Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


4.4.4 SAMファイルを使って,メインフレーム側DBからHiRDBへデータ連動する場合の設計

SAMファイルを使ってメインフレーム側DB(PDMII E2,RDB1 E2)からHiRDBへデータ連動する場合の,抽出側システムと反映側システムの対応を次の図に示します。

抽出側DBには,データ連動製品は必要ありません。ただし抽出側DBでは,作成したSAMファイルを反映側システムにファイル転送するプログラムが必要です。

図4‒21 メインフレーム側DB(PDMII E2,RDB1 E2)からHiRDBへデータ連動する場合の,抽出側システムと反映側システムとの対応

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) メインフレーム側DBと反映側Datareplicatorとの対応

SAMファイルを使うメインフレーム側DB(PDMII E2,RDB1 E2)と反映側Datareplicatorとを対応付けるために,次の項目を設計する必要があります。

ここでは,反映側Datareplicatorの指定について説明します。

(a) 対応数

メインフレーム側DBと反映側Datareplicatorの対応数には,特に制限はありません。ただし,一つの反映側Datareplicatorで同時に実行できる更新情報入力コマンド(hdssamqinコマンド)の数は,UNIX版の場合は128個まで,Windows版の場合は63個までです。

さらに,一つの反映側HiRDBに複数の反映側Datareplicatorを稼働させると,128個以上の抽出側システム(データ連動識別子)から更新情報を受信できるようになります。ただし,一つの反映側HiRDB(DB)に対して複数の反映側Datareplicatorから更新情報を反映する形態では,次の不具合が起こるおそれがあります。

  • 反映処理の排他エラーが発生する

  • 更新情報を反映する順番が保証されない

(b) データ連動識別子

反映側Datareplicatorでは,反映システム定義のdsidxxxオペランドでデータ連動識別子を指定します。ここで指定したデータ連動識別子を,hdssamqinコマンドに指定して実行します。データ連動識別子の詳細については,「4.4.1(2)(c) データ連動識別子」を参照してください。

(c) 反映側Datareplicator識別子

反映側Datareplicatorを識別するための識別子を反映側Datareplicator識別子といいます。反映側Datareplicator識別子は,反映システム定義のhdsidオペランドで指定します。

抽出側Datareplicatorでは,更新情報の送信先になる反映側Datareplicator識別子を,送信環境定義のsendhdsidオペランドで指定します。

(2) 反映側Datareplicatorと反映側HiRDBとの対応

反映側Datareplicatorと反映側HiRDBとの対応については,「4.4.1(3) 反映側Datareplicatorと反映側HiRDBとの対応」を参照してください。