Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


11.1.1 SQLトレース機能

実行したUAPのSQLトレース情報をSQLトレースファイルに取得します。

UAP実行時にSQLエラーが発生した場合,SQLトレース情報を参照すると,エラーの原因となるSQL文を特定できます。

SQLトレースファイルは,取得した情報で満杯になると,最も古い情報から順次新しい情報に書き替えられます。

〈この項の構成〉

(1) SQLトレース情報の取得方法

SQLトレース情報に関するクライアント環境定義を次の表に示します。各クライアント環境定義については,「クライアント環境定義(環境変数の設定)」を参照してください。

表11‒1 SQLトレース情報に関するクライアント環境定義

種別

クライアント環境定義

説明

SQLトレース取得有無

PDSQLTRACE

SQLトレースファイルのサイズを指定する。省略した場合はSQLトレースを取得しない。

ファイル出力先

PDCLTPATH

SQLトレースファイルの格納先ディレクトリを指定する。

出力ファイル名

PDXATRCFILEMODE

X/Openに従ったAPIを使用した接続形態での,トレースファイル名の形式を指定する。

ファイルオープン契機

PDSQLTRCOPENMODE

SQLトレースファイルのオープンモードを指定する。

出力形式

PDSQLTRCFMT

SQLトレースの出力形式を指定する。

PDPRMTRC

SQLトレースにパラメタ情報及び検索データを出力するかどうかを指定する。

PDPRMTRCSIZE

SQLトレースに出力するパラメタ情報及び検索データの最大データ長を指定する。

PDSQLTEXTSIZE

SQLトレースに出力するSQL文のサイズを指定する。

PDSQLEXECTIME

SQLトレースにSQL実行時間を出力するかどうかを指定する。

SQLトレースの出力先及びファイル名称は,トレース取得機能及びクライアント環境定義の指定値によって異なります。SQLトレースの出力先及びファイル名称を次の表に示します。

注意事項

表11-2,表11-3,及び表11-4で,SQLトレースの出力ファイル名称がpdsql1.trc,pdsql2.trcやpd2sql1.trc,pd2sql2.trcとなるクライアント環境定義を指定している場合,複数の接続からSQLを実行すると各接続のSQLトレース情報が混在します。また,複数の接続が同時にSQLを実行すると,SQLトレース情報が正しく出力されないことがあります。この場合,表11-2,表11-3,及び表11-4でSQLトレースの出力ファイル名称がコネクト要求時間やコネクト通番を含む名称となるようクライアント環境定義を指定してください。

表11‒2 SQLトレース取得機能及びクライアント環境定義の指定値による出力ファイル名称(1/3)

項番

取得機能

出力先(数字は出力先の優先順位を示す)

クライアント環境定義PDXATRCFILEMODE

クライアント環境定義PDSQLTRCOPENMODE

クライアント環境定義PDSQLTRCFMT

クライアントライブラリ(通常ライブラリ※1)出力ファイル名称

1

クライアント環境定義PDSQLTRACE指定による取得

  1. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  2. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

SEPARATE又は指定なし

SQL又は指定なし

1

pdsql1.trc

pdsql2.trc

2

2又は指定なし

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

3

CNCT

1

PDSQLTRCOPENMODE指定値に依存しないため,項番1,2と同様。

4

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

5

LUMP

1

PDXATRCFILEMODE指定値に依存しないため,項番1〜4と同様。

6

2又は指定なし

7

クライアント環境定義PDUAPREPLVL指定によるUAP統計レポートの取得※2

  1. PDREPPATHで指定したディレクトリ

  2. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  3. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

1

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_1.trc

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_2.trc

8

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

9

pdtrcmgrコマンド※3による取得

クライアント環境定義PDTRCPATHで指定したディレクトリ

1

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_1.trc

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_2.trc

10

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2csqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2csqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2csql1.trc

pd2csql2.trc

11

pdclttrcコマンド※4による取得

-lオプション指定なし:

  1. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  2. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

-lオプション指定あり:

  1. クライアント環境定義PDREPPATHで指定したディレクトリ

  2. PDREPPATH指定なしの場合はPDCLTPATHで指定したディレクトリ

  3. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

1

pdXXXXXXXXyyyyyyyyyy_1.trc

pdXXXXXXXXyyyyyyyyyy_2.trc

12

2又は指定なし

pd2XXXXXXXXyyyyyyyyyy_1.trc

pd2XXXXXXXXyyyyyyyyyy_2.trc

(凡例)

−:指定値に依存しない。

HHMMSSfff:コネクト要求時間(HH:時,MM:分,SS:秒,fff:ミリ秒)

XXXXXXXX:接続サーバ名

YYYYYYYYYY:コネクト通番

yyyyyyyyyy:サーバプロセスID

注※1 ライブラリ種別の詳細は,「ライブラリ種別」を参照してください。

注※2 UAP統計レポートの詳細は,「UAP統計レポート機能」を参照してください。

注※3 pdtrcmgrコマンドの詳細は,「SQLトレース動的取得機能」を参照してください。

注※4 pdclttrcコマンドの詳細は,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdclttrc(SQLトレースの動的取得)」を参照してください。

表11‒3 SQLトレース取得機能及びクライアント環境定義の指定値による出力ファイル名称(2/3)

項番

取得機能

出力先(数字は出力先の優先順位を示す)

クライアント環境定義PDXATRCFILEMODE

クライアント環境定義PDSQLTRCOPENMODE

クライアント環境定義PDSQLTRCFMT

クライアントライブラリ(XAライブラリ※1)出力ファイル名称

1

クライアント環境定義PDSQLTRACE指定による取得

  1. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  2. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

SEPARATE又は指定なし

SQL又は指定なし

1

TX_関数使用なしの場合:

pdsql1.trc

pdsql2.trc

TX_関数使用ありの場合:

pdsqlxxxxx-1.trc

pdsqlxxxxx-2.trc

2

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

3

CNCT

1

PDSQLTRCOPENMODE指定値に依存しないため,項番1と同様。

4

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

5

LUMP

1

pdsql1.trc

pdsql2.trc

6

2又は指定なし

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

7

クライアント環境定義PDUAPREPLVL指定によるUAP統計レポートの取得※2

  1. PDREPPATHで指定したディレクトリ

  2. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  3. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

1

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_1.trc

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_2.trc

8

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2sqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2sql1.trc

pd2sql2.trc

9

pdtrcmgrコマンド※3による取得

クライアント環境定義PDTRCPATHで指定したディレクトリ

1

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_1.trc

pdHHMMSSfff_YYYYYYYYYY_2.trc

10

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2csqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2csqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2csql1.trc

pd2csql2.trc

11

pdclttrcコマンド※4による取得

-lオプション指定なし:

  1. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  2. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

-lオプション指定あり:

  1. クライアント環境定義PDREPPATHで指定したディレクトリ

  2. PDREPPATH指定なしの場合はPDCLTPATHで指定したディレクトリ

  3. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

1

pdXXXXXXXXyyyyyyyyyy_1.trc

pdXXXXXXXXyyyyyyyyyy_2.trc

12

2又は指定なし

pd2XXXXXXXXyyyyyyyyyy_1.trc

pd2XXXXXXXXyyyyyyyyyy_2.trc

(凡例)

−:指定値に依存しない。

HHMMSSfff:コネクト要求時間(HH:時,MM:分,SS:秒,fff:ミリ秒)

