Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


4.4.3 メインフレーム側DBからHiRDBへデータ連動する場合の設計

メインフレーム側DBXDM/SD E2XDM/RD E2ADMPDMII E2TMS-4V/SP)からHiRDBへデータ連動する場合の,抽出側システムと反映側システムの対応を次の図に示します。

図4‒20 メインフレーム側DBからHiRDBへデータ連動する場合の,抽出側システムと反映側システムとの対応

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 抽出側DBとXDM/DSとの対応

抽出側DBとXDM/DSとの対応については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。

(2) XDM/DSと反映側Datareplicatorとの対応

XDM/DSと反映側Datareplicatorとを対応付けるために,次の項目を設計する必要があります。

ここでは,反映側Datareplicatorの指定について説明します。XDM/DSの各項目の指定内容については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。

(a) 対応数

XDM/DS:反映側Datareplicator=1:m

XDM/DS:反映側Datareplicator=n:1

変数

UNIX

Windows

m

mの範囲については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。

n

1〜128

1〜63

一つのXDM/DSから,複数の反映側Datareplicatorに更新情報を送信できます。

逆に,一つの反映側Datareplicatorでは,複数のXDM/DSからの更新情報を受信できます。さらに,一つの反映側HiRDBに複数の反映側Datareplicatorを稼働させると,128個以上(Windows版では63個以上)の抽出側システム(データ連動識別子)から更新情報を受信できるようになります。ただし,次の不具合が起こるおそれがあります。

  • 反映処理の排他エラーが発生する

  • 更新情報を反映する順番が保証されない

(b) データ連動識別子

データ連動識別子の詳細については,「4.4.1(2)(c) データ連動識別子」を参照してください。

(c) 反映側Datareplicator識別子

反映側Datareplicatorを識別するための識別子を反映側Datareplicator識別子といいます。反映側Datareplicator識別子は,反映システム定義のhdsidオペランドで指定します。

抽出側Datareplicatorでは,更新情報の送信先になる反映側Datareplicator識別子を,送信環境定義のsendhdsidオペランドで指定します。

(d) 通信プロトコル

XDM/DSと反映側Datareplicatorとで更新情報を送受信するために使う通信プロトコルの指定が必要になります。反映側Datareplicatorでは,反映システム定義のprotocol1,protocol2オペランドで指定します。

(e) Tセレクタ

XDM/DSと反映側DatareplicatorとでOSIプロトコルチャネル接続)を使って,更新情報の送受信をする場合,Tセレクタを指定する必要があります。反映側Datareplicatorでは,反映システム定義のreflect_tselectorオペランドで指定します。

(f) サービス名

XDM/DSと反映側DatareplicatorとでTCP/IPプロトコルを使って更新情報を送受信するために,次に示すservicesファイルに通信のサービス名を追加する必要があります。

  • UNIX版Datareplicatorの場合:/etc/services

  • Windows版Datareplicatorの場合:Windowsのシステムディレクトリ\drivers\etc\services

この通信のサービス名を,反映側Datareplicatorのhdsserviceオペランドで指定します。

(3) 反映側Datareplicatorと反映側HiRDBとの対応

反映側Datareplicatorと反映側HiRDBとの対応については,「4.4.1(3) 反映側Datareplicatorと反映側HiRDBとの対応」を参照してください。