5.1.2 xtrepOコマンド
(1) 機能
指定された抽出対象の表のデータを抽出して,反映対象の表に反映します。
また,オペランドの指定によって,指定された抽出対象の表のデータを抽出して,ファイルを作成します。
(2) 実行者
ORACLEにユーザ登録されている必要があります。また,環境変数XTORAUSERに指定するユーザにも制約があります。詳細は「2.2.3(2)環境変数の設定方法」を参照してください。
また,反映側でHiRDB Dataextractorを起動するユーザにも制約があります。詳細は「2.2.4(3)/etc/inetd.confの設定」または「7.2.2 OSI使用時のHiRDB Dataextractorの開始と終了」を参照してください。
(3) 実行するサーバマシン
データ抽出の対象にするORACLEのサーバマシンでコマンドを実行します。
(4) 形式
xtrepO 〔−r 〔スキーマ名.〕表識別子〕 〔−R 〔{bin|dat}〕〔,セパレータ文字〕〕 〔−o 〔{出力ファイル名|出力ディレクトリ名} 〔,{出力ファイル名|出力ディレクトリ名}〕…〕〕 〔−O 〔{出力ファイル名|出力ディレクトリ名} 〔,{出力ファイル名|出力ディレクトリ名}〕…〕〕 〔−y〕 〔−j RDエリア名〕 〔−h 反映先ホスト名〕 〔−H シングルサーバのホスト名またはシステムマネジャのホスト名 〔,フロントエンドサーバのホスト名またはバックエンドサーバのホスト名〕〕 〔−p ポート番号〕 〔−f フロントエンドサーバ名またはバックエンドサーバ名〕 〔−d〕 〔−i インデクス作成方法〕 〔−I 〔pdload制御情報環境変数名〕 〔,pdloadコマンドライン情報環境変数名〕 〔,pdload制御情報ファイルsource文情報環境変数名〕〕 〔−l ログ取得方式〕 〔−L 反映情報ファイル名〕 〔−n 一括出力ページ数〕 〔−z〕 〔−e エラーログファイル名〕 〔−m 経過メッセージ出力間隔〕 〔−g 〔排他情報ファイル名〕〕 〔−s 列名記述ファイル名〕 〔−w 表式記述ファイル名〕 〔−v ナル値情報ファイル名〕 〔−b LOB入力ファイル格納用ディレクトリ名〕 〔−q エラーデータファイル名〔,出力行数〕〕 〔−x シェルスクリプトファイル名〕 {〔スキーマ名.〕表識別子|表式記述ファイル名}
(5) オプション
xtrepOコマンドのオプションは基本的にはxtrepコマンドと同じです。
ここでは,xtrepOコマンド固有のオプションと,意味が変わるものについて説明します。
その他のオプションについては「4.2.2(4)形式」を参照してください。
- ●−L 反映情報ファイル名 〜<パス名>((1〜255けた))
-
反映情報ファイルを,絶対パス名で指定します。
次の場合は指定が必要です。
-
抽出したデータのデータ型を変換する場合
-
抽出したデータの長さを変更する場合
反映情報ファイルでの指定方法については,「5.1.4(4) 反映情報ファイル」を参照してください。
-
- ●−g 〔排他情報ファイル名〕 〜<パス名>((1〜255けた))
-
排他制御方式を指定します。このオプションと排他情報ファイルの関係は次のようになります。
-
このオプションを省略した場合
LOCK文(「LOCK TABLE 表名 IN SHARE MODE」固定)での排他制御を行います。
-
このオプションだけを指定した場合
LOCK文を発行しません。
-
このオプションを指定し,かつ排他情報ファイルを指定した場合
LOCK文(排他情報ファイルに指定した内容)での排他制御を行います。
排他情報ファイルでの指定方法については,「5.1.4(3) 排他情報ファイル」を参照してください。
-
(6) xtrepOコマンドのオプション組み合わせ
xtrepOコマンドのオプションは,データの抽出後に実行する機能によって,指定できるオプションが異なります。抽出したデータを表に反映する場合は−Rオプションを省略します。ファイルだけを作成して表に反映しない場合は−Rオプションを指定します。
xtrepOコマンドのオプションの組み合わせを,次の表に示します。
|
オプション |
実行する機能 |
||
|---|---|---|---|
|
指定形式 |
指定内容 |
反映機能 |
ファイル作成機能 |
|
−r |
反映対象の表名 |
△ |
× |
|
−R |
ファイルの作成 |
− |
● |
|
−o |
出力ファイル名またはディレクトリ名 (削除しない場合) |
△ |
○ |
|
−O |
出力ファイル名またはディレクトリ名 (削除する場合) |
△ |
× |
|
−y |
上書きの可否 |
△ |
△ |
|
−j |
格納対象のRDエリア名 |
△ |
× |
|
−h |
処理対象のホスト名 |
△ |
△ |
|
−H |
反映対象のホスト名(抽出側のホストと反映側のホストが異なるLANで構成されている場合) |
△ |
× |
|
−p |
処理対象のポート番号 |
△ |
△ |
|
−f |
転送先のFESまたはBES |
△ |
× |
|
−d |
格納方式(pdloadの指定値) |
△ |
× |
|
−i |
インデクス作成方式(pdloadの指定値) |
△ |
× |
|
−I |
pdload制御情報環境変数名 pdloadコマンドライン情報環境変数名 pdload制御情報ファイルsource文情報環境変数名 |
△ |
× |
|
−l |
ログ取得方式(pdloadの指定値) |
△ |
× |
|
−L |
反映情報ファイル名 |
△ |
△ |
|
−n |
一括出力ページ数(pdloadの指定値) |
△ |
× |
|
−z |
0バイト文字の格納(pdloadの指定値) |
△ |
× |
|
−e |
エラーログファイル名 |
△ |
△ |
|
−m |
経過メッセージ出力間隔 |
△ |
△ |
|
−g |
排他制御方式 |
△ |
△ |
|
−s |
列名記述ファイル名 |
△ |
△ |
|
−w |
表式記述ファイル名 |
△ |
△ |
|
−v |
ナル値情報ファイル名 |
△ |
△ |
|
−b |
LOB入力ファイル格納用ディレクトリ名 |
△ |
△ |
|
−q |
エラーデータファイル名,出力行数 |
△ |
× |
|
−x |
シェルスクリプトファイル名 |
× |
△ |
|
※ |
抽出対象の表名 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
●:このオプションの指定で実行する機能を選択します。
−:表への反映時には指定しません。−Rオプションを指定した場合は,ファイル作成機能を実行して,表には反映しません。
○:必ず指定します(省略すると,JXU7300Eメッセージを出力してエラーになります)。
△:省略できます。
×:指定できません(指定すると,JXU7306EまたはJXU7307Eメッセージを出力してエラーになります)。
- 注※
-
指定形式を次に示します。
- 環境変数XTSQLが0または省略時
-
〔スキーマ名.〕表識別子
- 環境変数XTSQLが1の場合
-
表式記述ファイル名