uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

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4.5.9 入力データファイルの記述例

入力データファイルの記述例を示します。

<この項の構成>
(1) TRANBEGIN〜TRANCOMMITでコンテナと文書を登録する例
(2) 独立永続クラスに登録する例
(3) 繰り返しデータ(HiRDB Array列)にオブジェクトを登録する例
(4) 別表にオブジェクトを登録する例
(5) 繰り返しデータ(HiRDB Array列)に選択コマンド(SELECT_OBJECT)を実行する例
(6) 構成管理コンテナを登録する例
(7) XML文書を登録する例
(8) マルチファイル文書を登録する例
(9) リファレンスファイル文書を登録する例
(10) パブリックACLまたはローカルACLを登録する例
(11) String型のプロパティに対して長さが0バイトの文字列を登録する例

(1) TRANBEGIN〜TRANCOMMITでコンテナと文書を登録する例

登録するコンテナと文書の管理構成を図4-6に示します。

図4-6 登録するコンテナと文書の管理構成

[図データ]

(a) コンテナの深度優先(文書の管理構成の縦方向)に作成する場合

作成順序
  1. コンテナ(JIKEN)
  2. コンテナ1(KIAN)
  3. 文書1(PAT-DOC)
  4. コンテナ2(KIAN)
  5. 文書2(PAT-DOC)
  6. コンテナ3(KIAN)
  7. 文書3(PAT-DOC)

記述例
入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。
この場合,コンテナにラベルを指定しながら作成します。
 
TRANBEGIN
#
#コンテナ(JIKEN)を作成する。
CREATE_RFCT, LABEL-J, JIKEN, "A", "FS", "19980819"
#カレントコンテナ(JIKEN)にコンテナ1(KIAN)を直接型で生成する。
CREATE_RFCT, LABEL-K1, KIAN, "A", "FS_01", "19980819", "第1版", [Label/LABEL-J]
#カレントコンテナ1(KIAN)にバージョン付文書(fs01.doc)を作成する。
CREATE_VRDOC, , PAT-CONFIG,"A","DocBro-FS","第1版",
"MS-WORD",[],"C:\tmp\fs01.doc",[Label/LABEL-K1]
#
#コンテナ(JIKEN)にコンテナ2(KIAN)を直接型で生成する。
CREATE_RFCT, LABEL-K2, KIAN, "A", "FS_02", "19980821", "第2版", [Label/LABEL-J]
#コンテナ2(KIAN)にバージョン付文書(fs02.doc) を作成する。
CREATE_VRDOC, , PAT-CONFIG,"A","DocBro-FS","第2版",
"MS-WORD",[],"C:\tmp\fs02.doc",[Label/LABEL-K2 ]
#
#コンテナ(JIKEN)にコンテナ3(KIAN)を直接型で生成する。
CREATE_RFCT,LABEL-K3, KIAN,"A", "FS_03", "19980821", "第3版", [Label/KABEL-J]
#コンテナ3(KIAN)にバージョン付文書(fs03.doc) を作成する。
CREATE_VRDOC, , PAT-CONFIG,"A","DocBro-FS","第3版",
"MS-WORD",[],"C:\tmp\fs03.doc",[Label/LABEL-K3 ]
#
TRANCOMMIT
 

説明
  • コンテナ(JIKEN)をラベル(LABEL-J)指定で作成します。
  • コンテナ1(KIAN)は[Label/LABEL-J]でリンク,作成できます。
  • コンテナ1(KIAN)をラベル(LABEL-K1)指定で作成することで,文書1(PAT-DOC)は[Label/LABEL-K1]でリンクできます。
  • コンテナ2(KIAN)は[Label/LABEL-J]でリンク,作成できます。
  • コンテナ2(KIAN)をラベル(LABEL-K2)指定で作成することで,文書2(PAT-DOC)は[Label/LABEL-K2]でリンクできます。
  • コンテナ3(KIAN),文書3(PAT-DOC)の作成は,コンテナ2(KIAN),文書2(PAT-DOC)の場合と同様です。
(b) コンテナの階層優先(文書の管理構成の横方向)に作成する場合

作成順序
  1. コンテナ(JIKEN)
  2. コンテナ1(KIAN)
  3. コンテナ2(KIAN)
  4. コンテナ3(KIAN)
  5. 文書1(PAT-DOC)
  6. 文書2(PAT-DOC)
  7. 文書3(PAT-DOC)

記述例
入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。
この場合,コンテナをラベル指定ですべて生成後に,文書を生成します。
 
