スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)

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4.7.2 演習(RDエリアを拡張する

ユーザ用RDエリア(RDDATA10)を拡張します。

<この項の構成>
(1) pddblsコマンドでRDDATA10の残容量を調べます
(2) pddblsコマンドの実行結果が表示されます
(3) pdmodコマンドの制御文を格納するディレクトリを作成します
(4) pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します
(5) pdmodコマンドでRDエリアを拡張します
(6) pdmodコマンドの実行結果が表示されます
(7) pddblsコマンドで,RDDATA10が拡張されたことを確認します
(8) pddblsコマンドの実行結果が表示されます

(1) pddblsコマンドでRDDATA10の残容量を調べます

拡張する前にRDエリアの残容量を調べます。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pddbls -r RDDATA10 -a
 

(2) pddblsコマンドの実行結果が表示されます

 
STATE OF RDAREA
    RDAREA        ID     STATUS       TYPE               OPNMODE
    RDDATA10      6      OPEN         USER               INITIAL
     SEGMENT 2098 / 2100
 

〔説明〕
未使用セグメント数および全セグメント数がSEGMENTに表示されます。未使用セグメント数がRDエリアの残容量となります。
この例では,未使用セグメント数が2098で,全セグメント数が2100となっています。未使用セグメント数が残り少なくなったら,RDエリアを拡張します。現在,未使用セグメント数が多いので拡張する必要はありませんが,演習のためRDエリアを拡張します。
なお,pdinitコマンドのcreate rdarea文でオペランドextensionを指定することで,未使用セグメント数が少なくなったとき自動的にRDエリアを拡張するように設定することができます。pdinitコマンドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 7 コマンドリファレンス(Windows(R)用)」を参照してください。

(3) pdmodコマンドの制御文を格納するディレクトリを作成します

pdmodコマンドの制御文ファイルを格納するディレクトリをエクスプローラで作成します。C:\hirdb\pdmodディレクトリを作成してください。

(4) pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します

pdmodコマンドのexpand rdarea文でRDエリアを拡張します。この演習では,次に示す内容の制御文ファイルC:\hirdb\pdmod\expand.txtを作成してください。

 
expand rdarea RDDATA10          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
  file name "C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys04\rddata10a" ・2
      initial 100 segments ;          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

〔説明〕
  1. 拡張するRDエリア(RDDATA10)の名称を指定します。
  2. 追加するHiRDBファイルの名称を指定します。
    C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys04ディレクトリ下にrddata10aファイルが作成されます。C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys04はWindows 2000のファイルパスです。
  3. 追加するHiRDBファイルのセグメント数を指定します。

(5) pdmodコマンドでRDエリアを拡張します

作成した制御文ファイルを入力にして,データベース構成変更ユティリティ(pdmod)を実行します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdmod -a C:\hirdb\pdmod\expand.txt
 

〔説明〕
-a:(4)で作成した制御文ファイルの名称を指定します。

(6) pdmodコマンドの実行結果が表示されます

 
KFPX14250-I Processing of expand rdarea statement ended
 return code=0, RDAREA name="RDDATA10"
KFPX24213-I DB modification for ended
 return code=0 at 13:48:26 on 2004/01/29
KFPX24200-I DB modification ended, return code=0
 

〔説明〕
リターンコードに0が返されたので,pdmodコマンドが正常終了しました。

●pdmodコマンドが失敗すると(RDエリアの拡張に失敗すると)
pdmodコマンドが失敗すると,リターンコードに0が返ってきません。この場合は,イベントビューアに出力されたメッセージを参照して対策してください。次の例は,指定したRDAREA名に誤りがある場合に出力されたメッセージです。
 
KFPX24217-E HiRDB file "create" failed, return code=-1535,
 HiRDB file name="C:/win32app/hitachi/hirdb_s/area/rdsys04/rddata11a"
KFPX14250-I Processing of expand rdarea statement ended return code=8,
 RDAREA name="RDDATA10"
KFPX24213-I DB modification for ended return code=12
 at 15:47:56 on 2004/01/29
KFPX24200-I DB modification ended, return code=12
 

(7) pddblsコマンドで,RDDATA10が拡張されたことを確認します

結果を確認するため,RDDATA10の状態を表示します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pddbls -r RDDATA10 -a
 

(8) pddblsコマンドの実行結果が表示されます

 
STATE OF RDAREA
  RDAREA        ID      STATUS        TYPE               OPNMODE
  RDDATA10       6      OPEN          USER               INITIAL
   SEGMENT 2198 / 2200
 

〔説明〕
全セグメント数が2100から2200に変わっています。それに伴い未使用セグメント数も2098から2198に変わっています。したがって,RDDATA10が拡張されています。