6.6.3 クライアント環境定義の一覧
クライアント環境定義の一覧を次の表に示します。なお,各環境変数の詳細は「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。
- ●必ず指定する環境変数
-
太字表示されている環境変数は,HiRDBシステムの環境に関係なく必ず指定してください。太字表示以外の環境変数については,それぞれのHiRDBシステムの環境に合わせて指定してください。
表6‒29 クライアント環境定義の一覧 環境変数名
機能
環境変数の分類
接続するHiRDBサーバのホスト名を指定します。
HiRDBサーバのポート番号を指定します。
フロントエンドサーバのホスト名を指定します。
シングルサーバ又はフロントエンドサーバのサーバ名を指定します。
HiRDBサーバの種別を指定します。
高速接続用のポート番号を指定します。
高速接続をする場合,接続するFESグループを指定します。
クライアントの受信ポート番号を指定します。
クライアントのIPアドレス又はホスト名を指定します。
複数のOLTPから一つのHiRDBサーバをアクセスする場合,それぞれのOLTPにユニークな識別子を指定します。
OLTPシステムと連携する場合に,トランザクションの移行機能を使用するかしないかを指定します。
X/Openに従ったAPIを使用したUAPから同時実行する,最大トランザクション数を指定します。
トランザクションが回復できない場合の待ち合わせ時間を指定します。
X/Openに従ったAPIを使用した接続形態での,各種トレースファイル名の形式を指定します。
TP1/EEとの連携の場合に,自動再接続をするかどうかを指定します。
接続するHiRDBサーバのホスト名を指定します。
HiRDBサーバのポート番号を指定します。
複数のOLTPから一つのHiRDBサーバをアクセスする場合,それぞれのOLTPにユニークな識別子を指定します。
OLTPシステムと連携する場合に,トランザクションの移行機能を使用するかしないかを指定します。
PDUSER※4※5
認可識別子,及びパスワードを指定します。UNIX環境の場合は,この環境変数を省略できます。
HiRDBサーバに対してアクセスする,UAPの識別情報(UAP識別子)を指定します。
プリプロセサが処理する,UAPの記述に使われている文字コード種別を指定します。
HiRDBサーバの文字コード種別をチェックする場合に,HiRDBサーバの文字コード種別を指定します。
UAPを実行するときに,データベースの更新ログを取得するかしないかを指定します。
サーバから警告付きのリターンコードを受け取るかどうかを指定します。
1文字を表現する最大バイト数を指定します。
HiRDBサーバとHiRDBクライアントの文字コード種別が異なる場合,文字コードを変換するかどうかを指定します。
ユーザ定義外字変換DLLファイルの名称を指定します。
ユーザ定義外字変換関数の名称を指定します。
UOCによる文字コード変換をする場合,UOCのライブラリファイルの名称を指定します。
UOCによる文字コード変換をする場合,UOCの文字コード変換関数の名称を指定します。
UOCによる文字コード変換をする場合,1文字当たりのバイト数の比率を指定します。
クライアントグループの接続枠保証機能を使用する場合,クライアントグループ名を指定します。
自動再接続機能を使用するかどうかを指定します。
自動再接続機能でのCONNECTのリトライ回数を指定します。
自動再接続機能でのCONNECTのリトライ間隔を指定します。
自動再接続機能での再接続契機を指定します。
HiRDBクライアントがサーバへ接続するときの認証方式を指定します。
UAPを個別の環境で実行する場合,実行する環境を定義したUAP環境定義ファイルを指定します。
UAPがアクセスしたページをグローバルバッファにキャッシュするときの処理に,LRU方式を適用するかどうかを指定します。
クライアントでトランザクションキューイング機能を使用しない場合に指定します。
HiRDBサーバとの通信で使用する受信ポートの生成時,ループバックアドレスでbind()するかどうかを指定します。
外部10進項目の入力データのチェック有無を指定します。
クライアント環境定義及びプリプロセスオプションについて,省略時の動作を指定します。
接続するHiRDBサーバの通信情報ファイルディレクトリを指定します。
UAP実行時に接続する,HiRDB Control Manager - Agentのホスト名を指定します。
UAP実行時に接続する,HiRDB Control Manager - Agentのポート番号を指定します。
UAP実行時に接続する,HiRDB Control Manager - Agentが管理するHiRDBサーバのHiRDB識別子を指定します。
コマンドを実行するOSのユーザ名,及びパスワードを指定します。
クライアントがHiRDB Control Manager - Agentへ要求をしてから応答が返るまでの,クライアントの最大待ち時間を指定します。
UAP実行時にコマンドトレースを出力する場合,そのファイルの大きさを指定します。
プロセス間の通信方法を指定します。
