6.3.1 抽出側Datareplicatorの起動
抽出側Datareplicatorの起動方法と開始モードについて説明します。
抽出処理の開始方式の詳細については,「4.6.5 抽出処理の開始方式の設計」を参照してください。
(1) 抽出側Datareplicatorの起動方法
抽出側システムでhdestartコマンドを実行すると,抽出システム定義,抽出環境定義,及び送信環境定義に従って抽出側Datareplicatorを起動します。Windows版Datareplicatorの場合は,コマンドプロンプトでコマンドを実行してください。
抽出側Datareplicatorの環境を初期化するときは,hdestart -iコマンドを実行します。特定の送信先に対する送信環境だけを初期化したい場合は,hdestart -i -Sコマンドを使って,該当する送信先の環境だけを初期化します。
また,HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用する場合,hdestart_nコマンドによる部分起動(抽出マスタプロセスと抽出ノードマスタプロセスを別々に起動)を行うこともできます。
詳細については,「7. コマンドの文法」のhdestartコマンドを参照してください。
なお,Windows版Datareplicatorの場合,次の二つの方法でも起動できます。
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抽出サービスを手動で開始する方法
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Windowsの起動時に抽出サービスを自動で開始する方法
- 抽出サービスを手動で開始する方法
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[コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
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ノードマスタプロセス起動サービスが開始していることを確認します。
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[サービス]から「HiRDB Datareplicator(Source Site)」を選びます。
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[スタートアップパラメータ]に開始時のオプション(hdestartコマンドのオプション)を指定します。
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[開始]ボタンをクリックします。
- 開始時のオプションに「-i」を指定して初期開始する場合の注意
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[サービス]から初期開始した場合,ファイルを初期化するかどうかの確認メッセージは表示されません。このため,初期開始する前に,抽出側HiRDBがHiRDB Datareplicator連携を実行していないことを確認してください。
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ファイルの初期化をした後に抽出側Datareplicatorが終了するので,[サービス]ダイアログボックスでエラーメッセージが表示されることがあります。このときは,イベントビューア又はエラーログファイルで,初期化完了のメッセージが出力されているかどうかを確認してください。初期化完了のメッセージが出力されていれば,初期開始が正常に実行されています。
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- Windowsの起動時に抽出サービスを自動で開始する方法
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Windowsを起動したときに,抽出サービスを自動で開始する設定にする手順を次に示します。この場合,開始時のオプション(hdestartコマンドのオプション)は指定できません。
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[コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
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ノードマスタプロセス起動サービスが自動で開始する設定になっていることを確認します。
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[サービス]から「HiRDB Datareplicator(Source Site)」を選びます。
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[スタートアップ]ボタンをクリックします。
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[サービス]ダイアログボックスの[スタートアップの種類]で[自動]を選びます。
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[OK]ボタンをクリックします。
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[閉じる]ボタンをクリックします。
次にWindowsを起動したときに,抽出サービスが自動で開始します。
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(2) 抽出側Datareplicatorの開始モード
抽出側Datareplicatorの開始モードには,次の4種類があります。
開始モードの詳細については,「7. コマンドの文法」のhdestartコマンドの文法を参照してください。
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次に示すファイルを初期化します。抽出側Datareplicatorは起動しません。
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抽出情報キューファイル
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抽出マスタステータスファイル
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抽出サーバステータスファイル
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抽出マスタエラー情報ファイル
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抽出ノードマスタエラー情報ファイル
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稼働トレースファイル
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データ連動用連絡ファイル
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指定された送信先に対する抽出システム定義,及び送信環境定義に従って,指定された送信先への送信環境だけを初期化します(部分初期化)。指定された送信先以外に対する送信環境は変更しません。また,抽出側Datareplicatorは起動しません。
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前回の稼働時の動作内容を引き継がないで,抽出システム定義,抽出環境定義,及び送信環境定義に従って抽出側Datareplicatorが開始します。
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前回,抽出処理又は送信処理がエラーで終了している場合には,抽出側DBと反映側DBの整合性を保証するため,前回の稼働時と同じ動作内容で抽出側Datareplicatorが開始します。