スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)
(1) HiRDBのサービス起動時に,サービスのエラーコード:1067が出力される
- 質問
- HiRDBのサービス起動時に,サービスのエラーコード:1067が出力されます。
- お答えします
- 次のどちらかの原因が考えられます。
- 仮想メモリ不足の可能性があります。仮想メモリの指定値は,実メモリの2,3倍程度を推奨しています。また,[コントロールパネル]−[システム]−[仮想メモリ]で,初期値とMAXが同じ値になっているか確認してください。
- %PDDIR%\tmpディレクトリが,ほかのアプリケーションプログラムからアクセスされたままになっていないか確認してください。HiRDBは,開始時に作業ディレクトリである%PDDIR%\tmpを削除しているため,ほかのアプリケーションプログラムで%PDDIR%\tmpをアクセスしていると排他エラーとなります。
(2) HiRDBのサービスを開始したが応答が返ってこない
- 質問
- HiRDBのサービスを開始しましたが,応答が返ってきません。また,イベントログにも何も出力されていません。
- お答えします
- システム定義のpd_mode_confオペランドの指定値がMANUAL1,またはMANUAL2になっていないか確認してください。
- MANUAL1,またはMANUAL2の場合は,さらにコマンドプロンプトからpdstartコマンドを実行する必要があります。
- AUTOの場合は,サービスを開始すればそのままHiRDBを開始します。
(3) システム定義の最後の行に指定したオペランドが認識されない
- 質問
- システム定義の最後の行に指定したオペランドが認識されていません。なぜですか?
- お答えします
- システム定義ファイルの最終行に改行があるかどうか確認してください。システム定義や,ユティリティの制御文の最終行には改行が必要です。改行がないと,正しく認識されません。
(4) 認可識別子やパスワードが正しく認識されない
- 質問
- 認可識別子やパスワードが正しく認識されていません。なぜですか?
- お答えします
- 大文字,小文字が正しく認識されていない可能性があります。小文字を指定する場合は,引用符(")で囲んでください。引用符で囲まないと,小文字を指定しても大文字として扱われます。
- (例)
- SELECT * FROM "user05".TABLE05;
(5) データベース再編成ユティリティ実行時のKFPO00107-Eエラー
- 質問
- データベース再編成ユティリティを実行すると,KFPO00107-E(write(olktdlr))エラーとなります。
- お答えします
- OSのportが不足しています。Windows NTの場合は,port解放後4分間は使用できなくなります。データベース再編成ユティリティ以外でも,HiRDB起動時を含め,特に更新処理が多発する場合はHiRDBのportの使用頻度が上がるため,注意する必要があります。この現象が発生した場合には,ある程度時間をおいてコマンドを実行してください。
(6) データベース複写ユティリティ実行時に,ディスク容量に余裕があるのにディスク容量不足となる
- 質問
- データベース複写ユティリティ実行時に,ディスク容量に余裕があるのにディスク容量不足のエラーとなります。なぜですか?
- お答えします
- ディスクの残容量に余裕があるのに,データベース複写ユティリティ実行時にディスク容量不足を示す旨のメッセージが出力された場合は,バックアップファイルの大きさが上限を超えている可能性があります。バックアップファイルの最大値は次のとおりです。
条件 |
バックアップファイル
の最大値 |
HiRDBファイルシステム領域にバックアップファイルを作成する場合 |
pd_large_file_use=N指定時(省略値) |
2,047MB |
pd_large_file_use=Y指定時 |
1,048,575MB |
バックアップファイルをWindowsのファイルで作成する場合 |
263−1バイト |
All Rights Reserved. Copyright (C) 1999, 2004, Hitachi, Ltd.