スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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19.1.1 データベース作成ユティリティ(pdload)実行時のファイルの容量

データベース作成ユティリティ(pdload)で使用するファイルの容量の計算式を次に示します。

ファイルの種類 容量の計算式(単位:バイト)
入力データファイル h×b
インデクス情報ファイル B-treeインデクスの場合
(d+y)×(b+e)+512
プラグインインデクスの場合
(12+q)×p+1024
 
この計算式は,1インデクス当たりの容量計算式です。インデクスが複数ある場合は,それぞれのインデクスに対して計算してください。
エラー情報ファイル k×f+s×200+m
エラー情報ファイル作成用一時ファイル 次に示す条件の場合は,表格納RDエリアがあるサーバごとに,キー重複エラー数×8+プラグイン関数が検知したエラー件数×200の容量がワークファイル出力先ディレクトリに必要です。ワークファイル出力先ディレクトリについては,「2.3.3 ワークファイル出力先ディレクトリの作成」を参照してください。
  • HiRDB/パラレルサーバでは,入力ファイルがあるサーバと表格納RDエリアがあるサーバが異なる場合
LOB入力ファイル b
Σ(LOBデータ長+4)i
i=1
LOB中間ファイル b
Σ{
i=1
c
Σ(LOBファイル名称長ij+36)+24 }
j=1
+1024+c×84
エラーデータファイル MIN(f,g)×h
処理結果ファイル 1500+表格納サーバ数×500
ワークファイル [4+2×R+2×r+4×I×R+{b÷(-mオプションに指定した経過メッセージ出力間隔の値)}]×200
ソート用ワークファイル 条件1の場合
インデクス情報ファイルの容量+4×(b+e)
条件2の場合
{インデクス情報ファイルの容量+4×(b+e)}×2
 
  • 条件1
    sort文に指定したワークバッファサイズ≧Eのとき
  • 条件2
    sort文に指定したワークバッファサイズ<Eのとき

E:バッファサイズ
マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」の「データベース作成ユティリティ(pdload)」の「ソート用バッファサイズ」で求めたバッファサイズ

a:入力行数×LOB列数

b:入力行数(繰返し列の場合は入力行数×要素数)

c:LOB列数

d:インデクスのキー長
表16-5 インデクスのキー長一覧」を参照してください。ただし,可変長データの場合は単一列でも複数列として扱い,定義長の最大値で計算してください。

e:既存の行数(繰返し列の場合は既存行数×要素数)

f:エラーデータ件数

g:source文のerrdataオペランドで指定する出力行数

h:平均ソースレコード長

k:抽象データ型の列がある場合は300
ない場合は120

m:DAT形式,又はpdrorgで出力したバイナリ形式のファイルの場合は0
そのほかの場合は(入力ファイルの1行のレコード長×4)

p:インデクス格納RDエリアを初期化した場合は(b+e)
そのほかの場合はb

q:次に示す値
  • LOB用RDエリアに格納された抽象データ型の場合は27
  • 定義長255バイト以下の抽象データ型の場合は(キー長+2)
  • 定義長256バイト以上の抽象データ型の場合は2
代表的な抽象データ型の値を次に示します。
  • SGMLTEXT型の場合は27
  • FREEWORD,GEOMETRY,及びXML型の場合は2

r:LOB格納RDエリア数

s:サーバ数

y:キー構成列がすべて固定長の場合は10
キー構成列に可変長を含む場合は12

I:インデクス数

R:表,又はインデクスの分割RDエリア数

インデクス情報ファイル及びソート用ワークファイルの容量を算出するとき,インデクス構成列が繰返し列の場合はb及びeは行数ではなく,行数×要素数となります。

注※
-mオプションでインフォメーションメッセージ出力抑止レベルにlvl2を指定した場合に出力されます。