uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

[目次][索引][前へ][次へ]

4.5.8 コマンドの記述順序

ここでは,コマンドの記述に順序性がある場合の記述順所を説明します。

<この項の構成>
(1) データベースに未登録のオブジェクトとリンクさせて登録する場合の記述順序
(2) データベースに登録済みのオブジェクトとリンクさせて登録する場合の記述順序
(3) 複数のコマンド(TRANBEGINおよびTRANCOMMIT以外)の実行を1トランザクションで行う場合の記述順序

(1) データベースに未登録のオブジェクトとリンクさせて登録する場合の記述順序

次の順序で記述してください。

  1. リンク先のオブジェクトのコマンドをラベル指定で記述する。
  2. 登録するコマンドを記述する。
  3. リンク先はラベル指定したラベルを記述する。

登録するコマンドを記述する前に記述しておく必要があるコマンド(リンク先のオブジェクトのコマンド)を次の表に示します。

表4-34 登録するコマンドとリンク先のオブジェクトのコマンドの関係

登録するコマンド システムプロパティ リンク先のオブジェクトのコマンド
CREATE_RFCT **PROP_DCR**,**PROP_RCR** CREATE_RFCT,CREATE_VRCV,
CREATE_CV
**PROP_PACL** CREATE_PACL
CREATE_DOC **PROP_DCR**,**PROP_RCR** CREATE_RFCT,CREATE_VRCV,
CREATE_CV
**PROP_PACL** CREATE_PACL
CREATE_VRDOC **PROP_DCR**,**PROP_RCR** CREATE_RFCT,CREATE_VRCV,
CREATE_CV
**PROP_PACL** CREATE_PACL
CREATE_DATA **PROP_PACL** CREATE_PACL
CREATE_VARRAY **PROP_OBJECT** CREATE_RFCT,CREATE_DOC,CREATE_VRDOC,
CREATE_VRCV,CREATE_CV
CREATE_VRCV **PROP_DCR**,**PROP_RCR** CREATE_RFCT,CREATE_VRCV,
CREATE_CV
**PROP_VCR** CREATE_VRDOC
**PROP_PACL** CREATE_PACL
CREATE_CV **PROP_DCR**,**PROP_RCR** CREATE_RFCT,CREATE_VRCV,
CREATE_CV
**PROP_VCR** CREATE_VRDOC
**PROP_PACL** CREATE_PACL

記述例
入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。
 
#リンク先のオブジェクトをラベル(LABEL_CT)を使用して記述する。
CREATE_RFCT,LABEL_CT,USER_PCon,"Parent"
#登録するコマンドと,リンク先ラベルを記述する。(**PROP_DCR**を[DataMapping]に定義)
CREATE_RFCT,,USER_Ccon,"Child",[Label/LAEBL_CT]
説明:CREATE_RFCTでコンテナオブジェクトのリンクを行います。
 
#リンク先のオブジェクトをラベル(LABEL_CH)を使用して記述する。
CREATE_VRDOC,LABEL_CH,USER_CH,"MIME::/ms-word","C:\tmp\FS.doc"
#登録するコマンドと,リンク先ラベルを記述する。(**PROP_VCR**を[DataMapping]に定義)
CREATE_VRCV,,USER_VRCH,[Label/LAEBL_CH],[]
説明:CREATE_VRCVで構成管理オブジェクトのリンクを行います。

(2) データベースに登録済みのオブジェクトとリンクさせて登録する場合の記述順序

次の順序で記述してください。

  1. SELECT_OBJECTコマンドをラベル指定で記述する。
  2. 登録するコマンドを記述する。
  3. リンク先は1.で指定したラベルを記述する。

(3) 複数のコマンド(TRANBEGINおよびTRANCOMMIT以外)の実行を1トランザクションで行う場合の記述順序

次の順序で記述してください。

  1. TRANBEGINコマンドを記述する。
  2. 実行するコマンドを記述する。
  3. TRANCOMMITコマンドを記述する。