4.7.4 反映処理の開始方式の設計
反映処理の開始方式を設計します。反映処理の開始方式には,同時開始と遅延開始があります。反映処理の開始方式と開始タイミングの関係を次の図に示します。
(1) 同時開始
反映側Datareplicatorを起動すると同時に反映処理を開始します。同時開始とすると,更新情報を受信した順に逐次,反映できます。
- 使用目的
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更新情報を受信した順に逐次,反映する場合に有効です。
- 反映環境定義の設定
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startmodeオペランドにtrn(トランザクション単位反映方式),又はtbl(表単位反映方式)を指定します。
- コマンドの実行
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hdsstartコマンドを実行します。
(2) 遅延開始
反映側Datareplicatorの起動時には,受信処理だけを開始し,任意のタイミングで反映処理を開始(遅延開始)します。反映処理を開始する前に,定義の変更,反映側DBのメンテナンスなどをする場合に使います。
遅延開始としても受信処理は開始されているため,抽出側システムから送信された更新情報は反映情報キューファイルに格納されます。
遅延開始での開始方式には次の三つがあります。
(a) 時間指定開始方式
ユーザが指定した時間間隔後に反映処理を自動的に開始する方式です。指定する時間は,反映側Datareplicatorの起動時からの時間です。
- 使用目的
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反映側Datareplicatorの起動後に,定期的なデータベースのメンテナンスなどの作業をする場合に有効です。
- 反映環境定義の設定
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startmodeオペランドにspdを指定します。
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breaktimeオペランドに反映処理を開始する時間を指定します。
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- コマンドの実行
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hdsstartコマンドを実行します。