スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)

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2.4.2 表を定義する

表を定義する場合,定義系SQLを使用します。また,定義系SQLはデータベース定義ユティリティpddef)から実行します。

なお,この項では,表の定義に関する基本的なことだけ説明しています。詳細について知りたい場合は,マニュアル「HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 「C:\hirdb\pddef\CreateT.txt」の作成
(2) pddefコマンドの実行
(3) コマンドの実行結果の確認
(4) 表の確認方法
(5) インデクスの確認方法

(1) 「C:\hirdb\pddef\CreateT.txt」の作成

まず,定義系SQLを入力したファイルを作成します。なお,セミコロン(;)の後ろには,空白を入れないでください。また,… n(nは1〜5)は説明上の文字列ですので,実際には入力しないでください。

なお,CreateT.txtには,インストール時に作成されるサンプルファイルC:\win32app\hitachi\hirdb_s\SAMPLE\sampleDB\tblecreateを変更して使用しています。

【C:\hirdb\pddef\CreateT.txtの内容】

[図データ]

 

〔説明〕
  1. 表,およびインデクスを定義するので,先にスキーマを定義します。
  2. GOODS表を定義します。
    表の格納先のRDエリアは,RDDATA10です。
    ページ内の未使用領域の比率は10%,セグメント内の空きページ比率は0%にします。
    列「シヨウヒン_CD」をクラスタキー(昇順)にします。
  3. GOODS表の列「シヨウヒンメイ」にインデクスGOODSXを定義します。
    インデクスを格納するRDエリアは,RDINDX10です。
    ページ内の未使用領域の比率は10%です。
  4. STOCK表を定義します。
    表の格納先のRDエリアは,RDDTATA10です。
    ページ内の未使用領域の比率は10%,セグメント内の空きページ比率は0%とします。
    列「ショウヒン_CD」をクラスタキー(昇順)にします。

(2) pddefコマンドの実行

作成した定義系SQLを入力にして,データベース定義ユティリティ(pddef)を実行します。

【コマンド形式】
 
C:\>pddef < C:\hirdb\pddef\CreateT.txt
 

〔説明〕
「C:\hirdb\pddef\CreateT.txt」というファイルから,定義系SQLを入力して実行しています。

(3) コマンドの実行結果の確認

データベース定義ユティリティが正常に終了すると,次のメッセージが表示されます。

 
KFPA12000-I Processing of SQL completed
KFPA12000-I Processing of SQL completed
KFPA12000-I Processing of SQL completed
KFPA12000-I Processing of SQL completed
KFPA12000-I Processing of SQL completed
 

(4) 表の確認方法

実際に表が定義されたかどうかを確認するために,HiRDB SQL Executerでディクショナリ表を検索します。

「2.4.1 ユーザ名を登録する」からHiRDB SQL Executerを運用し続けている場合,ユーザが「root」になっています。その場合,ユーザ名「MANAGER」,パスワード「MANAGER」で接続し直す必要があります。[ファイル][切り離し]でHiRDBサーバと切り離したあと,[ファイル][接続]で接続してください。

【入力SQL】
 
SELECT TABLE_SCHEMA,TABLE_NAME,TABLE_TYPE,N_COLS
  FROM MASTER.SQL_TABLES WHERE TABLE_SCHEMA='MANAGER';
 

【SQLの実行結果】
 
TABLE_SCHEMA       TABLE_NAME         TABLE_TYPE    N_COLS
------------------ ------------------ ------------- ------
MANAGER            GOODS              BASE TABLE         4
MANAGER            STOCK              BASE TABLE         5
 
KFPX27010-I            2 rows selected 
 

(5) インデクスの確認方法

表と同様に,実際にインデクスが定義されたかどうかを確認するために,HiRDB SQL Executerでディクショナリ表を検索します。

【入力SQL】
 
SELECT TABLE_SCHEMA,TABLE_NAME,INDEX_NAME
  FROM MASTER.SQL_INDEXES WHERE TABLE_SCHEMA='MANAGER';
 

【SQLの実行結果】
 
TABLE_SCHEMA       TABLE_NAME         INDEX_NAME
------------------ ------------------ -----------------
MANAGER            GOODS              (CLUSTER0000131195)
MANAGER            GOODS              GOODSX
MANAGER            STOCK              (CLUSTER0000131196)           
 
KFPX27010-I            3 rows selected