XXXXXXXX:接続サーバ名

YYYYYYYYYY:コネクト通番

xxxxx:クライアントプロセスID

yyyyyyyyyy:サーバプロセスID

注※1 ライブラリ種別の詳細は,「ライブラリ種別」を参照してください。

注※2 UAP統計レポートの詳細は,「UAP統計レポート機能」を参照してください。

注※3 pdtrcmgrコマンドの詳細は,「SQLトレース動的取得機能」を参照してください。

注※4 pdclttrcコマンドの詳細は,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdclttrc(SQLトレースの動的取得)」を参照してください。

表11‒4 SQLトレース取得機能及びクライアント環境定義の指定値による出力ファイル名称(3/3)

項番

取得機能

出力先(数字は出力先の優先順位を示す)

クライアント環境定義PDXATRCFILEMODE

クライアント環境定義PDSQLTRCOPENMODE

クライアント環境定義PDSQLTRCFMT

Type4 JDBCドライバ出力ファイル名称

1

クライアント環境定義PDSQLTRACE指定による取得

  1. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  2. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

SEPARATE又は指定なし

SQL又は指定なし

1

PDSQLTRCOPENMODE指定値に依存しないため,項番3,4と同様。

2

2又は指定なし

3

CNCT

1

サーバと接続できた場合:

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_1.trc

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pdjsql1.trc

pdjsql2.trc

4

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2jsqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2jsqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2jsql1.trc

pd2jsql2.trc

5

LUMP

1

PDXATRCFILEMODE指定値に依存しないため,項番1〜4と同様。

6

2又は指定なし

7

クライアント環境定義PDUAPREPLVL指定によるUAP統計レポートの取得※1

  1. PDREPPATHで指定したディレクトリ

  2. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  3. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

1

サーバと接続できた場合:

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_1.trc

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pdjsql1.trc

pdjsql2.trc

8

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2jsqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2jsqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2jsql1.trc

pd2jsql2.trc

9

pdtrcmgrコマンド※2による取得

クライアント環境定義PDTRCPATHで指定したディレクトリ

1

サーバと接続できた場合:

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_1.trc

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pdjsql1.trc

pdjsql2.trc

10

2又は指定なし

サーバと接続できた場合:

pd2jcsqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_1.trc

pd2jcsqlHHMMSSfff_XXXXXXXX_YYYYYYYYYY_2.trc

サーバと接続できなかった場合:

pd2jcsql1.trc

pd2jcsql2.trc

11

pdclttrcコマンド※3による取得

-lオプション指定なし:

  1. クライアント環境定義PDCLTPATHで指定したディレクトリ

  2. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

-lオプション指定あり:

  1. クライアント環境定義PDREPPATHで指定したディレクトリ

  2. PDREPPATH指定なしの場合はPDCLTPATHで指定したディレクトリ

  3. PDCLTPATH指定なしの場合はカレントディレクトリ

1

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_1.trc

pdjsqlXXXXXXXX_ppppp_2.trc

12

2又は指定なし

pd2jXXXXXXXXyyyyyyyyyy_1.trc

pd2jXXXXXXXXyyyyyyyyyy_2.trc

(凡例)

−:指定値に依存しない。

HHMMSSfff:コネクト要求時間(HH:時,MM:分,SS:秒,fff:ミリ秒)

XXXXXXXX:接続サーバ名

YYYYYYYYYY:コネクト通番

yyyyyyyyyy:サーバプロセスID

ppppp:クライアント受信ポート番号

注※1 UAP統計レポートの詳細は,「UAP統計レポート機能」を参照してください。

注※2 pdtrcmgrコマンドの詳細は,「SQLトレース動的取得機能」を参照してください。

注※3 pdclttrcコマンドの詳細は,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdclttrc(SQLトレースの動的取得)」を参照してください。

ライブラリ種別

ライブラリ種別を次に示します。

ライブラリ種別

UNIX環境のライブラリ名※1

Windows環境のライブラリ名

通常ライブラリ

libzclt.sl,ibzclt64.sl,libzclts.sl,libzclts64.sl,libzcltk.sl,libzcltk64.sl,libzcltm.sl,libclt.a,libclt64.a,libclts.a,libclts64.a,libcltk.a,libcltk64.a,libcltm.a,libzclt6k.a,libzclt6k64.a

cltdll.dll,pdcltm32.dll,pdcltp32.dll,pdcltm50.dll,pdcltm71.dll,pdcltm80s.dll,pdcltm90s.dll,pdcltm90.dll,pdcltm100.dll,pdcltm64.dll,pdcltm90s64.dll,pdcltm90x.dll,pdcltm100x.dll,pdcltl32.dll,pdcltm140.dll,pdcltm140x.dll

シングルスレッド版XAライブラリ

libzcltx.sl,libzclty.sl,libzcltx64.sl,libzclty64.sl,libzcltxs.sl,libzcltys.sl,libcltxa.a,libcltya.a,libcltxas.a,libcltyas.a,libzclt6ys.a,libzclt6ys64.a

pdcltx32.dll,pdcltxs.dll,pdcltx64.dll,pdcltxs64.dll

マルチスレッド版XAライブラリ

libzcltxk.sl,libzcltyk.sl,libzcltxk64.sl,libzcltyk64.sl,libcltxak.a,libclttyak.a,libzclt6yk.a

pdcltxm5.dll,pdcltxm64.dll,pdclto32.dll,pdclto64.dll

注※1

共用ライブラリのサフィックスは,プラットフォームによって異なります。Linuxの場合は「.so」,AIXの場合は「.a」となります。

(2) SQLトレースの解析

HiRDB SQL Tuning AdvisorのSQLトレース解析機能では,次のような解析処理ができるため性能上の問題点を特定するのに便利です。

SQLトレースを解析する手順を次に示します。

[手順]

  1. [スタート]−[プログラム]−[HiRDB SQL Tuning Advisor]−[HiRDB SQL Tuning Advisor]を選択し,HiRDB SQL Tuning Advisorを起動します。

  2. [オプション]メニューから[対象ファイル指定]を選択します。

    [対象ファイルの指定]画面が表示されます。

  3. [SQLトレース]タブでSQLトレースのファイルを指定します。クライアント環境変数PDCLTPATHで指定したディレクトリ下のすべてのSQLトレースを解析する場合は,[PDCLTPATH上のpdsql*.trcファイル]を選択します。それ以外の場合は,[指定ファイル]を選択し,SQLトレースファイル名を入力します。設定後,[OK]ボタンをクリックします。

    [図データ]

  4. [SQLトレース]ボタンから[SQL一覧]をクリックします。

    各SQLの情報が時系列順に表示されます。

    [図データ]

    • [合計実行時間]の列をクリックすると,各SQLの情報が実行時間の値順に表示されます。

      [図データ]

    • 行をダブルクリックすると,[SQLトレース詳細]画面が表示されます。ここでは,各SQLのオペレーションの情報が表示されます。

      [図データ]

(3) SQLトレース情報の見方

SQLトレース情報は,SQL文の実行終了時に出力されます。

出力されるSQLトレース情報の例とその説明を次に示します。

[クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに1を指定した出力例(出力形式1)]
                             [25]                   [19] [22]
  ** UAP TRACE (CLT:VV-RR(Mmm dd yyyy) SVR:VV-RR US) WIN32(WIN32) **
 