 TRANBEGIN
 #コンテナ(JIKEN)を作成する。
 CREATE_RFCT,LABEL-J, JIKEN,"A","FS","19980819"
 #コンテナ(JIKEN)にコンテナ1(KIAN)を直接型で生成する。
 CREATE_RFCT,LABEL-K1, KIAN,"A","FS_01","19980819",
"第1版",[Label/LABEL-J]
 #コンテナ(JIKEN)にコンテナ2(KIAN)を直接型で生成する。
 CREATE_RFCT,LABEL-K2, KIAN,"A","FS_02","19980821",
"第2版", [Label/LABEL-J]
 #コンテナ(JIKEN)にコンテナ3(KIAN)を直接型で生成する。
 CREATE_RFCT,LABEL-K3, KIAN,"A","FS_03","19980821",
"第3版", [Label/LABEL-J]
 #
 #コンテナ1(KIAN)にバージョン付文書(fs01.doc) を作成する。
 CREATE_VRDOC, ,PAT-CONFIG,"A","DocBro-FS","第1版",
 "MS-WORD",[],"C:\tmp\fs01.doc",[Label/LABEL-K1 ]
 #コンテナ2(KIAN)にバージョン付文書(fs02.doc) を作成する。
 CREATE_VRDOC, ,PAT-CONFIG,"A","DocBro-FS","第2版",
 "MS-WORD",[],"C:\tmp\fs02.doc",[Label/LABEL-K2 ]
 #コンテナ3(KIAN)にバージョン付文書(fs03.doc) を作成する。
 CREATE_VRDOC, ,PAT-CONFIG,"A","DocBro-FS","第3版",
 "MS-WORD",[],"C:\tmp\fs03.doc",[Label/LABEL-K3 ]
 TRANCOMMIT
 

説明
  • コンテナ(JIKEN)をラベル(LABEL-J)指定で作成します。
  • コンテナ1(KIAN)をラベル(LABEL-K1)指定で作成し,[Label/LABEL-J]でリンクさせます。
  • 同じように,コンテナ2(KIAN)をラベル(LABEL-K2)指定で作成し,[Label/LABEL-J]でリンクさせます。
  • 文書1(PAT-DOC)の作成時,[Label/LABEL-K1]でリンクさせます。
  • 同じように,文書2(PAT-DOC)の作成時は[Label/LABEL-K2]でリンクし,文書3(PAT-DOC)の作成時は[Label/LABEL-K3]でリンクさせます。

(2) 独立永続クラスに登録する例

独立永続クラスにオブジェクトを登録する入力データファイルの記述例を次に示します。

 
 #独立永続化クラスに登録
 CREATE_DATA, ,I-DATA,AUTHOR
 #
 

(3) 繰り返しデータ(HiRDB Array列)にオブジェクトを登録する例

コンテナ(KIAN)に属する,繰り返しデータ(HiRDB Array列)に格納するVariableArray型のプロパティにデータを登録する場合の例を示します。なお,繰り返しデータ(HiRDB Array列)を使用する場合は,制御ファイルのDataMappingセクションにVariableArray型プロパティ名を指定する必要があります。入力データファイルの定義例を次に示します。

 
#繰り返しデータ(HiRDB Array列)にオブジェクトを登録する例
CREATE_RFCT, , KIAN, "A", "FS_01", "19980819", "第1版", [], {1,2}, {"1章","2章"}
 

(4) 別表にオブジェクトを登録する例

コンテナ(KIAN)に属する,別表に格納するVariableArray型のプロパティにデータを登録する場合の例を示します。なお,別表を使用する場合は,繰り返し用のクラス(V-ARRAY)を定義する必要があります。入力データファイルの定義例を次に示します。

 
#別表にオブジェクトを登録する例
CREATE_RFCT, LABEL-K1, KIAN, "A", "FS_01", "19980819", "第1版", []
CREATE_VARRAY, ,V-ARRAY, [Label/LABEL-K1], 1, "1章"
CREATE_VARRAY, ,V-ARRAY, [Label/LABEL-K1], 2, "2章"
 

(5) 繰り返しデータ(HiRDB Array列)に選択コマンド(SELECT_OBJECT)を実行する例

繰り返しデータ(HiRDB Array列)に選択コマンド(SELECT_OBJECT)を実行する入力データファイルの記述例を次に示します。

 
#繰り返しデータ(HiRDB Array列)のプロパティIDが'TYPE',VariableArray型プロパティ名が'USR_ARRAY'の場合に選択コマンド(SELECT_OBJECT)を実行する例
 
SELECT_OBJECT,LABEL-K,[Query/KIAN/USR_ARRAY.TYPE=1]
 

(6) 構成管理コンテナを登録する例

構成管理コンテナを登録する入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。

 
#構成管理用の文書の作成
CREATE_VRDOC,LABEL-VT,USER_CH,[],"MIME::/application/msword",
"C:\tmp\fs1.doc"
#バージョン付き構成管理コンテナの作成
CREATE_VRCV,,USER_VRCH,[USER_CV],[Label/LABEL_VT],FIX
#構成管理コンテナのバージョンの作成
CREATE_CV,,USER_CV,[Label/LABEL_VT],FIX

(7) XML文書を登録する例

XML文書を登録する入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。

XML文書を登録する場合,プロパティマッピングに使用するプロパティデータには「P_XML」を指定します。「P_XML」はオブジェクトローダの予約語でプロパティマッピング用のプロパティであることを示します。

