Hitachi

DABroker


3.7.2 DABrokerの終了

DABrokerを終了するには,終了コマンドを入力します。

クライアント及びDBMSは,それぞれの環境で終了してください。

オプションの指定で,次のどれかの終了方式が選べます。

このほかに,DABrokerは終了しないで,サーバで実行中の特定のクライアントの処理だけを中断するオプションもあります。

〈この項の構成〉

(1) 終了コマンド

コマンド形式

# dabstop [-p|-f|-c IPアドレス又はホスト名]

機能

DABrokerを終了します。

使用できるユーザ

DABrokerの管理ユーザ

オプション
指定なし

通常の終了をします。

-p

DABrokerを計画終了します。

-f

DABrokerを強制終了します。

計画終了中に実行すると,計画終了から強制終了に切り替わります。

-c IPアドレス又はホスト名

指定したIPアドレス又はホスト上のクライアントから要求されている処理だけが強制的に中止さます。このとき,データベースの障害処理によってデータベースでの処理がロールバックされ,指定したクライアントとのコネクションは解放されます。この場合,DABrokerは終了しません。ほかのクライアントからの要求は引き続き受け付け,処理の中断を指定したクライアントも再起動すればコネクションを再び確立できます。

計画終了中に実行すると,指定したIPアドレス又はホスト上のクライアントの処理だけを中断し,その後は計画終了を続行します。

IPアドレス及びホスト名はdabstatコマンドで参照できます。dabstatコマンドについては,「3.8.1 動作状態の表示」を参照してください。

注意事項

設定項目DABTCP_TRCSIZE,又はDABSQL_TRCSIZEで0を設定し(通信トレース,又はSQLトレースを取得),クライアントからの要求量が多い場合,クライアント及びDABrokerを終了するまでに時間がかかります。

実行予約を設定したエージェントがある場合の計画終了及び強制終了時は,DABrokerのエージェントタイマー監視がキャンセルされ,再起動時にタイマー監視を再開します。なお,実行予約を設定したエージェントの処理は,再起動時に引き継がれます。再起動時に実行予約の期日が過ぎていた場合は,エージェントの実行はエラーとなり,メッセージを出力します。ただし,設定項目DABAGTWCHALDAY,又はDABAGTWCHALTIMEで指定した値の有効範囲である場合は,エージェントの処理は引き継がれます。

コマンドが終了しても,終了までに時間が掛かることがあります。このとき再起動しても,終了処理中のため起動できません。しばらく待ってから再起動してください。