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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


17.13 指定できるクライアント環境定義

JDBCドライバで指定できるクライアント環境定義の一覧を次の表に示します。なお,各環境変数の詳細は「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

また,指定値に引用符( " )で囲む値を含む場合の注意事項については,「クライアント環境定義の一覧」の「注※5」を参照してください。

表17‒119 JDBCドライバで指定できるクライアント環境定義の一覧

環境変数名

対応するシステムプロパティ※1

機能

サポートドライバ

環境変数の分類

JDBC2.0

JDBC4.0

PDHOST

HiRDB_for_Java_PDHOST

接続するHiRDBサーバのホスト名を指定します。

システム構成

PDNAMEPORT

HiRDB_for_Java_PDNAMEPORT

HiRDBサーバのポート番号を指定します。

PDFESHOST

HiRDB_for_Java_PDFESHOST

フロントエンドサーバのホスト名を指定します。

PDSERVICEGRP

HiRDB_for_Java_PDSERVICEGRP

シングルサーバ又はフロントエンドサーバのサーバ名を指定します。

PDSRVTYPE

HiRDB_for_Java_PDSRVTYPE

HiRDBサーバの種別を指定します。

PDSERVICEPORT

HiRDB_for_Java_PDSERVICEPORT

高速接続用のポート番号を指定します。

PDFESGRP

HiRDB_for_Java_PDFESGRP

高速接続をする場合,接続するFESグループを指定します。

PDCLTRCVPORT

HiRDB_for_Java_PDCLTRCVPORT

クライアントの受信ポート番号を指定します。

PDCLTRCVADDR

HiRDB_for_Java_PDCLTRCVADDR

クライアントのIPアドレス又はホスト名を指定します。

PDUSER

HiRDB_for_Java_PDUSER

認可識別子,及びパスワードを指定します。UNIX環境の場合は,この環境変数を省略できます。

ユーザ実行環境

PDCLTAPNAME

HiRDB_for_Java_PDCLTAPNAME

HiRDBサーバに対してアクセスする,UAPの識別情報(UAP識別子)を指定します。

PDDBLOG

HiRDB_for_Java_PDDBLOG

UAPを実行するときに,データベースの更新ログを取得するかしないかを指定します。

PDEXWARN

HiRDB_for_Java_PDEXWARN

サーバから警告付きのリターンコードを受け取るかどうかを指定します。

PDSUBSTRLEN

HiRDB_for_Java_PDSUBSTRLEN

1文字を表現する最大バイト数を指定します。

PDCLTGRP

HiRDB_for_Java_PDCLTGRP

クライアントグループの接続枠保証機能を使用する場合,クライアントグループ名を指定します。

PDAUTORECONNECT

HiRDB_for_Java_PDAUTORECONNECT

自動再接続機能を使用するかどうかを指定します。

PDRCCOUNT

HiRDB_for_Java_PDRCCOUNT

自動再接続機能でのCONNECTのリトライ回数を指定します。

PDRCINTERVAL

HiRDB_for_Java_PDRCINTERVAL

自動再接続機能でのCONNECTのリトライ間隔を指定します。

PDRCTIMING

HiRDB_for_Java_PDRCTIMING

自動再接続機能での再接続契機を指定します。

PDAUTHTYPE

HiRDB_for_Java_PDAUTHTYPE

HiRDBクライアントがサーバへ接続するときの認証方式を指定します。

PDUAPENVFILE

HiRDB_for_Java_PDUAPENVFILE

UAPを個別の環境で実行する場合,実行する環境を定義したUAP環境定義ファイルを指定します。

PDDBBUFLRU

HiRDB_for_Java_PDDBBUFLRU

UAPがアクセスしたページをグローバルバッファにキャッシュするときの処理に,LRU方式を適用するかどうかを指定します。

PDHATRNQUEUING

HiRDB_for_Java_PDHATRNQUEUING

クライアントでトランザクションキューイング機能を使用しない場合に指定します。

PDCLTBINDLOOPBACKADDR

HiRDB_for_Java_PDCLTBINDLOOPBACKADDR

HiRDBサーバとの通信で使用する受信ポートの生成時,ループバックアドレスでbind()するかどうかを指定します。

PDDEFAULTOPTION

HiRDB_for_Java_PDDEFAULTOPTION

クライアント環境定義について,省略時の動作を指定します。

PDCWAITTIME

HiRDB_for_Java_PDCWAITTIME

HiRDBクライアントからHiRDBサーバへ要求をしてから,応答が戻ってくるまでのHiRDBクライアントの最大待ち時間を指定します。

システム監視

PDSWAITTIME

HiRDB_for_Java_PDSWAITTIME

HiRDBサーバがHiRDBクライアントからの要求に対する応答を返してから,次にHiRDBクライアントから要求が来るまでのHiRDBサーバの最大待ち時間を指定します。