 
#XML文書を登録する例
CREATE_RFCT,LABEL-X,KANPOU,D,work,20000518
#バージョンなしXML文書を登録(対象クラス:全文検索機能付きDocVersion,プロパティマッピングあり,検索ファイル登録あり)
CREATE_DOC,,XML-CSDV,"採決",P_XML,
["OP"/"kanpoum1"/"C:\tmp\kanp.xms"] , 
["OP"/"C:\tmp\kanp.tfd"] , 2 ,"C:\tmp\kanpou1.xml", 
"MIME::text/xml", [Label/LABEL-X]
#バージョンなしXML文書を登録(対象クラス: 全文検索機能付きDocVersion,プロパティマッピングあり,検索ファイル登録なし)
CREATE_DOC,,XML-CSDV, ,"20000427", P_XML, 
["OP"/"kanpoum2"/"C:\tmp\kanp.xms"] , ["NP"] , 1 ,
"C:\tmp\kanpou2.xml","MIME::text/xml", [Label/LABEL-X]
#バージョンなしXML文書を登録(対象クラス: 全文検索機能付きDocVersion,プロパティマッピングなし,検索ファイル登録あり,サブレンディションにXML文書を登録)
CREATE_DOC,,XML-CSDV, "取り扱い注意", P_XML,["NP"], 
["OP"/"C:\tmp\kanp.flt"],0,1, , ,
[ "MIME::text/xml"/"C:\tmp\kanpou3.xml"] , [Label/LABEL-X]
#バージョンなしXML文書を登録(対象クラス:DocVersion,プロパティマッピングあり,検索ファイル登録なし)
CREATE_DOC,, XML-DOC, P_XML, 
["OP"/"kanpoum3","C:\tmp\kanp.xms"] , [""] , 
0 ,"C:\tmp\kanpou4.xml", "MIME::text/xml", [Label/LABEL-X]
#バージョンありXML文書を登録(対象クラス: 全文検索機能付きDocVersion,プロパティマッピングあり,検索ファイル登録あり)
CREATE_VRDOC,,XML-CONFIG,
"木村",P_XML,P_XML,"A",[XCSDV],["OP"/"kanpoum4"/"C:\tmp\kanp.xms"],
["OP"/"C:\tmp\kanp.flt"],2,"C:\tmp\kanpou5.xml","MIME::text/xml", 
[Label/LABEL-X]
#バージョンなしXML文書を登録(対象クラス: 全文検索機能付きDocVersion,プロパティマッピングなし,検索ファイル登録あり)
CREATE_VRDOC,,XML-CONFIG,"館田",[XCSDV],["NP"] , ["OP"] , 0 , 
"C:\tmp\kanpou1.xml","MIME::text/xml", [Label/LABEL-X]
#バージョンなしXML文書を登録(対象クラス: 全文検索機能付きDocVersion,プロパティマッピングあり,検索ファイル登録あり,サブレンディションの指定あり)
CREATE_DOC,,XML-CSDV,"採決",P_XML, 
["OP"/"kanpoum1"/"C:\tmp\kanp.xms"] , 
["OP"/"C:\tmp\kanp.tfd"] , 2 ,"C:\tmp\kanpou1.doc",
"MIME::ms-word", [Label/LABEL-X], 2 ,[ "MIME::ms-excel"/"C:\tmp\kanpou1.csv"| "MIME::text/xml"/"C:\tmp\kanpou1.xms"]

(8) マルチファイル文書を登録する例

マルチファイル文書を登録する場合の制御ファイルおよび入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。

制御ファイルの記述例
[DataMappping]
usrClass_DocVersion=**PROP_RTYPE**,**PROP_CT_PATH**,**PROP_CT**

入力データファイルの記述例
CREATE_DOC,,usrClass_DocVersion,"text/plain","C:\tmp",
ALL_FILE …1.
CREATE_DOC,,usrClass_DocVersion,"text/plain","C:\tmp",
{"text1.txt","text2.txt"} …2.
 
1. 特定のディレクトリにあるファイルをすべて登録します。
2. 特定のディレクトリにある特定のファイルを複数登録します。

(9) リファレンスファイル文書を登録する例

リファレンスファイル文書を登録する場合の制御ファイル,および入力データファイルの記述例を次に示します。なお,次の記述例は,Windowsの場合です。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。

(10) パブリックACLまたはローカルACLを登録する例

パブリックACLまたはローカルACLを登録する場合の制御ファイルおよび入力データファイルの記述例を次に示します。

(11) String型のプロパティに対して長さが0バイトの文字列を登録する例

コンテナ作成時に,String型のプロパティに対して長さが0バイトの文字列を登録する場合の制御ファイルおよび入力データファイルの記述例について説明します。

String型のプロパティに対して長さが0バイトの文字列を登録する場合,0バイトの文字列を登録するプロパティデータには「NULLCHARACTER」を指定します。「NULLCHARACTER」はオブジェクトローダの予約語で0バイトの文字列を登録するプロパティであることを示します。

制御ファイルの記述例
[DataMapping]
JIKEN-CONTAINER=J-TITLE,…

入力データファイルの記述例
TRANBEGIN
CREATE_RFCT,LABEL-C,JIKEN-CONTAINER,NULLCHARACTER,…