    USER APPLICATION PROGRAM FILE NAME : XXXXXXXX [1]
    USERID : YYYYYYYY [2]
    UAP START TIME : YYYY/MM/DD HH:MM:SS [3]
    UAP ENVIRONMENT : [4]
      LANG(ja_JP.SJIS)
      USER("hirdb")
      HOST(h9000vr5)
      NAMEPORT(20281)
      FESHOST()
      SVCGRP()  SVCPORT()  SRVTYPE()
      SWAIT(600)  CWAIT(0)  SWATCH(0)
      BLKF(1)  RDABLKF(-1)  LCKLMT(0)  ISLLVL(2)  DBLOG(ALL)  DFLNVAL(NOUSE)
      AGGR(1024)  DLKPRIO(64)  EXWARN(NO)  VWOPTMODE(0)
      LOCKSKIP(NO) CLTGRP(A)  DSQLOBJCACHE(YES)  PLGIXMK(NO)
      CLTRCVPORT(5000)  CLTRCVADDR(192.134.35.4)  PLGPFSZ(8192)
      PLGPFSZEXP(8192)  SPACELVL(-1)  STJTRNOUT()
      OPTLVL("SELECT_APSL","RAPID_GROPING")
      ADDITIONALOPTLVL("COST_BASE_2","APPLY_HASH_JOIN")
      UAPREPLVL()  REPPATH()
      TRCPATH()
      IPC(MEMORY)  SENDMEMSIZE(16)  RECVMEMSIZE(32)
      HASHTBLSIZE(128)  CMMTBFDDL(NO)  PRPCRCLS( )
      SQLTRCOPENMODE(SQL)  AUTOCONNECT(ON)  CWAITTIMEWRNPNT(-1)  TCPCONOPT(0)
      WRTLNFILSZ(-1) WRTLNCOMSZ(1024)
      WRTLNPATH( ) UAPENVFILE( )
      TP1SERVICE(NO) AUTORECONNECT(NO) RCCOUNT(0) RCINTERVAL(0)
      KALVL(0) KATIME(0) CLTCNVMODE(NOUSE)
      PRMTRC(YES) PRMTRCSIZE(256) BESCONHOLD() BESCONHTI(-1)
      BLKBUFFSIZE(0) BINARYBLKF(NO) FORUPDATEEXLOCK(NO)
      CNSTRNTNAME() SQLTEXTSIZE(4096) RCTRACE(-1)
      FESGRP()
      NBLOCKWAITTIME(0) CONNECTWAITTIME(300) DBBUFLRU(YES)
      UAPEXERLOGUSE() UAPEXERLOGPRMSZ() HJHASHINGMODE(TYPE1)
      DDLDEAPRP(NO) DELRSVWDFILE() HATRNQUEUING()
      ODBSPLITSIZE(100) NODELAYACK(NO) CURSORLVL(0)
      TAAPINFPATH() TAAPINFMODE(0) TAAPINFSIZE(409600)
      JETCOMPATIBLE(NO) SUBSTRLEN() BLKFUPD() ARYERRPOS()
      CALCMDWAITTIME(0) BLKFERRBREAK(NO) XAAUTORECONNECT(NO)
      CLTBINDLOOPBACKADDR(NO)
      STANDARDSQLSTATE() LCKWAITTIME(-1) DDLDEAPRPEXE(NO)
      ODBGINFOSUPPRESS(NO) ODBSTANDARDARGSIZE(YES)
      ODBSTANDARDSQLSTATE(YES) ODBSTANDARDDESCCOL(YES)
      TMPTBLRDAREA(RDTMP01,RDTMP02,RDTMP03)
      EXTDECCHECK(NO)
      DNDPCOMPATIBLE(NO)
      RCTIMING(ALL)
      ODBSTANDARDGTYPEINFO(NO)
      HSICOPTIONS()
      DEFAULTOPTION(RECOM)
      TCPREDUCETIMEWAITPORT(YES) TCPREDUCECONCLOSERCVTIME(1000)
      AUTHTYPE(PA)
      CLTCNVBYTERATIO() CLTCNVUOCFUNC()
      CLTCNVUOCLIB()
      TIMEDOUTRETRY(2) BINDRETRYCOUNT(10) BINDRETRYINTERVAL(0)
      ODBCWRNSKIP(NO) ODBLOCATOR(NO) ODBESCAPE(1)
      ODBSTATCACHE(0) GDATAOPT(NO) DNDPTRACE()
      CLTRDNODE() RDCLTCODE() UAPERLOG(65536)
      ERRSKIPCODE()
      TRCMODE(ERR) XATRCFILEMODE(SEPARATE)
      RETRYCOUNT(10) RETRYINTERVAL(700)
      CONREFRCOUNT(9) CONREFRINTERVAL(700)
      IPCFILEDIR()
      ENVGROUP(/USERS/hirdb/envgroup/HiRDB.ini)
    CONNECTION STATUS : [5]
      CURHOST(dcm3500)  CURPORT(4439)  SRVNAME(fes1)
      CNCTNO(1)  SVRPID(8945)  CLTPID(9155)  CLTTID( ) CLTCNCTHDL(0x0)
 
  [6]  [7]   [8]  [9]     [10] [11] [12] [13]  [14]         [15]         [16] [23]
  CNCT CLPID CLTID NO     OP   SEC  SQL  SQL   START-TIME   END-TIME     OP   EXEC-TIME
  NO                      CODE NO   CODE WARN                            TION
  ---- ----- ----- -- ---- ---  ---- ----- ------------ ------------ ---- -----------
    1  9155      0      1 CNCT   0     0 WC040 16:03:55.720 16:03:58.080 0001     2356125
    1  9155      0      2 AUI2   1     0 -0000 16:03:58.630 16:03:59.400 M000      769651
 
 *SQL* INSERT INTO ZAIKO(GNO,GNAME,KIKAKU,TANKA,SURYO,GENKA) VALUES(?,?,   .........17
 ?,?,?,?)   ........................................................................17
    1  9155      0      3 SET    2     0 -0000 16:04:00.820 16:04:01.540 M000      719825
 
 *SQL* SELECT GNO,GNAME,KIKAKU,TANKA,SURYO,GENKA FROM ZAIKO   ......................17
 
    1  9155      0      4 OPEN   2     0 -0000 16:04:02.090 16:04:02.800 M000      709123
    1  9155      0      5 FETC   2  -204 -0000 16:04:03.080 16:04:03.790 M000      708902
    1  9155      0      6 SET    2     0 W8800 16:04:04.060 16:04:04.830 M000      765147
 
 *SQL(AUTHID)* INSERT INTO TBL01 VALUES('12345',12345)   ...........................17
 
    1  9155      0      7 SAUT   0     0 -0000 16:04:04.834 16:04:04.835 M000         912
 
 *USER* hirdb01   ..................................................................18
 
    1  9155      0      8 AUI2   3     0 -0000 16:05:05.110 16:05:05.121 M000        9456
 
 *SQL* INSERT INTO TBL01 VALUES(?,100)   ...........................................21
 *PARAM* NO=       1 COD=c5 XDIM=   1 SYS=     0 LEN=      15 IND=       0   .......21
         DATA=30 35 2d 30 35 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00     *05-05.........*   ..21
 
    1  9155             9 DISC   0     0 -0000 16:05:55.110 16:05:56.660 M004     1547893
[クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに2を指定した出力例(出力形式2)(1/2)]
               [24]       [25]    [20]                          [19]  [22]
  ** UAP TRACE TYPE2 (CLT:09-50-01(Nov  5 2013) SVR:09-04   US) WIN32(WIN_M32)**↓
 
