Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


10.1.3 メッセージの記述形式

このマニュアルでメッセージを説明する形式を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 記述形式

(2) メッセージの記号の説明

メッセージIDの記号の意味を次に示します。

KFRB

Datareplicatorが出力するメッセージであることを示すコードです。

nnnnn

メッセージ番号を示します。

T

メッセージの重要度を示します。

E:エラーメッセージ

機能を実行できないエラーが起こったことを示します。

W:警告メッセージ

リソースの使用状況などについての警告,又はコマンドの指定が間違っているが,値を仮定して処理を続けることを示します。

I:情報メッセージ

上記のE,Wに該当しない,単純な動作状況を示します。

Q:応答待ちメッセージ

出力したメッセージに対するユーザの応答を待っていることを示します。

Y

メッセージの出力先種別を示します。

一つのメッセージが複数の出力先種別を持つ場合は,出力される可能性のある種別を「+」でつないで記述します。

C:エラー情報ファイル,及びsyslogファイル※1

S:標準エラー出力

L:syslogファイル※1

E:エラー情報ファイル又はイベントログ(Windowsの場合)

T:標準出力※2

注※1

Windowsの場合は,イベントログに出力されます。

注※2

hdeinfoget,及びhdsinfogetコマンドが標準出力へ出力するメッセージだけが該当します。

(3) メッセージテキストの説明

(a) メッセージテキストで記述している内容

メッセージの意味,現象,及び挿入文字の説明を記述しています。

メッセージテキストの中に使っている記号の意味を次に示します。

{ }

{ }で囲んだ複数のテキストは,そのうちのどれかが出力されます。また,{ }内の|は区切りを示します。

出力例

{認可識別子|パスワード}

[ ]

[ ]で囲んだテキストは,出力されないことがあります。

(b) 英文メッセージテキストと和文メッセージテキストの切り替え

Datareplicatorのメッセージテキストは,英文和文の2種類で記述しています。英文と和文は,抽出システム定義又は反映システム定義のmsglocaleオペランドで切り替えます。

英文と和文の切り替えができるのは,エラー情報ファイル及びsyslogファイルに出力されるメッセージです。標準出力に出力されるメッセージ,及び英文/和文の切り替えができなかったメッセージは,英文で出力されます。これらのメッセージについては,和文メッセージテキストを記述していません。

(4) 詳細情報の説明

エラー情報ファイルに出力するときに,一部のエラーメッセージに対して付加される詳細情報を記述しています。

(a) 抽出トランザクション情報

抽出トランザクション情報は,データ連動回復機能を使用する場合に入力とする情報で,トランザクションを一意に示します。

抽出トランザクションが出力されない場合

Datareplicator Extensionを使って反映する場合,抽出トランザクション情報は出力されません。

抽出トランザクションを詳細情報として出力するメッセージ番号

次に示すメッセージ番号の詳細情報として抽出トランザクション情報を出力します。

03004,03006,03009,03010,03021,03022,03023,03024,03025,03027,03028,03029,03031,03032,03033,03034,03036,03038,03040,03041,03042,03043,03044,03045,03046,03047,03048,03049,03051,03052,03053,03056,03057,03058,03070,03071,03074,03080,03081,03083,03084,03085,03086,03087,03088,03089,03090,03091,03092,03101,03102,03103,03104,03105,03106

抽出トランザクション情報の出力形式
     <テキスト> Additional Transaction Info = nn...nn.

メッセージ番号が03009以外のときは,処理中のトランザクション情報になります。03009のときは,同期点発行前に処理した最後のトランザクションについての情報です。nn...nnには,次に示す情報が出力されます。

XDM/DSが送信元で,抽出元DBMSがTMS-4V/SP以外のとき:

アクティビティIDを16進文字形式で出力します。

XDM/DSが送信元で,抽出元DBMSがTMS-4V/SPのとき:

APJジャーナルIDを[a-]bbbbbbbb-cccccccc-dddの形式で出力します。

a:DMS-ID。ただし,0x00のときは出力しません。

bbbbbbbb:ランID(16進文字形式)

cccccccc:中央処理通番(16進文字形式)

ddd:JSQ(10進文字形式)

(b) 更新情報識別子

更新情報識別子は,反映抑止機能を使用する場合に入力とする情報で,更新情報を一意に示します。

更新情報識別子の出力条件

更新情報識別子は,次の条件を満たしている場合に出力されます。

  • 送信元が次の表に示すバージョンの場合

    表10‒1 メッセージに詳細情報を追加出力するプログラムとそのバージョン

    抽出側プログラム

    条件

    バージョン

    HiRDB Datareplicator

    なし

    04-00-/O以降

    HiRDB Datareplicator Version 5.0

    なし

    05-03-/D以降

    HiRDB Datareplicator Version 6

    なし

    06-01-/A以降

    HiRDB Datareplicator Version 7

    なし

    07-00以降

    HiRDB Datareplicator Version 8

    なし

    08-00以降

    HiRDB Datareplicator Version 10

    なし

    10-00以降

    XDM/DS

    TMS/4Vからの抽出

    07-01以降

    上記以外からの抽出

    08-03以降

    DBDR

    なし

    01-00以降

  • Datareplicator Extensionを使用しないで反映する場合

更新情報識別子を詳細情報として出力するメッセージ番号

次に示すメッセージ番号の詳細情報として更新情報識別子を出力します。

03004,03010,03028,03029,03031,03032,03033,03034,03036,03038,03040,03041,03042,03043,03044,03045,03046,03047,03048,03049,03051,03052,03053,03056,03057,03058,03070,03071,03074,03080,03081,03083,03084,03085,03086,03087,03088,03089,03090,03091,03092,03101,03102,03103,03104,03105,03106

更新情報識別子の出力形式
     <テキスト> ExtractID = nn...nn.