プロセス間メモリ通信機能を使用する場合,クライアントからサーバへデータを送るときのデータ格納領域サイズを指定します。
プロセス間メモリ通信機能を使用する場合,クライアントがサーバからデータを受け取るときのデータ格納領域サイズを指定します。
HiRDBクライアントからHiRDBサーバへ要求をしてから,応答が戻ってくるまでのHiRDBクライアントの最大待ち時間を指定します。
HiRDBサーバがHiRDBクライアントからの要求に対する応答を返してから,次にHiRDBクライアントから要求が来るまでのHiRDBサーバの最大待ち時間を指定します。
この時間監視は,トランザクション処理中の時間を対象とします。
HiRDBサーバがHiRDBクライアントからの要求に対する応答を返してから,次にHiRDBクライアントから要求が来るまでのHiRDBサーバの最大待ち時間を指定します。
この時間監視は,トランザクション処理以外の時間を対象とします。
SQL実行時間警告出力機能使用時に,SQL実行時間警告情報ファイルを出力する契機を,HiRDBクライアントの最大待ち時間に対する比率,又は時間で指定します。
HiRDBクライアントからHiRDBサーバに対して,定期的にパケットを送信する機能を使用するかどうかを指定します。
HiRDBクライアントからHiRDBサーバに対して,定期的にパケットを送信する間隔を指定します。
HiRDBクライアントがHiRDBサーバと接続する場合に実行する,connect()システムコールでETIMEDOUTエラーが発生したときに,connect()システムコールをリトライする回数を指定します。
HiRDBクライアントがHiRDBサーバと接続する場合に実行する,connect()システムコールでECONNREFUSEDエラーが発生したときに,connect()システムコールをリトライする回数を指定します。
HiRDBクライアントがHiRDBサーバと接続する場合に実行する,connect()システムコールでECONNREFUSEDエラーが発生したときに,connect()システムコールをリトライする間隔を指定します。
HiRDBサーバ,HiRDBクライアント間のコネクション接続完了を監視する場合,ノンブロックモード時のコネクション確立監視時間を指定します。
HiRDBサーバとの接続時,HiRDBサーバから応答が戻ってくるまでのHiRDBクライアントの最大待ち時間を指定します。
HiRDBクライアントが作成するSQLトレースファイル及びクライアントエラーログファイルの格納先ディレクトリを指定します。
UAPのSQLトレースを出力するSQLトレースファイルのサイズを,バイト単位で指定します。
UAPのエラーログを出力するクライアントエラーログファイルのサイズを,バイト単位で指定します。
特定のクライアントエラーログを出力しない場合に指定します。
SQLトレースにパラメタ情報及び検索データを出力するかどうかを指定します。
SQLトレースに出力するパラメタ情報及び検索データの最大データ長を指定します。
SQLトレース以外のトラブルシュート情報を出力するかどうかを指定します。
UAP統計レポートの出力情報を指定します。
PDCLTPATHで指定したディレクトリとは別のディレクトリに,UAP統計レポートを出力するかどうかを指定します。
動的SQLトレースファイルの格納先ディレクトリを指定します。
PDREPPATHを指定している場合,SQLトレースファイルのオープンモードを指定します。
SQLトレースに出力するSQL文のサイズを指定します。
SQLトレースにSQL実行時間を出力するかどうかを指定します。
UAPの再接続トレースを出力するファイルのサイズを指定します。
WRITE LINE文の値式の値を出力する,ファイルの格納先ディレクトリを指定します。
WRITE LINE文の値式の値を出力する,ファイルの最大サイズを指定します。
WRITE LINE文の値式の値の合計サイズを指定します。
拡張SQLエラー情報出力機能を使用するかどうかを指定します。
拡張SQLエラー情報出力機能を使用する場合,クライアントエラーログファイル及びSQLエラーレポートファイルに出力するパラメタ情報の最大データ長を指定します。
ADO.NET 2.0に対応したHiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkで出力するメソッドトレースのファイルサイズを指定します。
SQLトレースの出力形式を指定します。
アクセスパス情報ファイルを取得するかどうかを指定します。
アクセスパス情報ファイルをHiRDBクライアント側に出力する場合に,出力先ディレクトリを指定します。この指定がない場合は出力しません。
アクセスパス情報ファイルをHiRDBクライアント側に出力する場合に,アクセスパス情報ファイルのファイル名の形式を指定します。
アクセスパス情報ファイルをHiRDBクライアント側に出力する場合に,アクセスパス情報ファイルのファイルサイズを指定します。
UAPに関する統計情報を,トランザクションごとに統計ログファイルに出力するかどうかを指定します。
一つのサーバに対してUAPから発行する排他要求の上限値を指定します。
