4.4.2 HiRDBからメインフレーム側DBへデータ連動する場合の設計
HiRDBからメインフレーム側DB(XDM/RD E2)へデータ連動する場合,抽出側システムと反映側システムの対応は抽出側HiRDBがシングルサーバの場合とパラレルサーバの場合とで異なります。
抽出側HiRDBがシングルサーバの場合の対応を図4-18に,抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合の対応を図4-19に示します。
(1) 抽出側HiRDBと抽出側Datareplicatorとの対応
抽出側HiRDBと抽出側Datareplicatorとの対応については,「4.4.1(1) 抽出側HiRDBと抽出側Datareplicatorとの対応」を参照してください。
(2) 抽出側DatareplicatorとXDM/DSとの対応
抽出側DatareplicatorとXDM/DSとを対応付けるために,次の項目を設計する必要があります。
ここでは,抽出側Datareplicatorの指定について説明します。XDM/DSの各項目の指定内容については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
(a) 対応数
抽出側Datareplicator:XDM/DS=1:m
- 抽出側Datareplicator:XDM/DS=1:1
-
変数
UNIX
Windows
m
1〜64※
1〜63※
- 注※
-
sendcontrolオペランドにsendmstを指定すると1〜4096の範囲になります。
一つの抽出側Datareplicatorから,複数の反映側XDM/DSに更新情報を送信できます。HiRDBがパラレルサーバの場合には,バックエンドサーバが存在するサーバの抽出側Datareplicatorごとに,複数の反映側XDM/DSに更新情報を送信できます。
逆に,一つの反映側XDM/DSでは,1個の抽出側Datareplicatorからの更新情報を受信できます。さらに,一つの反映側XDM/DSに複数のXDM/DSを稼働させると,1個以上の抽出側システム(データ連動識別子)から更新情報を受信できるようになります。ただし,次の不具合が起こるおそれがあります。
-
反映処理の排他エラーが発生する
-
更新情報を反映する順番が保証されない
(b) 送信先識別子
送信先識別子の詳細については,「4.4.1(2)(b) 送信先識別子」を参照してください。
(c) データ連動識別子
データ連動識別子の詳細については,「4.4.1(2)(c) データ連動識別子」を参照してください。
(d) 抽出側Datareplicator識別子
抽出側Datareplicatorを識別するための識別子を抽出側Datareplicator識別子といいます。抽出側Datareplicator識別子は,抽出システム定義のhdeidオペランドで指定します。
(e) 反映側の識別子
XDM/DSでの反映側の識別子の指定については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。