Hitachi

DABroker


2.2.4 DBPARTNERからのエージェント機能の実行

データ検索,更新などの実行したい処理内容をあらかじめエージェントとして登録できるため,移動先で公衆回線網を利用してデータベースをアクセスできます。また,定期的に実行する定型業務としても活用できます。

エージェントはDBPARTNER(DBPARTNER2 Client,DBPARTNER/Client32,DBPARTNER2 Web,又はDBPARTNER Mobile)から実行できます。なお,Database Connection Server経由でメインフレームデータベースにアクセスする場合,エージェント機能は使用できません。

エージェントとは

データベースをアクセスする内容をエージェントとしてDABrokerに登録し,クライアントでエージェントの実行を指示するだけで,データベースをアクセスできます。

エージェントにはデータベースアクセスの実行時間,アクセス条件などの内容をあらかじめ登録しておきます。

エージェントは,登録された処理内容を定期的に実行できるので,定型業務として活用できます。また,複数のユーザでエージェントを共有できます。さらに,エージェントで処理内容を設定できるため,クライアント・サーバ間のやり取りが減り,クライアントのシステム及び通信の負荷を軽減できます。

機能の内容

DBPARTNERからエージェント実行の要求を受けると,DABrokerはエージェントを実行します。クライアントには,エージェントが成功したかどうかの実行結果,データベースの処理結果を返します。

クライアントとのコネクションを解放してもエージェントの実行を受け付けている場合は,データベースをアクセスします。処理結果は,DABrokerでためておき,次回コネクションの確立時にまとめてクライアントに返せます。

また,クライアントは,処理結果を待たずに次のエージェントの実行を要求できます。DABrokerはエージェント実行中に,別のエージェントを実行してデータベースをアクセスできます。

DABrokerは次の内容を実行します。

  • エージェントの実行

    DBPARTNERを使用する場合は,DBPARTNER/Client32又はDBPARTNER2 Clientでエージェントを登録し,DBPARTNER Mobile - Clientなどからエージェントの実行を要求します。エージェントには,次の実行方法があります。

    • 即時実行

      エージェント実行要求受け付け直後に実行します。

    • 時間指定による実行

      エージェント実行要求を受け付けた後,指定時間にエージェントを実行します。

    • 繰り返し実行

      エージェント実行要求を受け付けた後,指定時間にエージェントを実行し,次の実行時間が来るのを待ちます。

    • 即時配信実行

      エージェント実行要求受け付け直後に実行し,その応答として結果を返します。なお,即時配信実行は,Mobile Message Queueを使用する場合だけ実行できます。

  • エージェント機能を使用するユーザのグループ管理

    DABrokerでは,エージェント機能を使用するユーザをグループで管理できます。グループで管理すると,グループに登録されていないユーザからの処理要求を拒否できます。グループ管理は,処理を要求するユーザIDをグループ管理情報ファイルに登録して使用します。グループ管理については,「5.1.3 エージェント機能を使用するユーザのグループ管理」を参照してください。