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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


4.10.2 処理概要

複数接続機能の処理概要を次の図に示します。

それぞれの接続が独立しているので,スレッドごとに同時にSQLを実行できます。

図4‒62 複数接続機能の処理概要(スレッド間で接続を共有する場合)

[図データ]

このような例の場合,スレッド1がCONNECT(#1)を実行する前に,スレッド2がSQL(#1)を実行したり,スレッド3がDISCONNECT(#1)を実行したりしないように,ユーザがスレッド間の処理の同期をとる必要があります。

図4‒63 複数接続機能の処理概要(シングルスレッドのOLTP下で,X/Openに従ったAPIを使用したAPの場合)

[図データ]

[説明]

あらかじめ,OLTPシステムにはHiRDB1とHiRDB2を登録しておきます。

OLTPシステムはtx_open()時に登録してあるすべてのHiRDBに接続します。SQLを実行するときに接続先を選択してください。

図4‒64 複数接続機能の処理概要(マルチスレッドのOLTP下で,X/Openに従ったAPIを使用したAPの場合)

[図データ]

[説明]

あらかじめ,OLTPシステムにはHiRDB1とHiRDB2を登録しておきます。

OLTPシステムはtx_begin()時に登録してあるすべてのHiRDBに接続します。SQLを実行するときに接続先を選択してください。それぞれのトランザクションが独立しているので,スレッドごとにSQLを同時実行できます。