この時間監視は,トランザクション処理中の時間を対象とします。

PDSWATCHTIME

HiRDB_for_Java_PDSWATCHTIME

HiRDBサーバがHiRDBクライアントからの要求に対する応答を返してから,次にHiRDBクライアントから要求が来るまでのHiRDBサーバの最大待ち時間を指定します。

この時間監視は,トランザクション処理以外の時間を対象とします。

PDCWAITTIMEWRNPNT

HiRDB_for_Java_PDCWAITTIMEWRNPNT

SQL実行時間警告出力機能使用時に,SQL実行時間警告情報ファイルを出力する契機を,HiRDBクライアントの最大待ち時間に対する比率,又は時間で指定します。

PDKALVL

HiRDB_for_Java_PDKALVL

HiRDBクライアントからHiRDBサーバに対して,定期的にパケットを送信する機能を使用するかどうかを指定します。

PDKATIME

HiRDB_for_Java_PDKATIME

HiRDBクライアントからHiRDBサーバに対して,定期的にパケットを送信する間隔を指定します。

PDNBLOCKWAITTIME

HiRDB_for_Java_PDNBLOCKWAITTIME

HiRDBサーバ,HiRDBクライアント間のコネクション接続完了を監視する場合,ノンブロックモード時のコネクション確立監視時間を指定します。

PDCONNECTWAITTIME

HiRDB_for_Java_PDCONNECTWAITTIME

HiRDBサーバとの接続時,HiRDBサーバから応答が戻ってくるまでのHiRDBクライアントの最大待ち時間を指定します。

PDCLTPATH

HiRDB_for_Java_PDCLTPATH

HiRDBクライアントが作成するSQLトレースファイル及びクライアントエラーログファイルの格納先ディレクトリを指定します。

トラブルシュート

PDSQLTRACE※2

HiRDB_for_Java_PDSQLTRACE

UAPのSQLトレースを出力するSQLトレースファイルのサイズを,バイト単位で指定します。

PDPRMTRC

HiRDB_for_Java_PDPRMTRC

SQLトレースにパラメタ情報及び検索データを出力するかどうかを指定します。

PDPRMTRCSIZE

HiRDB_for_Java_PDPRMTRCSIZE

SQLトレースに出力するパラメタ情報及び検索データの最大データ長を指定します。

PDUAPREPLVL

HiRDB_for_Java_PDUAPREPLVL

UAP統計レポートの出力情報を指定します。

PDREPPATH

HiRDB_for_Java_PDREPPATH

PDCLTPATHで指定したディレクトリとは別のディレクトリに,UAP統計レポートを出力するかどうかを指定します。

PDTRCPATH

HiRDB_for_Java_PDTRCPATH

動的SQLトレースファイルの格納先ディレクトリを指定します。

PDSQLTEXTSIZE

HiRDB_for_Java_PDSQLTEXTSIZE

SQLトレースに出力するSQL文のサイズを指定します。

PDSQLEXECTIME

HiRDB_for_Java_PDSQLEXECTIME

SQLトレースにSQL実行時間を出力するかどうかを指定します。

×

PDRCTRACE

HiRDB_for_Java_PDRCTRACE

UAPの再接続トレースを出力するファイルのサイズを指定します。

PDWRTLNPATH

HiRDB_for_Java_PDWRTLNPATH

WRITE LINE文の値式の値を出力する,ファイルの格納先ディレクトリを指定します。

PDWRTLNFILSZ

HiRDB_for_Java_PDWRTLNFILSZ

WRITE LINE文の値式の値を出力する,ファイルの最大サイズを指定します。

PDWRTLNCOMSZ

HiRDB_for_Java_PDWRTLNCOMSZ

WRITE LINE文の値式の値の合計サイズを指定します。

PDUAPEXERLOGUSE

HiRDB_for_Java_PDUAPEXERLOGUSE

拡張SQLエラー情報出力機能を使用するかどうかを指定します。

×

PDUAPEXERLOGPRMSZ

HiRDB_for_Java_PDUAPEXERLOGPRMSZ

拡張SQLエラー情報出力機能を使用する場合,Exceptionトレースログ及びSQLエラーレポートファイルに出力するパラメタ情報の最大データ長を指定します。

×

PDSQLTRCFMT

HiRDB_for_Java_PDSQLTRCFMT

SQLトレースの出力形式を指定します。

PDVWOPTMODE

HiRDB_for_Java_PDVWOPTMODE

アクセスパス情報ファイルを取得するかどうかを指定します。

アクセスパス表示ユティリティ用アクセスパス情報ファイル

PDTAAPINFPATH

HiRDB_for_Java_PDTAAPINFPATH

アクセスパス情報ファイルをHiRDBクライアント側に出力する場合に,出力先ディレクトリを指定します。この指定がない場合は出力しません。

×

HiRDB SQL Tuning Advisor用アクセスパス情報ファイル

