Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド


3.2.3 メインサイトのHiRDBの構成確認

RAID Managerの環境作成とメインサイトのHiRDBの環境構築が終了したあとに,pdconfchkおよびpdrisechkコマンドでメインサイトのHiRDBの構成確認をしてください。

なお,これらのコマンドではチェックできない項目があります。コマンドでチェックできない項目については,HiRDB管理者がチェックをしてください。コマンドでのHiRDBの構成確認可否を次の表に示します。

表3‒5 コマンドでのHiRDBの構成確認可否

項番

チェック項目

コマンドでの確認可否

pdconfchk

pdrisechk

1

指定する必要があるオペランドを指定しているか

2

RAID Managerのコンフィグレーションファイルの指定が正しいか

×

×

3

RAID Managerインスタンス番号が正しいか※1

×

×

4

RAID Managerインスタンスが起動しているか※2

×

×

5

更新コピーが必要なペア論理ボリュームグループがすべてあるか

×

※3

6

項番5のペア論理ボリュームグループのボリューム属性について,pdrisechkコマンドを実行したサイトがP-VOLになっているか

×

7

項番5のペア論理ボリュームグループのペアステータスについて,pdrisechkコマンドを実行したサイトがPAIRになっているか

×

8

項番5のペア論理ボリュームグループのフェンスレベルが,表「paircreateコマンド実行時に指定するフェンスレベル」で示す仕様に従っているか

×

9

項番5のペア論理ボリュームグループのうち,非同期ペアボリュームが表「paircreateコマンド実行時に指定するコンシステンシーグループ(-fオプションの値)」の規則に従ってコンシステンシーグループを正しく設定しているか

×

×

10

HiRDBファイルがすべてあるか

※4

×

11

HiRDBファイルが「名称規則」の規則に従っていて,正しいペア論理ボリュームグループに配置されているか

×

×

(凡例)

○:チェックできます。

×:チェックできません。HiRDB管理者がチェックしてください。

注※1

HiRDBに指定するRAID Managerのインスタンス番号(HORCMINST)に,実在する別のインスタンスを指定すると,項番5〜9のチェックが正しくできません。

注※2

HiRDBに指定するRAID Managerの,インスタンス番号(HORCMINST)に対応するインスタンスが稼働していない場合,項番5〜9のチェックが正しくできません。

注※3

フロータブルサーバ(データ取り出しバックエンドサーバ)について,RDエリアを配置したHiRDBファイルに対応するペア論理ボリュームグループがないことを示すエラーメッセージ(KFPS04680-E)が出力された場合は無視します。

注※4

-nオプションを指定した場合は×になります。