なお,簡易セットアップツールを実行して作成するHiRDBファイルシステム領域の構成,HiRDB/シングルサーバの構成,およびRDエリアの構成を図2-3,図2-4,および図2-5に示します。
図2-3 簡易セットアップツールで作成するHiRDBファイルシステム領域
図2-4 簡易セットアップツールで作成するHiRDB/シングルサーバの構成
図2-5 簡易セットアップツールで作成するRDエリアの構成
- システムログファイルの運用方法について
- HiRDBには,システムログファイルというHiRDBの操作ログを記録したファイルがあります。このファイルを利用すると,データベースに障害が発生しても,障害が発生する直前の状態まで回復することができます。
- システムログに関する運用方法には,大きく分けて表2-1に示す二つがあります。
表2-1 システムログに関する運用方法
システムログファイルの運用方法 |
説明 |
システムログをアンロードする運用 |
データベースの回復にシステムログを利用する運用です。
- 利点
- データベース障害時,障害発生直前の状態まで回復できます。
|
システムログをアンロードしない運用
(アンロードレスシステムログ運用) |
データベースの回復にシステムログを利用しない運用です。
- 利点
- システムログファイルをアンロードする際のCPU負荷を削減できます。また,アンロードしたシステムログファイル(アンロードログファイル)を格納するためのディスク容量がいらなくなります。
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- 簡易セットアップツールのデフォルト設定では,システムログをアンロードしない運用になります。
- システムログをアンロードしない運用の場合,システムログを管理する必要がなくなるので,管理する場合に比べてHiRDBを簡単に運用できます。ただし,この場合,障害が発生したとき,バックアップ取得時点までしかデータベースを回復できません。
- 障害が発生した場合に障害が発生する直前の状態まで回復したいとき,システムログをアンロードする運用を行います。この際,システムログのアンロードをHiRDBに自動的に実行させる自動ログアンロード機能を使うと,システムログのアンロード処理がHiRDBによって自動的に行われるのでお勧めです。
- システムログファイルの詳細については,「4.3 システムログを操作する」を参照してください。
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