スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)
自動ログアンロード機能を使っている場合のデータベースの回復を行います。全RDエリア(マスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,およびデータディクショナリ用RDエリアを含む)を最新の状態に回復します。
全RDエリアを最新の状態に回復する場合,幾つかのRDエリアに分けて回復のための操作をする必要があります。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 7 システム運用ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
バックアップファイルには,「4.4 バックアップを取得する」の演習3で取得したバックアップファイルを使用します。バックアップファイル名は,C:\hirdb\pdcopy\backup03です。
さらに,このバックアップを取得したとき以降に出力されたシステムログを格納したアンロードログファイルが必要になります。バックアップを取得したとき以降に出力されたシステムログは,バックアップを取得したときの最後に確認したアンロードログファイル,それ以降にアンロードされたアンロードログファイル,および現用のシステムログファイルに格納されています。HiRDBに自動アンロードされたアンロードログファイルについては,自分で管理しているアンロードログファイルの時系列リストなどで確認してください。
このマニュアルの場合,バックアップ取得後にアンロードされたアンロードログファイルは,次のファイルと仮定します。
最新の更新情報が入っている現用のシステムログファイルの内容をアンロードするためにスワップします。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdlogswap -d sys -w |
スワップしたシステムログファイルがアンロードされたことを確認します。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdlogls -d sys |
Statusの3カラム目に「u」(アンロード待ち状態)のシステムログがないことを確認します。アンロード待ちのシステムログがある場合,少し時間をおいてから確認してください。
HOSTNAME : s10380720(19075) Group Type Server Gen No. Status Run ID Block No. Ex-Status log1 sys sds01 1 os----u 404d7935 1 1 -------- log2 sys sds01 2 os----u 404d7935 2 6 -------- log3 sys sds01 0 os-d--u 404d7935 7 7 -------- log4 sys sds01 0 oc-d--u 404d7935 8 8 -------- log5 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0 -------- log6 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0 -------- |
(4)でアンロードされたアンロードログファイル名を確認します。アンロードログファイルの出力ディレクトリを確認してください。このマニュアルの場合,ファイル名は「sds01_404d793d0003_log3」になります。
HiRDBが稼働中の場合,正常終了してください。障害が発生すると,HiRDB/シングルサーバは停止しますが,pd_mode_confオペランドを「AUTO」または「MANUAL1」に設定していると,停止したあとに自動開始することがあります。
C:\>pdstop |
全RDエリアの回復なので,マスタディレクトリ用RDエリアを構成するHiRDBファイル,データディレクトリ用RDエリアを構成するHiRDBファイル,およびデータディクショナリ用RDエリアを構成するHiRDBファイルを削除する必要があります。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdfrm C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast ・・・・・・1 C:\>pdfrm C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rddirt ・・・・・・2 C:\>pdfrm C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rddict ・・・・・・3 |
マスタディレクトリ用RDエリアが使えない場合のデータベースの回復時には,-rオプションを指定してHiRDBを開始する必要があります。次のコマンドを実行してください
C:\>pdstart -r |
バックアップファイル名を指定して,データベース回復ユティリティを実行してください。
C:\>pdrstr -m C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast -r rdmast -b C:\hirdb\pdcopy\backup03 -l C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\unloadlog\sds01_404d793d0002_log2 C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\unloadlog\sds01_404d793d0003_log3 -p C:\hirdb\pdrstr\list03.txt |
次に示すRDエリアをバックアップ取得時点に回復します。データベース回復ユティリティを実行してください。
C:\>pdrstr -m C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast -r rddirt,rddict,dic_rtn_src -b C:\hirdb\pdcopy\backup03 -p C:\hirdb\pdrstr\list04.t |
HiRDBを通常の稼働状態(-r指定なしpdstart)にするため,一度HiRDBを正常終了してください。
C:\>pdstop |
HiRDBを正常開始してください。
C:\>pdstart |
マスタディレクトリ用RDエリアおよびデータディクショナリ用RDエリアを除いたRDエリアを閉塞,クローズ状態にします。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdhold -r rddirt,dic_rtn_src,dic_rtn_obj,rddata10,rdindx10,rlob1 -c |
データディクショナリ用RDエリアを閉塞,クローズ状態にします。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdhold -r rddict -c |
マスタディレクトリ用RDエリアのときと同様に,マスタディレクトリ用RDエリア以外のRDエリアを回復します。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdrstr -m C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast -r rddict,rddirt,dic_rtn_src,dic_rtn_obj,rddata10,rdindx10,rlob1 -b C:\hirdb\pdcopy\backup03 -l C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\unloadlog\sds01_404d793d0002_log2 C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\unloadlog\sds01_404d793d0003_log3 -p C:\hirdb\pdrstr\list05.txt |
データディクショナリ用RDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdrels -r rddic -o |
マスタディレクトリ用RDエリアおよびデータディクショナリ用RDエリアを除いたRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdrels -r rddirt,dic_rtn_src,dic_rtn_obj,rddata10,rdindx10,rlob1 -o |
データベース回復直後の最新の状態で,バックアップを取得します。次のコマンドを実行してください。
C:\>pdcopy -m C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast -a -M r -b C:\hirdb\pdcopy\backup04 -p C:\hirdb\pdcopy\list06.txt |
HiRDBを正常終了してください。
C:\>pdstop |
HiRDBを正常開始してください。
C:\>pdstart |
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