20.1.2 設定方法
見積もりが必要となった場合,見積った値を次に示す方法で設定します。設定方法には,ユニット単位とOS単位の二つがありますが,通常は,見積もりが必要なユニットに対してだけユニット単位で設定してください。
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ユニット単位で設定する
pdntenvコマンドの-srオプションで設定します。OS内に複数のユニットが存在する場合に,各ユニットに適した値を設定できます。また,OS単位の設定よりも優先されます。
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OS単位で設定する
Windowsのシステム環境変数として設定します。OS内に複数のユニットが存在するマルチHiRDB構成の場合に,見積もりが最大となるユニットの値を指定することで,同じ値で一括設定することができます。ただし,この方法で設定すると,HiRDBが自動的に計算した値が使用されません。また,最大値を必要としないユニットは必要以上のリソースを使用することになります。
なお,設定を反映させるためには,OSの再起動が必要となります。
リソース種別とそれぞれの設定方法で指定する項目の対応関係を,次の表に示します。pdntenvコマンドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。
リソース種別 |
ユニット単位 (pdntenv -srオプションで指定するリソース名) |
OS単位 (システム環境変数名) |
---|---|---|
メッセージキュー識別子数 |
msgmni |
PDUXPLMSGMNI |
メッセージキューテーブル数 |
msgtql |
PDUXPLMSGTQL |
セマフォ識別指数 |
semmax |
PDUXPLSEMMAX |
共用メモリ使用数 |
shmmax |
PDUXPLSHMMAX |
なお,上記の設定を行った場合でも,設定した値が必要量に対して不足するときは,設定が有効にならないことがあります。詳細は,「バージョンアップ時の注意点」の「リソース数に関連する環境変数を設定している場合」を参照してください。