6.6.2 反映側Datareplicatorの終了
反映側Datareplicatorの終了方法と終了モードについて説明します。
反映処理の停止方式の詳細については,「4.7.5 反映処理の停止方式の設計」を参照してください。
(1) 反映側Datareplicatorの終了方法
抽出側システムが終了した後に反映側システムでhdsstopコマンドを実行すると,反映環境定義に従って反映側Datareplicatorが終了します。Windows版Datareplicatorの場合は,コマンドプロンプトでコマンドを実行してください。
なお,反映側Datareplicatorを終了する場合には,必ずhdsstopコマンドを使ってください。OSのコマンドでプロセスを消して,反映側Datareplicatorを終了した場合には,動作は保証できません。
Windows版Datareplicatorの場合は,次の方法でも終了(即時終了)できます。
- 反映サービスを手動で終了する方法
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[コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
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[サービス]から「HiRDB Datareplicator(Target Site)」を選びます。
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[停止]ボタンをクリックします。
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反映側Datareplicatorの起動中にWindowsを停止させると,反映側Datareplicatorは自動的に強制終了します。また,反映サービスを終了させた後,反映サービスが停止する前に強制終了のコマンドを実行しても,強制終了は実行できません。
(2) 反映側Datareplicatorの終了モード
反映側Datareplicatorの終了モードには,次の4種類があります。
終了モードの詳細については,「7. コマンドの文法」のhdsstopコマンドを参照してください。
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hdsstopコマンドの実行後,抽出側システムの稼働単位までの反映処理を終了した時点で反映側Datareplicatorが終了します。抽出側DBがHiRDBの場合の稼働単位は,抽出側システム全体の正常開始から正常終了までです。抽出側DBがメインフレーム側DBの場合の稼働単位については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
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hdsstopコマンドの実行後,最初に抽出側システムから送信されたイベントを反映処理が検知した時点で反映側Datareplicatorが終了します。ただし,イベントを検知する前に,抽出側システムの稼働単位までの反映が終了した場合には,イベントを待たないで反映側Datareplicatorが終了します。
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hdsstopコマンドの実行後,現在反映処理中の更新情報の反映が終了した時点で反映側Datareplicatorが終了します。
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更新情報の反映状態に関係なく,hdsstopコマンドの実行後,強制的に反映側Datareplicatorが終了します。同期点処理中の場合には,同期点処理が終了した後に,反映側Datareplicatorが終了します。
強制終了すると反映側DBと抽出側DBとで不整合が生じることがあります。ただし,強制終了した場合には,次回の起動時に開始モードを再開始とすると,反映側DBが自動的に回復されます。