UAPのデッドロックプライオリティ値を指定します。
無排他条件判定をするかどうかを指定します。
FOR UPDATE句を指定した(又は仮定された)SQLの排他オプションに,WITH EXCLUSIVE LOCKを適用するかどうかを指定します。
SQL文のデータ保証レベルを指定します。
データベースの状態を考慮して,最も効率的なアクセスパスを決定するための最適化の方法(SQL最適化オプション)を指定します。
データベースの状態を考慮して,最も効率的なアクセスパスを決定するための最適化の方法(SQL拡張最適化オプション)を指定します。
SQLの最適化で,ハッシュジョイン,副問合せのハッシュ実行を適用する場合,ハッシュ表サイズを指定します。
表中のデータを埋込み変数に取り出す場合,取り出した値がナル値のときに埋込み変数に既定値を設定するかどうかを指定します。
GROUP BY処理に使用するメモリ量を決定するため,サーバごとに発生するグループ数の最大値を指定します。
操作系SQLを実行していたトランザクションで定義系SQLを実行する場合,自動的にコミットしてから定義系SQLを実行するかどうかを指定します。
開いているカーソルで使用しているSQL識別子を再度PREPARE文で使用する場合,開いているカーソルを自動的にクローズするかどうかを指定します。
HiRDBと接続していない状態でSQL文を実行した場合,自動的に接続するかどうかを指定します。
先行トランザクションの前処理結果を無効にし,定義系トランザクションの実行を優先します。
閉じているホールダブルカーソルで使用している表の定義情報を,トランザクション間に他UAPからの変更を許可するかどうかを指定します。
排他要求が待ち状態になってから,解除されるまでを監視する最大時間を指定します。
カーソルを使用した検索をする場合に,HiRDBサーバに対してのカーソルオープン・クローズの要求を,自動で行うかどうかを指定します。
SQL予約語削除機能を使用する場合に,SQL予約語削除ファイル名を指定します。
CALL COMMAND文によってコマンド,又はユティリティを開始してから終了するまでの,HiRDBクライアントの最大待ち時間を指定します。
SQLSTATEの値を詳細に出力するかどうかを指定します。
HiRDBサーバからHiRDBクライアントに検索結果を転送するときの,一回の転送処理で送られる行数を指定します。
定義長が32,001バイト以上のBINARY型の選択式がある表を検索する場合,ブロック転送機能を適用するかどうかを指定します。
ブロック転送機能で使用する,サーバ,クライアント間の通信バッファのサイズを指定します。
UNIXドメインでのbindシステムコールでEADDRINUSEが返却された場合のリトライ回数を指定します。
UNIXドメインでのbindシステムコールでEADDRINUSEが返却された場合のリトライ間隔を指定します。
インナレプリカ機能を使用している場合,カレントRDエリアではないRDエリアをアクセスしたいときに,そのRDエリアの世代番号を指定します。
オンライン再編成閉塞のオリジナルRDエリアに対してUAPを実行する場合に指定します。
データの格納,比較,及び検索時の,空白変換レベルを指定します。
XDM/RD E2接続機能使用時に,接続するXDM/RD E2のデータベース識別子を指定します。
XDM/RD E2接続機能使用時に,XDM/RD E2にOpenTP1のサービス名を通知するかどうかを指定します。
XDM/RD E2接続機能使用時に,クライアントで使用する文字コード種別を指定します。
参照制約,及び検査制約を定義する場合,制約名定義の位置を指定します。
一時表及び一時インデクスを格納するRDエリアの候補を指定します。
バックエンドサーバ接続保持機能を使用するかどうかを指定します。
バックエンドサーバ接続保持機能を使用する場合,バックエンドサーバ接続保持期間を指定します。
ODBC関数のSQLColumns()関数,SQLStatistics()関数で,1度発行して取得したカラム情報,又はインデクス情報をキャッシュするかどうかを指定します。
カタログ系のODBC関数の検索で,パターン文字列に対してESCAPE文字('&')を指定するかどうかを指定します。
ODBC関数のSQLGetData関数で,データを取得済みの列に対して,繰り返しデータを取得する場合に指定します。
DBアクセス部品を使用して,BLOB型,又はBINARY型の列を検索する場合に,位置付け子機能を使用してデータを分割取得するかどうかを指定します。DBアクセス部品とは,ODBCドライバ,OLE DBプロバイダ,及びHiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkを示します。
PDODBLOCATOR=YESを指定している場合,分割取得のサイズを指定します。
ODBC,OLE DB接続時のワーニングを回避するかどうかを指定します。
ODBC3.5ドライバを,ODBC3.5の規格ではなくMicrosoft Access互換モードで動作させるかどうかを指定します。
ODBC関数のSQLGetInfoW()関数使用時に発生するエラーを回避するために指定します。