  USER APPLICATION PROGRAM FILE NAME : TESTAP↓    [1]
  USERID : hirdb↓    [2]
  UAP START TIME : 2013/11/13 15:20:14↓    [3]
  UAP ENVIRONMENT :↓    [4]
    LANG(ja_JP.SJIS)↓
    USER("hirdb")↓
    HOST(eserver2)↓
    NAMEPORT(20280)↓
    FESHOST()↓
    SVCGRP()  SVCPORT()  SRVTYPE()↓
    SWAIT(600)  CWAIT(0)  SWATCH(0)↓
    BLKF(1)  RDABLKF(-1)  LCKLMT(0)  ISLLVL(2)  DBLOG(ALL)  DFLNVAL(NOUSE)↓
    AGGR(1024)  DLKPRIO(64)  EXWARN(NO)  VWOPTMODE(0)↓
    LOCKSKIP(NO) CLTGRP(A)  DSQLOBJCACHE(YES)  PLGIXMK(NO)↓
    CLTRCVPORT(5000)  CLTRCVADDR()  PLGPFSZ(8192)↓
    PLGPFSZEXP(8192)  SPACELVL(-1)  STJTRNOUT(YES)↓
    OPTLVL("SELECT_APSL","RAPID_GROPING")↓
    ADDITIONALOPTLVL("COST_BASE_2","APPLY_HASH_JOIN")↓
    UAPREPLVL()  REPPATH()↓
    TRCPATH()↓
    IPC(MEMORY)  SENDMEMSIZE(16)  RECVMEMSIZE(32)↓
    HASHTBLSIZE(128)  CMMTBFDDL(NO)  PRPCRCLS()  DBACCS()↓
    SQLTRCOPENMODE(SQL)  AUTOCONNECT(ON)  CWAITTIMEWRNPNT(-1)  TCPCONOPT(1)↓
    WRTLNFILSZ(-1) WRTLNCOMSZ(1024)↓
    WRTLNPATH() UAPENVFILE()↓
    TP1SERVICE(NO) AUTORECONNECT(NO) RCCOUNT(0) RCINTERVAL(0)↓
    KALVL(2) KATIME(600) CLTCNVMODE(NOUSE)↓
    PRMTRC(YES) PRMTRCSIZE(256) BESCONHOLD() BESCONHTI(-1)↓
    BLKBUFFSIZE(10) BINARYBLKF(NO) FORUPDATEEXLOCK(YES)  DBORGUAP(NO)↓
    CNSTRNTNAME() SQLTEXTSIZE(4096) RCTRACE(-1)↓
    FESGRP()↓
    NBLOCKWAITTIME(0) CONNECTWAITTIME(300) DBBUFLRU(YES)↓
    UAPEXERLOGUSE() UAPEXERLOGPRMSZ() HJHASHINGMODE(TYPE1)↓
    DDLDEAPRP(NO) DELRSVWDFILE() HATRNQUEUING()↓
    ODBSPLITSIZE(100) NODELAYACK(YES) CURSORLVL(0)↓
    TAAPINFPATH() TAAPINFMODE(0) TAAPINFSIZE(409600)↓
    JETCOMPATIBLE(NO) SUBSTRLEN() BLKFUPD(YES) ARYERRPOS(YES)↓
    CALCMDWAITTIME(0) BLKFERRBREAK(YES) XAAUTORECONNECT(NO)↓
    CLTBINDLOOPBACKADDR(NO)↓
    STANDARDSQLSTATE() LCKWAITTIME(-1) DDLDEAPRPEXE(NO)↓
    ODBGINFOSUPPRESS(NO) ODBSTANDARDARGSIZE(YES)↓
    ODBSTANDARDSQLSTATE(YES) ODBSTANDARDDESCCOL(YES)↓
    TMPTBLRDAREA(RDTMP01,RDTMP02,RDTMP03)↓
    EXTDECCHECK(NO)↓
    DNDPCOMPATIBLE(NO)↓
    RCTIMING(ALL)↓
    ODBSTANDARDGTYPEINFO(NO)↓
    HSICOPTIONS()↓
    DEFAULTOPTION(RECOM)↓
    TCPREDUCETIMEWAITPORT(YES) TCPREDUCECONCLOSERCVTIME(1000)↓
    AUTHTYPE(PA)↓
    CLTCNVBYTERATIO() CLTCNVUOCFUNC()↓
    CLTCNVUOCLIB()↓
    TIMEDOUTRETRY(2) BINDRETRYCOUNT(10) BINDRETRYINTERVAL(0)↓
    ODBCWRNSKIP(NO) ODBLOCATOR(NO) ODBESCAPE(1)↓
    ODBSTATCACHE(0) GDATAOPT(NO) DNDPTRACE()↓
    CLTRDNODE() RDCLTCODE() UAPERLOG(65536)↓
    ERRSKIPCODE()↓
    TRCMODE(ERR) XATRCFILEMODE(SEPARATE)↓
    RETRYCOUNT(10) RETRYINTERVAL(700)↓
    CONREFRCOUNT(9) CONREFRINTERVAL(700)↓
    IPCFILEDIR()↓
    ENVGROUP(C:\envgroup\HiRDB.ini)↓
  HIRDBINIPATH : C:\WINDOWS\HiRDB.ini↓    [26]
  CONNECTION STATUS :↓    [5]
    CURHOST(eserver2)↓
    CURPORT(4439)  SRVNAME(fes1)↓
    CNCTNO(1)  SVRPID(8945)  CLTPID(9155)  CLTTID() CLTCNCTHDL(0x0)↓
  SOCKET STATUS :↓    [27]
    2013/11/13 15:20:14.540  CLT(10.196.120.171 : 1071) -> RDM(10.197.10.244  : 20280)↓
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT()                      <- RDM()↓
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT(10.196.120.171 : 1072) -> NDM(10.197.10.244  : 20280)↓
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT()                      <- NDM()↓
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT(10.196.120.171 : 1073) -> SCD(10.197.10.244  : 4439)↓
    2013/11/13 15:20:14.560  CLT(10.196.120.171 : 5000) <- SRV(10.197.10.244  : 4440)↓
[クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに2を指定した出力例(出力形式2)(2/2)]
[ 6]  [ 7]       [ 8]      [ 9]   [10] [11] [12]     [13]  [14]                    [15]                    [16]   [23]        [28]      [29]                           [30]        [31]
CNCT  CLPID      CLTID      NO     OP   SEC  SQL      SQL   START-TIME              END-TIME                OP     EXEC-TIME   TRACE     PREPROCESS FILE                PREPROCESS  ROOT AP↓
NO                                 CODE NO   CODE     WARN                                                  TION               OUTPUT                                   TIME        ↓
                                                                                                                             TIME                                                 ↓
----- ---------- ---------- ------ ---- ---- -------- ----- ----------------------- ----------------------- ------ ----------- --------- ------------------------------ ----------- ------------------------------------------------ ↓
   10       2764       3968      1 CNCT    0        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.538 2013/11/13 15:20:14.569 000000       35502         * *                                        *↓
   10       2764       3968      2 AUI2    1        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.928 2013/11/13 15:20:14.944 000000       23362        44 test.ec                         1384327820 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *SQL* INSERT INTO ZAIKO VALUES(1,'AAA','C',100,5,80)↓    [17]
     *SQLLEN* 46↓                                             [32]
     *XID* 0x1234567890123456↓                                [33]
   10       2764       3968      3 CMIT    0        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.959 2013/11/13 15:20:14.959 000000        2243         4 *                                        * 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
   11       2764       3968      4 SET     2        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.959 2013/11/13 15:20:14.959 000003         328         0 test.ec                         1384327820 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *SQL* INSERT INTO T1 VALUES(?)↓
     *SQLLEN* 24↓
     *XID* 0x1234567890123456↓
     *EXSTMT* PRE1↓       [34]
     *EXWITHHOLD* USE↓    [36]
     *AUTORECONNECT INFORMATION*↓[38]
        2013/11/13 15:20:14.959  CLT(10.196.120.171 : 1071) -> RDM(10.197.10.244  : 20280)↓
        2013/11/13 15:20:14.964  CLT()                      <- RDM()↓
        2013/11/13 15:20:14.964  CLT(10.196.120.171 : 1072) -> NDM(10.197.10.244  : 20280)↓
        2013/11/13 15:20:14.969  CLT()                      <- NDM()↓
        2013/11/13 15:20:14.969  CLT(10.196.120.171 : 1073) -> SCD(10.197.10.244  : 4439)↓
        2013/11/13 15:20:14.979  CLT(10.196.120.171 : 5000) <- SRV(10.197.10.244  : 4440)↓
   11       2764       3968      8 SET     6        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.979 2013/11/13 15:20:14.979 000000         578         1 test.ec                         1384327820 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *SQL* SELECT * FROM T1↓
     *SQLLEN* 16↓
     *EXSTMT* PRE2↓
   11       2764       3968     11 ALCR    9        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.979 2013/11/13 15:20:14.979 000000         100         0 *                                        * 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *EXSTMT* PRE2↓
     *EXCURSOL* CUR1↓    [35]
     *HLDCURSOL* USE↓    [37]
   11       2764       3968     12 OPEN   10        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.979 2013/11/13 15:20:14.979 000000           8         0 test.ec                         1384327820 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *EXCURSOL* CUR1↓
   11       2764       3968     13 FETC   11        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.979 2013/11/13 15:20:14.995 000000       11287        21 *                                        * 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *EXCURSOL* CUR1↓
     *OUTPM* NO=    1 COD=f0 XDIM=    1 SYS=    0 LEN=         4 IND=         0↓     [21]
             DATA=64 00 00 00                                     *d...            *↓
   11       2764       3968     14 CLOS   12        0 -0000 2013/11/13 15:20:14.995 2013/11/13 15:20:14.995 000000         269         0 test.ec                         1384327820 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *EXCURSOL* CUR1↓
   11       2764       3968     18 CMIT    0        0 -0000 2013/11/13 15:20:15.011 2013/11/13 15:20:15.011 000000         310         0 *                                        * 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
   12       8275          0     12 SET     2        0 W8800 2013/11/13 15:20:15.011 2013/11/13 15:20:15.776 000000      765147       578 test.ec                         1384327820 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *SQL(AUTHID)* INSERT INTO TBL01 VALUES('12345',12345)↓
     *SQLLEN* 39↓
   12       8275          0     13 SAUT    0        0 -0000 2013/11/13 15:20:15.776 2013/11/13 15:20:15.776 000000         912       500 *                                        * 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
     *USER* hirdb01↓     [18]
   11       2764       3968     19 DISC    0        0 -0000 2013/11/13 15:20:15.776 2013/11/13 15:20:15.776 000000         434       200 *                                        * 10.196.120.171/2764/0x0000000000000001↓
(凡例)

