Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


9.6.3 アンロードログファイルによるデータ連動回復を使う前の準備

アンロードログファイルによるデータ連動回復を使う前には,次の準備をする必要があります。なお,抽出側Datareplicatorで設定が必要な環境変数は,すべて設定しておいてください。

〈この項の構成〉

(1) 環境変数定義ファイルの作成(障害回復対象のバックエンドサーバのノードに必要)

抽出側Datareplicatorの運用ディレクトリ($HDEPATH)下に,次の環境変数を定義したファイルをhde_toolenvという名称で作成します。なお,環境変数を省略する場合でも,hde_toolenvファイルは空のファイルとして作成してください。

〔TOOL_OUTPUT_DIR=データ連動回復機能の実行結果格納ディレクトリ〕

環境変数はすべて1カラム目から開始してください。

TOOL_OUTPUT_DIRには,データ連動回復機能が出力するファイル(トランザクションリストなど)を格納するためのディレクトリを指定します。この環境変数を省略すると,$HDEPATHが仮定されます。また,相対パスでディレクトリを指定すると,$HDEPATHからの相対パスが仮定されます。

(2) アンロードログファイルの準備

データ連動の回復に使うHiRDBのアンロードログファイルを,該当するバックエンドサーバに用意します。現用のシステムログファイルからも,必要に応じて,ログファイルをスワップした後でアンロードログファイルを取得してください。

用意したHiRDBアンロードログファイルは同一ディレクトリ下に格納してください。

(3) 空きディスク容量の確認(障害回復対象のバックエンドサーバのノードに必要)

次に示す項目について,確認してください。

pdlogcat -s -kp アンロードログファイル名|
     grep "Record header" | wc -l

(4) 前回実行時の作成ファイルの削除又は移動(同一バックエンドサーバに対して回復作業を2回以上実施する場合だけ)

アンロードログファイルによるデータ連動回復を実行すると,環境変数定義ファイル(hde_toolenv)のTOOL_OUTPUT_DIRに指定したディレクトリ下に,次のファイルが作成されます。

アンロードログファイルによるデータ連動回復を2回以上実行する場合には,前記のファイルが存在しているかどうかを確認してください。ファイルが存在していた場合には削除又は名称を変更してください。