64ビットモードで動作するODBC3.5ドライバについて,一部のODBC関数の引数に指定されたポインタが指すバッファを4バイト整数として扱うか,8バイト整数として扱うかを指定します。
ODBC3.5ドライバからODBC規格に準拠したSQLSTATEを返却するかどうかを指定します。
ODBC3.5ドライバでのSQLDescribeCol関数の実行時に,ODBC規格に準拠した値を返却するかどうかを指定します。
ODBC3.5ドライバのSQLGetTypeInfo関数で,ODBC規格に準拠した値を返却するかどうかを指定します。
プラグインインデクスの遅延一括作成を使用するかどうかを指定します。
詳細については,各プラグインマニュアルを参照してください。
プラグインの遅延一括作成用のインデクス情報ファイルの初期容量を指定します。
プラグインの遅延一括作成用のインデクス情報ファイルの増分値を指定します。
HSICを使用する運用の場合に,HSICで集積する情報を指定します。
HSIC限定
Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログ及び不正電文トレースのファイル出力先を指定します。
Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのファイルへの出力数を指定します。
Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのメモリ内取得情報数を指定します。
Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログのトレース取得レベルを指定します。
Type4 JDBCドライバでのExceptionトレースログの最大ファイルサイズを指定します。
ADO.NET2.0に対応したHiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkのメソッドが,.NET Frameworkの規格に準拠した仕様とするか,又はHiRDB独自の仕様とするかを指定します。
ADO.NET
- 注※1
-
OLTP下のX/Openに従ったAPIを使用して,HiRDBサーバをアクセスするクライアントの場合だけ指定します。そのほかの場合は,指定しても無効になります。
各環境変数が必要かどうかについては,「OLTP下のX/Openに従ったAPIを使用したUAPをクライアントとする場合の指定方法」を参照してください。
なお,複数接続機能を使用する場合,接続先ごとに環境変数のグループ登録をしても,環境変数の指定値は無効になります。
- 注※2
-
プラグイン用に設定する環境変数です。この環境変数の設定内容については,クライアントライブラリではチェックされません。また,SQLトレースにも情報は出力されません。
- 注※3
-
システム構成に関する環境変数には,HiRDBサーバと接続するときに必要な情報を指定します。HiRDBサーバとの接続形態によっては,環境変数が指定できたりできなかったりします。HiRDBサーバとの接続形態については,「HiRDBサーバと接続するための環境変数と接続形態との関係」を参照してください。
- 注※4
-
CALL COMMAND文のENVIRONMENTオペランドに指定できます。
- 注※5
-
指定値に引用符( " )で囲む値を含む場合の注意事項を次に示します。
-
UNIXのシェルでOS環境変数にこのクライアント環境変数を指定する場合は,指定値全体をアポストロフィ( ' )で囲む必要があります。
sh(ボーンシェル)での指定例
export PDTMPTBLRDAREA=’”rdtmp01”,”rdtmp02”’
-
HiRDBへの接続時に使用するHiRDB.ini,又は環境変数グループ(ファイル登録)にこのクライアント環境変数を指定する場合は,指定値全体をアポストロフィ( ' )で囲む必要があります。ただし,Type4 JDBCドライバを使用する場合,その必要はありません。
なお,環境変数グループ(レジストリ登録)にこのクライアント環境変数を指定する場合は,指定値をアポストロフィ( ' )で囲むとエラーになります。
HiRDB.iniでの指定例
PDTMPTBLRDAREA=’”rdtmp01”,”rdtmp02”’
-
UNIXのシェルでJavaの-Dオプションにこのクライアント環境変数に対応するシステムプロパティを指定する場合は,指定値全体をアポストロフィ( ' )で囲む必要があります。
Javaコマンドでの指定例
java -DHiRDB_for_Java_PDTMPTBLRDAREA=
’”rdtmp01”,”rdtmp02”’ sample
-
WindowsのコマンドプロンプトでJavaの-Dオプションにこのクライアント環境変数に対応するシステムプロパティを指定する場合は,RDエリア名を\"で囲んで指定値全体を引用符( " )で囲む必要があります。
Javaコマンドでの指定例
java -DHiRDB_for_Java_PDTMPTBLRDAREA=
”\”rdtmp01\”,\”rdtmp02\”” sample
-