↓:出力例(出力形式2)での1行の末尾を示します。実際に出力するファイルでは表示しません。

[説明]

  1. UAP名称

    環境変数PDCLTAPNAMEで指定した名称を表示します。

  2. 認可識別子

    UAPを実行したユーザの認可識別子を表示します。OSログインユーザの簡易認証機能を使用している場合は,簡易認証ユーザを表示します。

  3. UAP開始時刻

    UAPの実行を開始した時刻を表示します。

  4. UAP実行環境

    UAPを実行したときの環境変数の値を表示します。

    SWATCH,RDABLKF,SPACELVL,HASHTBLSIZE,CWAITTIMEWRNPNT,WRTLNFILSZ,BESCONHTI,RCTRACE,UAPEXERLOGPRMSZ,又はLCKWAITTIME,ISLLVLについては,クライアント環境定義の指定を省略している場合,-1を表示します。

    注※

    HiRDBのバージョンが09-00より前の場合は,次の値が表示されます。

    PDSWATCHTIMEの指定を省略したとき:SWATCH(0)

    PDSWATCHTIMEに0を指定したとき:SWATCH(-1)

    ENVGROUPは次の優先順位で環境変数グループを表示します(数字は優先順位を示します)。指定していない場合は表示しません。

    ●クライアントライブラリを使用している場合

    X/Openに従ったAPI未使用時:

    1. 環境変数グループ名又は環境変数グループファイルのファイルパス

    X/Openに従ったAPI使用時:

    1. XAオープン文字列に指定した環境変数グループ名又は環境変数グループファイルのファイルパス

    XAオープン文字列に指定した環境変数グループ識別子は表示しません。

    ●Type4 JDBCドライバを使用している場合

    1. ユーザプロパティHiRDB_for_Java_DBIDに指定したHiRDB環境変数グループファイルのファイルパス

    2. URL中のDBIDに指定したHiRDB環境変数グループファイルのファイルパス

    3. DataSource 系インタフェースのsetDescriptionメソッドに指定した環境変数グループ名のファイルパス,又はsetXAOpenStringに指定したXAオープン文字列中の環境変数グループ識別子及び環境変数グループファイル名のファイルパス

    次に示す項目は,システムが使用する情報です。

    項番

    表示内容

    1

    TCPCONOPT()

    2

    HJHASHINGMODE()

    3

    NODELAYACK()

    4

    BLKFUPD()

    5

    ARYERRPOS()

    6

    BLKFERRBREAK()

    7

    TCPREDUCETIMEWAITPORT()

    8

    TCPREDUCECONCLOSERCVTIME()

    9

    RETRYCOUNT()

    10

    RETRYINTERVAL()

  5. UAP実行ステータス

    UAPを実行したときのサーバとの接続状態を表示します。

    • CURHOST:接続先ホスト名

    • CURPORT:接続ポート番号

    • SRVNAME:フロントエンドサーバ名,又はシングルサーバ名

    • CNCTNO:コネクト通番

    • SVRPID:接続サーバのプロセス番号

    • CLTPID:UAPのプロセス番号

      Type4 JDBCドライバから接続している場合は,0を表示します。

    • CLTTID:UAPのスレッド番号

      Type4 JDBCドライバではネイティブスレッドの番号を表示します。

      ただし,次の場合は0を表示します。

      ・JDBC2.0のType4 JDBCドライバを使用している。

      ・クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに1を指定し,JDBC4.0のType4 JDBCドライバを使用している。

    • CLTCNCTHDL:コネクションハンドル

    なお,取得できない情報があるときは,不正な値となって表示されることがあります(Windows版の場合)。

  6. コネクト通番

    サーバがCONNECTを受け付けるごとに順次カウントするコネクト通番を表示します。

  7. UAPのプロセス番号

    UAPのプロセス番号を表示します。

    Type4 JDBCドライバから接続している場合は,0を表示します。なお,取得できないプロセス番号がある場合,不正な値となって表示されることがあります(Windows版の場合)。

  8. UAPのスレッド番号

    UAPがマルチスレッドで動作している場合に,UAPのスレッド番号を表示します。スレッドで動作していない場合は,0が表示されます。取得できないスレッド番号が不正な値となって表示されることがあります。

    Type4 JDBCドライバではネイティブスレッドの番号を表示します。

    ただし,次の場合は0を表示します。

    ・JDBC2.0のType4 JDBCドライバを使用している。

    ・クライアント環境定義PDSQLTRCFMTに1を指定し,JDBC4.0のType4 JDBCドライバを使用している。

  9. SQLカウンタ

    SQL文を受け付けるごとに順次カウントして表示します。

    1から999999までカウントできます。

    なお,999999を超えると1に戻ります。

  10. オペレーションコード

    SQLに対応するオペレーションコードを表示します。

    表示されるオペレーションコードに対応するSQL文を次に示します。

    オペレーションコード

    対応するSQL文

    ALCR

    ALLOCATE CURSOR文

    AUI2

    DELETE文(静的SQL),INSERT文(静的SQL),UPDATE文(静的SQL),LOCK文(静的SQL),PURGE TABLE文(静的SQL),1行SELECT文(静的SQL),FREE LOCATOR文(静的SQL)

