スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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5.7 列構成情報ファイル

列構成情報ファイルは,次のような場合に指定します。

 

項目 入力データファイルの形式 説明
DAT形式 固定長データ形式 pdload用アンロードファイル
入力データファイルのデータの列の並び順と,表の列の並び順が異なっているデータを格納する。 1
入力データファイルのデータの列数と,表の列数が異なっているデータを格納する。 2
入力データファイルのデータを,表の列のデータ型に変換して格納する。 × 3
表の列定義長と,入力データファイルの文字データ型の値が異なる場合,文字データ型を拡張して格納する。 3
ナル比較値と一致した入力データファイルのデータの列の値を,ナル値として格納する。 4
抽象データ型に格納する値を生成するコンストラクタ関数を指定する。 × 5
入力データファイルの繰返し列の要素数が,表定義時の最大要素数より少ない場合に指定する。 6
順序数生成子から取得した順序番号を入力データとして格納する。 7

(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。
−:該当しません。

注※
配列データ形式がVV形式の場合,要素数は指定できません。

[説明]
  1. 入力データの並び順に対応する列名文を記述します。
  2. 入力データ中に表に格納しないデータがある場合は,その対応する箇所にスキップデータ文を記述します。また,入力データ中に表に格納するデータがない場合は,列名文を省略します。
  3. 表の列のデータ型を対応する列名文に記述します。
  4. ナル値にしたい比較値(入力データ)を列名文に記述します。
  5. コンストラクタ関数名,及びパラメタの型を列名文に記述します。抽象データ型に格納するデータを生成するコンストラクタ関数の名称が,列データ型の名称と異なる場合,又は同じ名称の関数が複数ある場合は,必ず指定します。固定長データ形式の場合は,入力パラメタのデータ型,及びナル比較値も記述します。
  6. 入力データの要素数を列名文に記述します。列名文については「5.7.1 列名文」を,スキップデータ文については「5.7.2 スキップデータ文」を参照してください。
  7. 使用する順序数生成子,及び入力データの置換条件を列名文に指定します。また,列に対応するデータが入力データ中にない場合は,追加データ文を指定します。

 

  1. 列構成情報ファイルは,入力データファイルが固定長データ形式の場合は必ず指定してください。また,DAT形式,及びpdrorg出力バイナリ形式の入力データファイルの場合は,必要に応じて指定できます。
    ただし,pdrorg出力バイナリ形式の入力データファイルの場合は,非FIX表に対してだけ指定できます。FIX表に対して指定するとエラーになります。FIX表の場合に列構成情報ファイルを指定して列構成を変更したいときは,該当するファイルを固定長データ形式の入力データファイルとして扱うと,同様の処理ができます。
  2. 列名文,及びスキップデータ文は1行で記述してください。ただし,1行で書ききれない場合,指定の最後の文字がオペランドを区切るコンマ(,)のときには,そのコンマと継続を示す文字(\)の間に1バイト以上の空白又はタブを記述して,行の末尾に継続文字を指定することで,複数行に分けて記述できます。
  3. 列構成情報ファイルを指定する場合は,-cオプションを指定してください。
  4. LOB列構成基表とLOB列を別々に作成する場合,LOB列構成基表作成時に列構成情報ファイルを指定しているときには,LOB列作成時にも同じ内容の列構成情報ファイルを指定する必要があります。指定しなかった場合,LOB列作成時に不当にエラーとなることがあります。
<この節の構成>
5.7.1 列名文
5.7.2 スキップデータ文
5.7.3 追加データ文
5.7.4 記述例