Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


9.6.2 アンロードログファイルによるデータ連動回復の前提条件

〈この項の構成〉

(1) サポートするバージョンと製品の組み合わせ

アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えるバージョンと製品の組み合わせを次の表に示します。なお,抽出側システムがDatareplicator以外の製品については,各製品の該当するマニュアルを参照してください。

表9‒10 アンロードログファイルによるデータ連動回復をサポートするバージョンと製品の組み合わせ

反映側システム

抽出側システム

Datareplicator

06-01

以前

06-01-/A

以降

Datareplicator

04-00-/O以降

×

05-03-/D以降

×

06-01-/A以降

×

07-00以降,及び08-00以降

×

上記以外

×

×

XDM/DS

08-00-A

×

08-02以降

×

上記以外

×

×

(凡例)

○:アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えます。

×:アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えません。

注※

logmrgコマンドの入力対象となるHiRDBのファイルがラージファイルの場合,アンロードログファイルによるデータ連動回復が有効なHiRDB Datareplicatorのバージョンは,06-02以降になります。

(2) 前提条件

HiRDBのアンロードログファイルを使うため,回復対象のログを含むアンロードログファイルがすべてそろっていることが前提条件です。

データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(抽出側システム)を,次の表に示します。

表9‒11 データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(抽出側システム)

製品

データ連動不整合の発生要因

適用可否

回復範囲

抽出側Datareplicator

運用誤り

連動停止指示(定義変更)

pd_rpl_init_startオペランドをYからNに変更

適用可

すべてのBES

pd_rpl_hdepathオペランドを無効化

適用不可

pd_log_rpl_no_standby_file_oprオペランドをcontinueに設定している状態でのシステムログファイル満杯発生

適用可

満杯が発生したBESが属するユニット内のBES

連動停止指示(コマンドの入力間違い)

pdrplstopコマンド実行

適用可

すべてのBES

pdlogchg -Rコマンド実行

適用可

コマンドを実行したBES

抽出側Datareplicatorを初期化

適用可

すべてのBES

長大なトランザクションを実行したことで,キューファイルが満杯

適用不要(キューの追加で回復)

抽出対象表の定義変更(DROP又はCREATE TABLE)

実行後の抽出定義プリプロセス未実行

適用不可

ログレスモードでのデータベースの更新

適用不可

障害

ハードウェア

キューファイルなどのディスク障害

適用可

障害が発生したBES

ソフトウェア

プロセスの停止

適用不要(リラン実行で回復)

プロセスが停止したBES

注※

HiRDB Dataextractor,XDM/XTによる回復が必要です。

データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(反映側システム)を,次の表に示します。

表9‒12 データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(反映側システム)

製品

データ連動不整合の発生要因

適用可否

回復範囲

反映側Datareplicator

運用誤り

反映側Datareplicator初期化

適用可

対応するBES

長大なトランザクションを実行したことで,キューファイルが満杯

適用不要(初期化によるキューの追加で回復)

障害

ハードウェア

キューファイルなどのディスク障害

適用可

対応するBES

ソフトウェア

プロセスの停止

適用不要(リラン実行で回復)

プロセスが停止したBES

反映側XDM/DS

運用誤り

反映側XDM/DS初期化

適用可

対応するBES

長大なトランザクションを実行したことで,キューファイルが満杯

適用不要(データセットを追加して回復)

障害

ハードウェア

キューファイルなどのディスク障害

適用可

対応するBES

ソフトウェア

プロセスの停止

適用不要(リラン実行で回復)

(3) 制限事項

アンロードログファイルによるデータ連動回復を適用するときの制限事項を次に示します。

(4) 注意事項