    AUI3

    代入文(静的SQL)

    AUX

    EXECUTE文

    AUXI

    EXECUTE IMMEDIATE文,すべての定義系SQL

    AUXO

    EXECUTE文(INTO指定)

    CALL

    CALL文

    CHBK

    システムが使用

    CHCT

    システムが使用

    CLIN

    INSTALL CLIB

    CLOS

    CLOSE文

    CLRM

    REMOVE CLIB

    CLRP

    REPLACE CLIB

    CMIT

    COMMIT文

    CNCT

    CONNECT文

    CPRP

    コミットプリペア

    DESC

    DESCRIBE文(OUTPUT指定)

    DEST

    DESCRIBE TYPE文

    DISC

    DISCONNECT文,COMMIT文(RELEASE指定)

    DISR

    ROLLBACK文(RELEASE指定)

    DIST

    Disconnect+Tran Check

    DSCM

    システムが使用

    DSET

    DEALLOCATE PREPARE文

    DSPR

    システムが使用

    DSRL

    システムが使用

    FETC

    FETCH文

    GETD

    GET DIAGNOSTICS

    HVAR

    DESCRIBE文(INPUT指定)

    JARI

    INSTALL JAR

    JARR

    REPLACE JAR

    JARU

    REMOVE JAR

    OPEN

    OPEN文(動的SQL)

    OPN2

    OPEN文(静的SQL)

    OPNR

    OPEN文(動的SQL(複数カーソル))

    RENV

    システムが使用

    RNCN

    CONNECT文(TO指定)

    RNDS

    DISCONNECT文(TO指定)

    ROLL

    ROLLBACK文

    RSDC

    DESCRIBE文(OUTPUT,RESULT SET指定)

    RSFT

    FETCH文(RESULT SET指定)

    RSCL

    CLOSE文(RESULT SET指定)

    SAUH

    SET SESSION AUTHORIZATION文

    SET

    PREPARE文

    SINF

    システムが使用

    SOPT

    システムが使用

    SVLS

    システムが使用

    THRE

    システムが使用

    THSU

    システムが使用

    TRCK

    システムが使用

    TRC2

    システムが使用

    TRST

    システムが使用

    TSCM

    システムが使用

    TSRL

    Transfer Rollback

    TSPR

    Transfer Prepare

    注※ XAインタフェースを使用した場合だけ出力されます。

  11. セクション番号

    SQLの対応を確認するための番号を表示します。

    番号は,SQLプリプロセサが自動的に付けます。

  12. SQLCODE

    SQL文を実行した結果,発生したSQLCODEを表示します。

  13. SQLWARN

    警告情報を16進表記で表示します。SQLWARN0からSQLWARNFまでの警告情報にそれぞれ左から1ビットを割り当て,警告フラグが設定されているものは1,設定されていないものは0として16ビットの数値を求めます。これを4けたの16進数値として表示します。

    一つ以上警告フラグが設定されている場合,先頭に'W'が,警告フラグが設定されていない場合は,'-'(ハイフン)が表示されます。

    (例1)

    [図データ]

    (例2)

    [図データ]

  14. SQL実行要求受付時刻

    SQLの実行要求が受け付られた時刻を表示します。クライアント環境定義PDSQLTRCFMTの指定値によって出力形式が異なります。

    ・PDSQLTRCFMTに1を指定した場合:hh:mm:ss.fffの形式

    ・PDSQLTRCFMTに2を指定した場合:YYYY/MM/DD hh:mm:ss.fffの形式

  15. SQL実行要求終了時刻

    SQLの実行要求が終了した時刻を表示します。クライアント環境定義PDSQLTRCFMTの指定値によって出力形式が異なります。

    ・PDSQLTRCFMTに1を指定した場合:hh:mm:ss.fffの形式

    ・PDSQLTRCFMTに2を指定した場合:YYYY/MM/DD hh:mm:ss.fffの形式

  16. システムが使用する情報

    システムが使用する情報を表示します。

    1バイト目にはプロセス間通信の種別とKeepAliveパケットの送信有無を示します。KeepAliveパケットとは,クライアント環境定義PDKALVLに1又は2が指定された場合に使用されるパケットのことです。

    1バイト目の文字の意味を次に示します。

    1バイト目の文字

    プロセス間通信の種別

    KeepAliveパケットの送信有無

    P

    メモリ通信

    KeepAliveパケットを送信した次のSQL実行

    K

    メモリ通信以外

    M

    メモリ通信

    上記以外

    0

    メモリ通信以外

    ほかの部分は,HiRDB開発者が使用する保守用の情報です。

  17. SQL文

    オペレーションコードが,SET,AUXI,AUI2,又はOPN2のときだけ,SQL文を表示します。

    なお,出力するSQL文の長さは最大4096バイト(Type4 JDBCドライバを使用している場合は最大4096文字)で,最大値を超えると超過分は切り捨てられます(最大値は環境変数PDSQLTEXTSIZEで変更できます)。また,プリプロセス時に-Aオプション,又は/AオプションによってSQL文中の認可識別子が省略されたときに仮定する認可識別子を指定している場合は,*SQL*が*SQL(仮定した認可識別子)*と表示されます。

  18. ユーザ識別子を変更した場合の情報

    一つのコネクションの中でユーザ識別子を変更した場合,変更後のユーザ識別子を表示します。ユーザ識別子の変更に失敗した場合も表示されます。

  19. UAPが動作しているプラットフォーム

    プラットフォーム

    表示される文字

    AIX

    AIX

    AIX(64ビットモード)

    AIX64

    Linux

    LINUX

    Windows

    WIN32

    HP-UX (IPF)32ビットモード

    HPI32

    HP-UX (IPF)64ビットモード

    HPI64

    Linux (EM64T)

    LINX64

    Windows(x64)64ビットモード

    WINX64

    Type4 JDBCドライバ

    Type4

  20. HiRDBクライアントの作成日付

    HiRDBクライアントの作成日付を表示します。日付の形式を次に示します。

    Mmm:月(英語の先頭3文字(1文字目は大文字)。例えば,Juneの場合はJun)

    dd:日

    yyyy:西暦

  21. パラメタトレース

    クライアント環境定義でPDPRMTRC=YES,IN,OUT,又はINOUTを指定した場合,入力用パラメタ情報,出力用パラメタ情報,及び検索データを出力します。

    なお,出力されるパラメタ情報のデータの長さは,PDPRMTRCSIZEの指定値(省略時は256バイト)を最大長として,最大長を超える部分は切り捨てられます。また,ASCIIコードの範囲外の文字はドット(.)で出力されます。詳細については,「パラメタトレースの出力例」を参照してください。

    パラメタ情報を次に示します。

    NO:

    パラメタ番号

    COD:

    データ型コード

    XDIM:

    配列要素数

    SYS:

    ギャップを含む1要素の領域長

    LEN:

    データの長さ

    入力用パラメタ:

    ・HiRDBデータプロバイダ for .NET Framework:

      HiRDBParameter.Sizeの指定値

    ・上記以外:

      パラメタの実長

    出力用パラメタ:

     パラメタの定義長

    IND:

    標識変数の値

    ARRAY NUM:

    繰返し列の要素数

    ROW NUM:

    配列の埋込み変数を使用したSQLの実行行数

    DATA:

    データ(ダンプ形式)

    可変長データのデータ型の形式を次に示します。

    図11‒1 可変長データのデータ型の形式

    [図データ]

