スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
HiRDBが出力するワークファイルの出力先となるディレクトリを作成してください。コマンドやユティリティの実行時に生成される様々なワークファイルの出力先として,ここで作成したディレクトリを指定します。これによって,出力先がユニット単位で1か所になるため,煩雑になりやすいワークファイルの管理が容易になります。ワークファイル出力先ディレクトリを作成しない運用もできますが,その場合はワークファイルの出力先が一定にならないため,pdcspoolコマンドによるワークファイルの削除ができなくなります。そのため,ワークファイル出力先ディレクトリを作成しておくことをお勧めします。
ワークファイル出力先ディレクトリ下の空き領域は,次の値以上に設定してください。ワークファイル出力中にHiRDB又はコマンドが異常終了した場合,ワークファイルは削除されません。そのため,pdcspoolコマンドを実行する前にディスク容量が不足しないように,ワークファイル出力先ディレクトリの空き領域には十分に余裕のある値を設定してください。
変数 | 説明 | 計算式,又は計算式の参照箇所 |
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a | pdconstck実行時の処理結果ファイルの容量 | 「19.1.10 整合性チェックユティリティ(pdconstck)実行時のファイルの容量」 |
b | pddbst実行時の次のファイルの容量
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「19.1.4 データベース状態解析ユティリティ(pddbst)実行時のファイルの容量」 |
c | pdload実行時の次のファイルの容量
|
「19.1.1 データベース作成ユティリティ(pdload)実行時のファイルの容量」 |
e | pdrbal実行時の次のファイルの容量
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「19.1.9 リバランスユティリティ(pdrbal)実行時のファイルの容量」 |
f | pdrorg実行時の次のファイルの容量
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「19.1.2 データベース再編成ユティリティ(pdrorg)実行時のファイルの容量」 |
g | pdrstr -w実行時のソート用ワークディレクトリの容量 | マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」 |
h | pdstedit実行時の次のファイルの容量
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「19.1.3 統計解析ユティリティ(pdstedit)実行時のファイルの容量」 |
ワークファイルの出力先を1か所にするには,pd_tmp_directoryオペランドに作成したディレクトリを指定します。
pd_tmp_directoryオペランドを指定していない場合,HiRDBは各コマンド及びユティリティによって決められたディレクトリにワークファイルを出力します。なお,コマンドやユティリティ実行時のワークファイル出力先は次の順番で決定されます。
HiRDBは通常,24時間ごとにワークファイルを削除します。この削除間隔をpd_spool_cleanup_intervalオペランドで変更できます。また,pd_spool_cleanup_interval_levelオペランドで指定した日より前に出力されたファイルだけを削除するという指定ができます。このとき,pd_tmp_directoryオペランドで指定したワークファイル出力先ディレクトリ下のファイルを削除します。
また,コマンドやユティリティが出力したワークファイルのうち,HiRDBが削除しないものについては,pdcspoolコマンドによって定期的に削除する必要があります。この場合にも,pd_tmp_directoryオペランドで指定したワークファイル出力先ディレクトリ下のファイルを削除します。
ワークファイルの削除については,「2.3.2 HiRDB運用ディレクトリ下のファイルの削除」を参照してください。
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