6.6.1 反映側Datareplicatorの起動
反映側Datareplicatorの起動方法と開始モードについて説明します。
反映処理の開始方式の詳細については,「4.7.4 反映処理の開始方式の設計」を参照してください。
(1) 反映側Datareplicatorの起動方法
反映側システムでhdsstartコマンドを実行すると,反映システム定義と反映環境定義に従って反映側Datareplicatorを起動します。Windows版Datareplicatorの場合は,コマンドプロンプトでコマンドを実行してください。
hdsstartコマンドを実行する前に,反映システム定義ファイルに反映側HiRDBに接続するときのパスワードを指定しておいてください。指定していないと,hdsstartコマンドを実行したときに,「パスワードなし」として反映側HiRDBに接続されます。
反映側Datareplicatorの環境を初期化するときは,hdsstart -iコマンド実行します。特定の抽出元に対する環境だけを初期化したい場合は,hdsstart -i -Dコマンドを使って,該当する抽出元の環境だけを初期化します。
詳細については,「7. コマンドの文法」のhdsstartコマンドを参照してください。
なお,Windows版Datareplicatorの場合,次の二つの方法でも起動できます。
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反映サービスを手動で開始する方法
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Windowsの起動時に反映サービスを自動で開始する方法
- 反映サービスを手動で開始する方法
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[コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
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[サービス]から「HiRDB Datareplicator(Target Site)」を選びます。
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[スタートアップパラメータ]に開始時のオプション(hdsstartコマンドのオプション)を指定します。
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[開始]ボタンをクリックします。
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- Windowsの起動時に反映サービスを自動で開始する方法
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Windowsを起動したときに,反映サービスを自動で開始する設定にする手順を次に示します。この場合,開始時のオプション(hdsstartコマンドのオプション)は指定できません。
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[コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
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[サービス]から「HiRDB Datareplicator(Target Site)」を選びます。
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[スタートアップ]ボタンをクリックします。
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[サービス]ダイアログボックスの[スタートアップの種類]で[自動]を選びます。
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[OK]ボタンをクリックします。
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[閉じる]ボタンをクリックします。
次にWindowsを起動したときに,反映サービスが自動で開始します。
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(2) 反映側Datareplicatorの開始モード
反映側Datareplicatorの開始モードには,次の4種類があります。
開始モードの詳細については,「7. コマンドの文法」のhdsstartコマンドを参照してください。
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前回の稼働時の動作内容を引き継がないで,反映システム定義に従って反映側Datareplicatorが開始します。初期開始のときは,反映側Datareplicatorは次に示すファイルを初期化します。
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反映情報キューファイル
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反映ステータスファイル
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反映マスタステータスファイル
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未反映情報ファイル
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反映エラー情報ファイル
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稼働トレースファイル
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指定されたデータ連動識別子に対する反映システム定義に従って,指定されたデータ連動識別子に対する反映環境だけを初期化し(部分初期化),前回の稼働時の動作内容を引き継がないで反映側Datareplicatorは処理を開始します。
部分初期開始のときは,反映側Datareplicatorは指定されたデータ連動識別子に対する次のファイルを初期化します。
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反映情報キューファイル
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反映ステータスファイル
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未反映情報ファイル
指定されたデータ連動識別子以外に対する反映側Datareplicatorの処理は,正常開始時又は再開始時と同じです。
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前回の稼働時の動作内容を引き継がないで,反映システム定義に従って反映側Datareplicatorが開始します。
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前回,反映処理がエラーで終了している場合には,抽出側DBと反映側DBの整合性を保証するため,前回の稼働時と同じ動作内容で反映側Datareplicatorが開始します。