  22. リンクしたライブラリの名称

    ライブラリ名称

    表示される文字

    右記以外

    HP-UXの32ビットモードのHiRDBクライアント,及びHP-UX (IPF)の64ビットモードに同梱している32ビットモードのHiRDBクライアントの場合

    libzclt.sl,libclt.a

    UNIX

    UNIX_32

    libzclts.sl,libclts.a

    UNIX_S

    UNIX_32S

    libzcltm.sl,libcltm.a

    UNIX_M

    UNIX_32M

    libzcltk.sl,libcltk.a,libzclt6k.a

    UNIX_K

    UNIX_32K

    libzcltx.sl,libcltxa.a

    UNIX_XA

    UNIX_XA_32

    libzcltxs.sl,libcltxas.a,libzcltys.a,libzclt6ys.a

    UNIX_XA_S

    UNIX_XA_32S

    libzcltxm.sl,libcltxam.a

    UNIX_XA_M

    UNIX_XA_32M

    libzcltxk.sl,libcltxak.a,libzcltyk.a,libzclt6yk.a

    UNIX_XA_K

    UNIX_XA_32K

    libzclt64.sl,libclt64.a

    UNIX_64

    libzcltk64.sl,libcltk64.a,libzclt6k64.a

    UNIX_64K

    libzclts64.sl

    UNIX_64S

    libzcltx64.sl,libzclty64.sl

    UNIX_XA_64

    libzcltxk64.sl,libzcltyk64.sl

    UNIX_XA_64K

    libzcltxs64.sl,libzcltys64.sl,libzclt6ys64.a

    UNIX_XA_64S

    CLTDLL.DLL

    WIN_32

    PDCLTM32.DLL

    WIN_M32

    PDCLTM50.DLL

    WIN_M50

    PDCLTM71.DLL

    WIN_M71

    PDCLTM80S.DLL

    WIN_M80S

    PDCLTM90S.DLL

    WIN_M90S

    PDCLTM90.DLL

    WIN_M90

    PDCLTM100.DLL

    WIN_M100

    PDCLTM140.DLL

    WIN_M140

    PDCLTP32.DLL

    WIN_P32

    PDCLTX32.DLL

    WIN_XA_32

    PDCLTXM.DLL

    WIN_XA_32M

    PDCLTXS.DLL

    WIN_XA_32S

    PDCLTXM5.DLL

    WIN_XA_50M

    PDCLTM64.DLL

    WIN_M64

    PDCLTM90S64.DLL

    WIN_M90S64

    PDCLTM90X.DLL

    WIN_M90X

    PDCLTM100X.DLL

    WIN_M100X

    PDCLTM140X.DLL

    WIN_M140X

    PDCLTX64.DLL

    WIN_XA_64

    PDCLTXM64.DLL

    WIN_XA_64M

    PDCLTXS64.DLL

    WIN_XA_64S

    PDCLTL32.DLL

    WIN_L32

    PDCLTO32.DLL

    WIN_O32

    PDCLTO64.DLL

    WIN_O64

    PDJDBC2.JAR

    Type4

    PDJDBC4.JAR

    Type4_JDBC40

    (凡例)

    −:該当しません。

  23. SQL実行時間

    クライアント環境定義にPDSQLEXECTIME=YESを指定した場合,SQL実行時間をマイクロ秒単位で表示します。

    NOを指定している場合,クライアント環境定義PDSQLTRCFMTの指定値によって表示内容が異なります。

    ・PDSQLTRCFMTに1を指定した場合:この情報を表示しません。

    ・PDSQLTRCFMTに2を指定した場合:'*'を表示します。

    JDBC2.0のType4 JDBCドライバを使用している場合は,常に'*'を表示します。

  24. SQLトレース出力形式

    SQLトレースの出力形式を表示します。

  25. HiRDBクライアント作成バージョン

    HiRDBクライアントの作成バージョンを表示します。クライアント環境定義PDSQLTRCFMTの指定値によって出力形式が異なります。

    ・PDSQLTRCFMTに1を指定した場合:VV-RRの形式

    ・PDSQLTRCFMTに2を指定した場合:VV-RR-XXの形式

  26. 実際に使用しているHiRDB.iniファイルパス

    次の優先順位で,どれか一つのHiRDB.iniのファイルパスを表示します(数字は優先順位を示します)。HiRDB.iniを使用していない場合,この情報は表示しません。

    ●クライアントライブラリを使用している場合

    Windows版:

    1. Windowsディレクトリ下のHiRDB.ini

    UNIX版:

    表示しません。

    ●Type4 JDBCドライバを使用している場合

    1. ユーザプロパティHiRDB_for_Java_HiRDB_INIに指定したディレクトリ下のHiRDB.ini

    2. URL中のHIRDB_INIに指定したディレクトリ下のHiRDB.ini

    3. DataSource系インタフェースのsetHiRDBINIメソッドの引数に指定したディレクトリ下のHiRDB.ini

    ●ODBCドライバを使用している場合

    Windows版:

    1. データソースで設定したHiRDBクライアント環境変数ファイル名

    2. Windowsディレクトリ下のHiRDB.ini

    UNIX版:

    1. データソースで設定したHiRDBクライアント環境変数ファイル名

  27. サーバとの接続処理で使用したソケット情報

    サーバとの接続処理で使用したソケット情報を表示します。接続形態によって表示内容が異なります。

    • 日時:クライアント−サーバ間で通信した日時

      YYYY/MM/DD hh:mm:ss.fffの形式で表示します。

    • CLT:クライアント側のIPアドレス,送受信ポート番号

    • RDM,NDM,SCD,SRV:サーバ側のIPアドレス,送受信ポート番号

      接続形態ごとの表示内容を次に示します。

    ●通常接続の場合

    2013/11/13 15:20:14.540  CLT(10.196.120.171 : 1071) -> RDM(10.197.10.244  : 20280)
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT()                      <- RDM()
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT(10.196.120.171 : 1072) -> NDM(10.197.10.244  : 20280)
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT()                      <- NDM()
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT(10.196.120.171 : 1073) -> SCD(10.197.10.244  : 4439)
    2013/11/13 15:20:14.560  CLT(10.196.120.171 : 5000) <- SRV(10.197.10.244  : 4440)

    ●FESホストダイレクト接続の場合

    2013/11/13 15:20:14.540  CLT()                      -> RDM()
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT()                      <- RDM()
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT(10.196.120.171 : 1072) -> NDM(10.197.10.244  : 4437)
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT()                      <- NDM()
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT(10.196.120.171 : 1073) -> SCD(10.197.10.244  : 20280)
    2013/11/13 15:20:14.560  CLT(10.196.120.171 : 5000) <- SRV(10.197.10.244  : 4440)

    ●高速接続の場合

    2013/11/13 15:20:14.540  CLT()                      -> RDM()
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT()                      <- RDM()
    2013/11/13 15:20:14.545  CLT()                      -> NDM()
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT()                      <- NDM()
    2013/11/13 15:20:14.550  CLT(10.196.120.171 : 1073) -> SCD(10.197.10.244  : 4439)
    2013/11/13 15:20:14.560  CLT(10.196.120.171 : 5000) <- SRV(10.197.10.244  : 4440)
  28. SQLトレース出力処理時間

    SQLトレースの出力に掛かった処理時間をマイクロ秒単位で表示します。前回のオペレーションコード実行時に掛かった処理時間を該当する行に表示します。最大は999999999マイクロ秒となり,超えた場合,999999999マイクロ秒を表示します。初回のSQLトレース出力時は'*'を表示します。