PDTAAPINFMODE

HiRDB_for_Java_PDTAAPINFMODE

アクセスパス情報ファイルをHiRDBクライアント側に出力する場合に,アクセスパス情報ファイルのファイル名の形式を指定します。

×

PDTAAPINFSIZE

HiRDB_for_Java_PDTAAPINFSIZE

アクセスパス情報ファイルをHiRDBクライアント側に出力する場合に,アクセスパス情報ファイルのファイルサイズを指定します。

×

PDSTJTRNOUT

HiRDB_for_Java_PDSTJTRNOUT

UAPに関する統計情報を,トランザクションごとに統計ログファイルに出力するかどうかを指定します。

UAPに関する統計情報の出力単位

PDLOCKLIMIT

HiRDB_for_Java_PDLOCKLIMIT

一つのサーバに対してUAPから発行する排他要求の上限値を指定します。

排他制御

PDDLKPRIO

HiRDB_for_Java_PDDLKPRIO

UAPのデッドロックプライオリティ値を指定します。

PDLOCKSKIP

HiRDB_for_Java_PDLOCKSKIP

無排他条件判定をするかどうかを指定します。

PDFORUPDATEEXLOCK

HiRDB_for_Java_PDFORUPDATEEXLOCK

FOR UPDATE句を指定した(又は仮定された)SQLの排他オプションに,WITH EXCLUSIVE LOCKを適用するかどうかを指定します。

PDISLLVL

HiRDB_for_Java_PDISLLVL

SQL文のデータ保証レベルを指定します。

SQL関連

PDSQLOPTLVL

HiRDB_for_Java_PDSQLOPTLVL

データベースの状態を考慮して,最も効率的なアクセスパスを決定するための最適化の方法(SQL最適化オプション)を指定します。

PDADDITIONALOPTLVL

HiRDB_for_Java_PDADDITIONALOPTLVL

データベースの状態を考慮して,最も効率的なアクセスパスを決定するための最適化の方法(SQL拡張最適化オプション)を指定します。

PDHASHTBLSIZE

HiRDB_for_Java_PDHASHTBLSIZE

SQLの最適化で,ハッシュジョイン,副問合せのハッシュ実行を適用する場合,ハッシュ表サイズを指定します。

PDDFLNVAL

HiRDB_for_Java_PDDFLNVAL

表中のデータを埋込み変数に取り出す場合,取り出した値がナル値のときに埋込み変数に既定値を設定するかどうかを指定します。

PDAGGR

HiRDB_for_Java_PDAGGR

GROUP BY処理に使用するメモリ量を決定するため,サーバごとに発生するグループ数の最大値を指定します。

PDCMMTBFDDL

HiRDB_for_Java_PDCMMTBFDDL

操作系SQLを実行していたトランザクションで定義系SQLを実行する場合,自動的にコミットしてから定義系SQLを実行するかどうかを指定します。

PDPRPCRCLS

HiRDB_for_Java_PDPRPCRCLS

開いているカーソルで使用しているSQL識別子を再度PREPARE文で使用する場合,開いているカーソルを自動的にクローズするかどうかを指定します。

PDDDLDEAPRPEXE

HiRDB_for_Java_PDDDLDEAPRPEXE

先行トランザクションの前処理結果を無効にし,定義系トランザクションの実行を優先します。

PDDDLDEAPRP

HiRDB_for_Java_PDDDLDEAPRP

閉じているホールダブルカーソルで使用している表の定義情報を,トランザクション間に他UAPからの変更を許可するかどうかを指定します。

PDLCKWAITTIME

HiRDB_for_Java_PDLCKWAITTIME

排他要求が待ち状態になってから解除されるまでの最大監視時間を指定します。

PDDELRSVWDFILE

HiRDB_for_Java_PDDELRSVWDFILE

SQL予約語削除機能を使用する場合に,SQL予約語削除ファイル名を指定します。

PDCALCMDWAITTIME

HiRDB_for_Java_PDCALCMDWAITTIME

CALL COMMAND文によってコマンド,又はユティリティを開始してから終了するまでの,HiRDBクライアントの最大待ち時間を指定します。

PDSTANDARDSQLSTATE

HiRDB_for_Java_PDSTANDARDSQLSTATE

SQLSTATEの値を詳細に出力するかどうかを指定します。

PDBLKF

HiRDB_for_Java_PDBLKF

HiRDBサーバからHiRDBクライアントに検索結果を転送するときの,一回の転送処理で送られる行数を指定します。

ブロック転送機能

PDBINARYBLKF

HiRDB_for_Java_PDBINARYBLKF

定義長が32,001バイト以上のBINARY型の選択式がある表を検索する場合,ブロック転送機能を適用するかどうかを指定します。

PDBLKBUFFSIZE

HiRDB_for_Java_PDBLKBUFFSIZE

