スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)

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4.4.4 演習3(自動ログアンロード機能を使っている場合に全RDエリアのバックアップを取得する)

自動ログアンロード機能を使っている場合のバックアップの取得を行います。

バックアップ対象は,全RDエリア(マスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,およびデータディクショナリ用RDエリアを含む)です。バックアップ取得モードは,rとします。

なお,ここで取得したバックアップは「4.5 データベースを回復する」の演習で使用するので,保存しておいてください。

<この項の構成>
(1) 自動ログアンロード機能が動作していることを確認します
(2) 自動ログアンロード機能の動作状態が表示されます
(3) システムログファイルをスワップします
(4) システムログのアンロード処理が終了したことを確認します
(5) pdloglsコマンドの実行結果が表示されます
(6) 全RDエリアのバックアップをpdcopyコマンドで取得します
(7) 現用システムログファイルに対するアンロードログファイル名を調べます
(8) 自動ログアンロード機能の動作状態が表示されます

(1) 自動ログアンロード機能が動作していることを確認します

自動ログアンロード機能が動作しているか確認します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdlogatul -d sys
 

〔説明〕
自動ログアンロード機能の動作状態を表示します。

(2) 自動ログアンロード機能の動作状態が表示されます

AUTO_LOG_UNLOADの値が「ACTIVE」になっていることを確認してください。

 
HOSTNAME : s10380720(170005)
SERVER_NAME:sds01
AUTO_LOG_UNLOAD NOW_UNLOAD_LOG_GROUP CREATE_DIR
ACTIVE **** C:/win32app/hitachi/hirdb_s/area/unloadlog/
CURRENT LOG GENERATION INFO.
LOG_GROUP GEN_NO. SERVER_RUN_ID RUN_ID UNLOAD_FILE_NAME
log1 1 404d793d 404d7935 sds01_404d793d0001_log1
 

〔説明〕
ACTIVE:
自動ログアンロード機能の動作状態です。表示される値は次のとおりです。
ACTIVE:動作中
STOP:停止中
STOPPING:停止時のアンロード処理待ち監視中
−:自動ログアンロード機能を使用できない状態

(3) システムログファイルをスワップします

現用のシステムログファイルをスワップします。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdlogswap -d sys -w
 

(4) システムログのアンロード処理が終了したことを確認します

スワップしたシステムログファイルがアンロードされたことを確認します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdlogls -d sys
 

(5) pdloglsコマンドの実行結果が表示されます

Statusの3カラム目に「u」(アンロード待ち状態)のシステムログがないことを確認します。アンロード待ちのシステムログがある場合,少し時間をおいてから確認してください。

 
HOSTNAME : s10380720(170332)
Group Type Server Gen No. Status Run ID Block No. Ex-Status
log1 sys sds01 1 os-d--u 404d7935 1 1 --------
log2 sys sds01 2 oc-d--u 404d7935 2 2 --------
log3 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0 --------
log4 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0 --------
log5 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0 --------
log6 sys sds01 0 os----- 00000000 0 0 --------
 

(6) 全RDエリアのバックアップをpdcopyコマンドで取得します

全RDエリアのバックアップを取得(システム全体のバックアップを取得)するため,-aを指定してデータベース複写ユティリティを実行します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdcopy -m C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast -a
-M r -b C:\hirdb\pdcopy\backup03 -p C:\hirdb\pdcopy\list03.txt
 

〔説明〕
-m
マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称(C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast)を指定します。
マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称は,pdinitコマンドのcreate rdarea文でマスタディレクトリ用RDエリアを定義したときに指定しています(file nameオペランドに指定したファイル名称です)。
-a
全RDエリアのバックアップを取得するオプションです。
-M
バックアップ取得モードを指定します。
-b
バックアップファイル名を指定します。
C:\hirdb\pdcopyディレクトリ下にbackup03ファイルが作成されます。
-p
pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。C:\hirdb\pdcopyディレクトリ下にlist03.txtファイルが作成されます。

(7) 現用システムログファイルに対するアンロードログファイル名を調べます

自動ログアンロード機能の動作状態を表示して,取得したバックアップを使ってデータベースを回復するときに必要なアンロードログファイルを確認します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdlogatul -d sys
 

〔説明〕
自動ログアンロード機能の動作状態を表示します。

(8) 自動ログアンロード機能の動作状態が表示されます

UNLOAD_FILE_NAMEに示されているアンロードログファイル名を確認して,保管してください。取得したバックアップを使って最新の状態にデータベースを回復する場合,このファイル,およびこれ以降にアンロードされるファイルが必要になります。

 
HOSTNAME : s10380720(170005)
SERVER_NAME:sds01
AUTO_LOG_UNLOAD NOW_UNLOAD_LOG_GROUP CREATE_DIR
ACTIVE **** C:/win32app/hitachi/hirdb_s/area/unloadlog/
CURRENT LOG GENERATION INFO.
LOG_GROUP GEN_NO. SERVER_RUN_ID RUN_ID UNLOAD_FILE_NAME
log1 1 404d793d 404d7935 sds01_404d793d0001_log1
 
sds01_404d793d0001_log1:
現用世代を自動ログアンロードしたときのアンロードログファイル名です。