6.6.5 HiRDBサーバと接続するための環境変数と接続形態との関係
HiRDBサーバと接続するための環境変数と接続形態との関係を次の表に示します。
環境変数 |
HiRDB/シングルサーバ |
HiRDB/パラレルサーバ |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
シングルフロント エンドサーバ |
マルチフロントエンドサーバ |
||||||
通常接続 |
高速接続 |
通常接続 |
高速接続 |
通常接続 |
フロントエンド サーバ指定接続 |
||
FESホストダイレクト接続 |
高速接続 |
||||||
PDHOST |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
PDFESHOST |
− |
− |
− |
○※ |
− |
○ |
○※ |
PDNAMEPORT |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
PDSERVICEPORT |
− |
○ |
− |
○※ |
− |
− |
○※ |
PDSERVICEGRP |
− |
○ |
− |
○※ |
− |
○ |
○※ |
PDFESGRP |
− |
− |
− |
○※ |
− |
− |
○※ |
PDSRVTYPE |
− |
△ |
− |
△ |
− |
− |
△ |
- (凡例)
-
○:必ず指定します。
△:HiRDBサーバがLinux版又はWindows版の場合,指定が必要です。
−:指定する必要はありません。
- 注1
-
高速接続,FESホストダイレクト接続,通常接続の順に,必ず指定する環境変数がすべて指定されている接続形態が選択されます。このとき,不要な環境変数は使用されません。
- 注2
-
推奨する接続形態を次に示します。
項番
運用形態
推奨する接続形態
備考
1
下記の項番2,3以外の場合
高速接続
−
2
マルチフロントエンドサーバを適用した構成で,フロントエンドサーバを効率良く利用したい場合
通常接続
通常接続,及びFESホストダイレクト接続の場合,UAPがシステムマネジャプロセスやノードマネジャプロセスに対して接続を行います。このため,多数のUAPが同時に接続をした際など,システムマネジャプロセスやノードマネジャプロセスに負荷が掛かり,システム全体の性能に影響を与えるおそれがあります。
3
FESホストダイレクト接続を適用した構成の場合
高速接続
通常接続から高速接続に変更する場合,表「環境変数と接続形態との関係」で示す環境変数のほかに,スケジューラのポート番号を設定する必要があります。
スケジューラのポート番号の設定については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- 注3
-
HiRDBサーバへの接続時間,及び接続時に使用するTCPポート数の関係を次に示します。
通常接続>FESホストダイレクト接続>高速接続
- 注※
-
高速接続で接続する場合,次の二つの指定方法があります。
-
PDFESHOST,PDSERVICEGRP,及びPDSERVICEPORTで指定する
-
PDFESGRPで指定する
PDFESHOST又はPDFESGRPにホスト名を一つだけ指定する場合は,上記のどちらで指定しても同じ扱いになります。ホスト名を複数指定する場合は,次の表の条件によって指定方法が変わります。
項番
ホスト名を複数指定する場合の条件
指定する環境変数
系切り替え機能
FESの数
1
FESのあるユニットで系切り替え機能を使用していて,かつクライアントからの接続で使用するIPアドレスが現用系と予備系で異なる場合
一つ
PDFESHOST,PDSERVICEGRP,及びPDSERVICEPORT
2
複数
PDFESHOST,PDSERVICEGRP,及びPDSERVICEPORT
3
上記以外の場合
複数
PDFESGRP
項番2はFESの数が複数(マルチフロントエンドサーバ)ですが,PDFESHOST,PDSERVICEGRP,及びPDSERVICEPORTを指定し,接続先のFESは一つだけにしてください。PDFESGRPで複数のFESを指定すると,実行系で接続ユーザ数オーバー(KFPA11932-E)となったときに次の問題が発生します。
-
むだに待機系にも接続を試みる。
-
すべてのFESグループで接続エラーとなった場合に,最後に接続を試みたFESグループが待機系のときは,待機系で発生したエラー情報だけUAPに返却されるため,実行系で接続ユーザ数オーバーになったことが検知できない。
-