ブロック転送機能で使用する,サーバ,クライアント間の通信バッファのサイズを指定します。

PDDBACCS

HiRDB_for_Java_PDDBACCS

インナレプリカ機能を使用している場合,カレントRDエリアではないRDエリアをアクセスしたいときに,そのRDエリアの世代番号を指定します。

インナレプリカ機能

PDDBORGUAP

HiRDB_for_Java_PDDBORGUAP

オンライン再編成閉塞のオリジナルRDエリアに対してUAPを実行する場合に指定します。

更新可能なオンライン再編成

PDSPACELVL

HiRDB_for_Java_PDSPACELVL

データの格納,比較,及び検索時の,空白変換レベルを指定します。

データの空白変換

PDCLTRDNODE

HiRDB_for_Java_PDCLTRDNODE

XDM/RD E2接続機能使用時に,接続するXDM/RD E2のデータベース識別子を指定します。

XDM/RD E2接続機能

PDCNSTRNTNAME

HiRDB_for_Java_PDCNSTRNTNAME

参照制約,及び検査制約を定義する場合,制約名定義の位置を指定します。

参照制約及び検査制約

PDTMPTBLRDAREA

HiRDB_for_Java_PDTMPTBLRDAREA

一時表及び一時インデクスを格納するRDエリアの候補を指定します。

一時表

PDBESCONHOLD

HiRDB_for_Java_PDBESCONHOLD

バックエンドサーバ接続保持機能を使用するかどうかを指定します。

バックエンドサーバ接続保持機能

PDBESCONHTI

HiRDB_for_Java_PDBESCONHTI

バックエンドサーバ接続保持機能を使用する場合,バックエンドサーバ接続保持期間を指定します。

PDPLGIXMK

HiRDB_for_Java_PDPLGIXMK

プラグインインデクスの遅延一括作成を使用するかどうかを指定します。

プラグイン

PDPLUGINNSUB

HiRDB_for_Java_PDPLUGINNSUB

詳細については,各プラグインマニュアルを参照してください。

PDPLGPFSZ

HiRDB_for_Java_PDPLGPFSZ

プラグインの遅延一括作成用のインデクス情報ファイルの初期容量を指定します。

PDPLGPFSZEXP

HiRDB_for_Java_PDPLGPFSZEXP

プラグインの遅延一括作成用のインデクス情報ファイルの増分値を指定します。

PDHSICOPTIONS

HiRDB_for_Java_PDHSICOPTIONS

HSICを使用する運用の場合に,HSICで集積する情報を指定します。

HSIC限定

PDJDBFILEDIR

Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのログファイル出力先を指定します。

JDBCドライバ

PDJDBFILEOUTNUM

Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのログファイル及び不正電文トレースファイルへの出力数を指定します。

PDJDBONMEMNUM

Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのメモリ内取得情報数を指定します。

PDJDBTRACELEVEL

Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのトレース取得レベルを指定します。

PDJDBFILESIZE

Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのログファイルの最大サイズを指定します。

(凡例)

−:該当しません。

○:指定できます。

×:指定できません。

注※1

クライアント環境定義と同じ意味を持つ接続情報をシステムプロパティで指定できます。指定の優先順位については,「接続情報の優先順位」を参照してください。Exceptionトレースログに関する接続情報のシステムプロパティの設定については,「Exceptionトレースログを取得するための設定」を参照してください。

なお,内部ドライバの場合,システムプロパティの指定は無効です。

注※2

出力ファイル名については,「SQLトレース機能」を参照してください。

HiRDB.INIファイルを使用してクライアント環境変数を有効にする場合

次の場合,任意のディレクトリ下のHiRDB.INIファイル内に設定しているクライアント環境変数を有効にできます。

  • DriverManager.getConnectionのProperties引数中のHiRDB_for_Java_HiRDB_INIを指定している

  • DriverManager.getConnectionのURL中にHiRDB_INIを指定している

  • DataSource系インタフェースのsetHiRDBINIメソッドでHiRDB_INIファイルの絶対パスを指定している

指定の優先順位については,「接続情報の優先順位」を参照してください。

なお,内部ドライバの場合,HiRDB.INIファイルの指定は無効です。