    JDBC2.0のType4 JDBCドライバを使用している場合,精度はミリ秒となります。

  29. プリプロセスファイル名

    プリプロセスしたUAPソースファイル名を表示します。ファイル名を表示しない場合,'*'を表示します。Type4 JDBCドライバを使用している場合,この情報を表示しません。

  30. プリプロセス時間

    UAPをプリプロセスした時間を表示します。時間を表示しない場合,'*'を表示します。Type4 JDBCドライバを使用している場合,この情報を表示しません。

  31. ルートアプリケーション情報

    Cosminexus からType4 JDBCドライバを使用している場合,Cosminexus のルートアプリケーション情報を表示します。ルートアプリケーション情報については,Cosminexusのマニュアルを参照してください。

    クライアントライブラリを使用している場合,この情報を表示しません。

  32. SQL文長

    SQL文の実長を表示します。単位を次に示します。

    • Type4 JDBCドライバを使用している場合:Unicodeコード単位の数

    • 上記以外:バイト数

    17.のSQL文と併せて表示します。SQL文を表示しない場合,この情報も表示しません。

    Type4 JDBCドライバでのUnicodeコード単位の扱いについては,「クライアント環境定義の設定内容」の「PDSQLTEXTSIZE」を参照してください。

  33. トランザクション識別子

    X/Openに従ったAPIを使用した接続形態の場合にトランザクション識別子を表示します。

    次の場合に表示します。

    • サーバと接続後の初回SQL実行

    • トランザクション決着後の初回SQL実行

    • xa_commit,xa_rollback,xa_prepare発行時

    上記以外の場合,この情報は表示しません。

  34. 拡張文名

    拡張文名を使用したSQL実行時,使用した拡張文名を表示します。拡張文名を使用していない場合,この情報は表示しません。

  35. 拡張カーソル名

    拡張カーソル名を使用したSQL実行時,使用した拡張カーソル名を表示します。拡張カーソル名を使用していない場合,この情報は表示しません。

  36. 前処理結果保持機能指定情報

    次に示すどれかの場合に表示します。

    ●Type4 JDBCドライバを使用している場合

    • システムプロパティのHiRDB_for_Java_DAB_STATEMENT_COMMIT_BEHAVIORの有効値がTRUEとなっている。

    • ユーザプロパティのHiRDB_for_Java_STATEMENT_COMMIT_BEHAVIORの有効値がTRUEとなっている。

    • URLのSTATEMENT_COMMIT_BEHAVIORの有効値がTRUEとなっている。

    • DataSource系インタフェースのsetStatementCommitBehaviorメソッドの引数にtrueを指定する。

    ●Type2 JDBCドライバを使用している場合

    • ユーザプロパティのCOMMIT_BEHAVIORの有効値がCLOSE又はPRESERVEとなっている。

    • URL中のCOMMIT_BEHAVIORの有効値がCLOSE又はPRESERVEとなっている。

    • DataSource系インタフェースのsetCommit_Behaviorメソッドの引数にCLOSE又はPRESERVEを指定する。

    上記以外の場合,この情報は表示しません。

  37. ホールダブルカーソル指定情報

    ホールダブルカーソルを使用したSQL実行時に表示します。ホールダブルカーソルを使用していない場合,この情報は表示しません。

  38. 自動再接続時にサーバとの接続処理で使用したソケット情報

    自動再接続時にサーバとの接続処理で使用したソケット情報を表示します。

    表示内容については27.を参照してください。

    自動再接続の詳細は,「自動再接続機能」を参照してください。

(4) SQLトレースファイルのバックアップの取得

SQLトレース情報を出力中にSQLトレースファイルの容量が一杯になると,HiRDBはそのファイルへ出力しないで,もう一方のSQLトレースファイルにSQLトレース情報を出力します。このとき,切り替え先のSQLトレースファイルに格納されている古いSQLトレース情報から順に消去され,新しいSQLトレース情報に書き換えられます。このため,必要な情報はUAP終了時にSQLトレースファイルの内容をコピーしてバックアップを取得しておいてください。

なお,現在使用しているSQLトレースファイルを知りたい場合は,ファイルの最終更新日時を調べてください。最終更新日時の新しい方が現在使用しているSQLトレースファイルになります。

HiRDBクライアントがWindows版の場合はdirコマンド又はエクスプローラで,ファイルの最終更新日時を調べてください。

HiRDBクライアントがUNIX版の場合はOSのls -lコマンドで,ファイルの最終更新日時を調べてください。

(5) パラメタトレースの出力例

代表的なパラメタトレースの出力例を次に示します。

(a) INSERT文の場合(ナル値あり,繰返し列あり)

[図データ]

[説明]

INSERT文で,INTEGER,及びVARCHAR(10)の繰返し列(要素数5)を挿入する場合のパラメタトレース出力例です。?パラメタの指定順に出力されます。

  1. 入力パラメタの場合,"*INPRM*"と表示されます。ただし,PDPRMTRC=YESの場合は,"*PARAM*"と表示されます。

  2. 繰返し列の場合,ARRAY NUMに繰返し要素数が表示されます。

  3. DATA句の前の数値は,繰返し列の要素ごとの標識変数です。

  4. DATA句の括弧内の数値は,繰返し列の要素番号です。

  5. VARCHAR型の場合,DATAの先頭2バイトはデータ長領域です。PDPRMTRCがYESの場合は,定義長+データ領域長のサイズ分出力されます。PDPRMTRCがIN,OUT,又はINOUTの場合は,実データ長+データ領域長のサイズ分出力されます。

  6. 標識変数がマイナス値の場合,"DATA="まで表示されます。

  7. データが2行以上続く場合,"--- SAME x LINES ---"が出力されます(xは行数)。ただし,PDPRMTRC=YESの場合は,データがすべて出力されます。

(b) 1行SELECT文の場合

[図データ]

[説明]

PDPRMTRC=INOUT指定時のパラメタトレース出力例です。検索項目の順に検索データ情報が先に出力され,入力パラメタ情報が指定順で後に出力されます。

  1. 検索データ情報です。PDPRMTRC=INの場合は出力されません。また,PDPRMTRC=YESの場合は,"*OUTPM*"が"*PARAM*"になります。

  2. 入力パラメタ情報です。PDPRMTRC=OUTの場合は出力されません。また,PDPRMTRC=YESの場合は,"*INPRM*"が"*PARAM*"になります。

(c) ストアドプロシジャの実行(CALL文)の場合

[図データ]

[説明]
  1. INパラメタです。PDPRMTRC=OUTの場合は出力されません。

  2. INOUTパラメタの入力パラメタです。ただし,DATA句の内容は出力データとなります。

  3. OUTパラメタです。PDPRMTRC=IN,又はYESの場合は出力されません。

  4. INOUTパラメタの出力パラメタです。PDPRMTRC=IN,又はYESの場合は出力されません。

(d) 検索(FETCH文)の場合

[図データ]

[説明]

FETCH文のパラメタトレース出力例です。PDPRMTRC=IN,又はYESの場合,パラメタトレースは出力されません。

  1. FETCH文のSQLCODEが0以外の場合,パラメタトレースを出力されません。

(e) 検索(配列を使用したFETCH機能)の場合

[図データ]

[説明]

配列を使用したFETCH機能のパラメタトレース出力例です。PDPRMTRC=IN,又はYESの場合,パラメタトレースは出力されません。

  1. ROW NUMには配列要素数(検索行数)が表示されます。

  2. DATA句の前の数値は配列要素ごとの標識変数です。

  3. DATA句の括弧内の数値は配列要素番号です。

  4. FETCH文のSQLCODEが0以外の場合,サーバから返却された行数分のパラメタトレースが出力されます。