uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

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4.5.6 選択コマンドの記述方法

選択コマンドの記述方法を図4-4に示します。

図4-4 選択コマンドの記述方法

[図データ]

カラム3には,選択するオブジェクトの検索条件を指定します。指定方法は次の2通りです。ただし,一致するオブジェクトが存在しない場合,および一致するオブジェクトが複数ある場合はエラーになります。

指定形式1
[Direct/クラスID/OIID]

指定形式2
[Query/クラスID/プロパティID=プロパティ値の並び]

指定規則
  • パラメタカラムに使用できる文字コード種別は,文書空間で使用する文字コード種別またはASCIIコードです。
    文字コード種別としてUTF-8を使用する場合,ファイルにはBOMを付けないでください。
  • 指定形式1および指定形式2どちらの指定方法の場合でも,全体を角括弧([ ])で囲みます。
  • 「=」の前後に半角空白(0x20)を挿入できます。
  • クラスIDおよびプロパティIDは,定義ファイルに記述した文字列をそのまま記述します。
  • 指定方法1の場合,指定したクラスIDとOIID値が一致したオブジェクトを取得します。OIIDは,「/」と「]」で囲まれた文字列の前後の空白を除いた部分をOIIDとして扱います。OIID値は選択するオブジェクトのOIIDの末尾16バイトを指定します。OIID値は英大文字のA〜Fと数字0〜9で記述します。なお,選択するオブジェクトのOIIDがわかっている場合にこの指定方法を使用します。
  • 指定方法2の場合,指定したクラスIDとプロパティID=プロパティ値とで一致したオブジェクトを取得します。
  • プロパティID=プロパティ値は,AND条件で最大5個指定できます。複数指定する場合は「/」を区切り文字として挿入します。
  • プロパティ値は,「=」と「/」または「]」で囲まれた文字列の前後の半角空白を除いた文字列をプロパティ値として扱います。区切り文字を記述して,プロパティID=プロパティ値を記述しない場合はエラーメッセージが出力されます。なお,この指定方法を使用する場合は,指定するクラスでユニークなプロパティを追加しておく必要があります。
  • 引用符(")を含む文字列をプロパティ値として指定する場合は,文字列の前後を引用符(")で囲み,文字列中の引用符(")は引用符(")を二つ並べて記述します。
  • プロパティ値の記述例と検索対象になる文字列の対応を,次の表に示します。

    表4-33 プロパティ値の記述例と検索対象になる文字列の対応

    プロパティ値 検索対象文字列 プロパティの型
    指定なし エラー String型,Integer32型,および
    Boolean型
    エラー
    "△" String型
    """△""" "△"
    "a" a
    △"a"△ エラー
    "あ"
    △a△ エラー
    "△a△" △a△
    "a""b" a"b
    "0x00"(文字列の0x00) 0x00(文字列の0x00)
    1 1 Integer32型
    "1" エラー
    0 0 Boolean型
    "0" エラー
    TRUE エラー
    FALSE エラー
    UNKNOWN エラー

    (凡例)
    △:半角空白

  • プロパティIDにVariableArray型のプロパティの要素を指定する場合は,プロパティIDの前に「VariableArray型プロパティ名.」を付加します。VariableArray型プロパティ名とは,edmClass_Structクラスのサブクラスを要素にするプロパティのことです。

指定例
[Query/クラスID/プロパティID1=プロパティ値1/プロパティID2=プロパティ値2]