JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

付録A.3 設定手順

ここではハードウェアの抜挿時または交換時の設定手順について説明します。

注意
ここで説明する手順を実施する際,あらかじめ抜挿または交換前の設定内容を確認し,控えておく必要がある場合があります。控えておく設定内容については,「付録A.4 ワークシート」を参照してください。
<この項の構成>
(1) モジュール抜挿時の設定手順
(2) サーバモジュール交換時の設定手順
(3) LANスイッチモジュールまたはスイッチ&マネジメントモジュール交換時の設定手順
(4) NICボード,LANボード,LAN拡張カード,またはLAN+RAID拡張カード交換時の設定手順
(5) FC-HBAボード,FC-HBA拡張カード,またはファイバチャネル拡張カード交換時の設定手順
(6) コンボカード交換時の設定手順
(7) PCIカード抜挿,またはPCIカード(NIC,FC-HBA,コンボカード以外)交換時の設定手順

(1) モジュール抜挿時の設定手順

モジュールの抜挿時の作業の流れを次の図に示します。

なお,内蔵HDDやCPUなどの単体部品を抜挿または交換した場合や,FC-HBAカードなどの拡張カードを抜挿した場合も,この手順に従って作業してください。

図A-6 モジュールの抜挿時の作業の流れ

[図データ]

(a) パーティション状態の確認

抜挿したモジュール上にあるパーティションの,パーティション情報ステータスが「Confuguration validate(0x03)」であることを確認してください。パーティション情報ステータスは,[シャーシインベントリ]ウィンドウで確認できます。

[シャーシインベントリ]ウィンドウでの確認内容を次の図に示します。

図A-7 [シャーシインベントリ]ウィンドウでの確認内容

[図データ]

[シャーシインベントリ]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の資産管理について記載されている章を参照してください。

パーティション情報ステータスが「Confuguration validate(0x03)」でない場合は,Pre-configureを実行してください。Pre-configure完了後,パーティション情報ステータスが「Confuguration validate(0x03)」になっていることを確認してください。Pre-configureの実行方法については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」を参照してください。

(b) N+1グループの状態の確認

抜挿したモジュール上で稼働しているホストが,N+1コールドスタンバイ機能の現用系ホストの場合,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでホストノードを選択し,右ペインの[状態]欄が次のどれかの表示でないことを確認してください。

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでの現用系ホストの確認内容を次の図に示します。

図A-8 [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでの確認内容(現用系ホスト)

[図データ]

抜挿したモジュールが,N+1コールドスタンバイ機能の予備系サーバモジュールの場合,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウで予備プールノードを選択し,抜挿したモジュールの右ペインの[状態]欄が次のどれかの表示でないことを確認してください。

[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでの予備系サーバモジュールの確認内容を次の図に示します。

図A-9 [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウでの確認内容(予備系サーバモジュール)

[図データ]

注意
BSM Plus 07-55以前のバージョンを使用してN+1コールドスタンバイを構成している場合,予備系サーバモジュールの電源をONにすると,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウの予備サーバモジュールに警告が表示されます。この状態を解除するには,次の手順を実施してください。
  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウで,警告状態となっている予備系サーバモジュールの登録を解除する
  2. 抜挿したサーバモジュールのパーティション情報ステータスが「Configuration validate(0x03)」であることを確認してから,予備登録をする
(c) Control Managerへの管理対象サーバの登録と再設定

次の手順で,Control Managerに登録されている情報を再設定してください。

  1. 抜挿したモジュールの電源をONにし,OSを起動する
    HVMが稼働するモジュールの場合,モジュールの電源をONにし,LPARをActivateにしてからOSを起動してください。
  2. OS起動後,[ホスト管理]ウィンドウで,抜挿したモジュール上で稼働しているホストのアイコンが活性化することを確認する
  3. jscmgetpropertyコマンドまたはControl ManagerのWebコンソールを使用して,管理対象サーバの情報(IPアドレスとホスト名)が登録されていることを確認する
    jscmgetpropertyコマンドによる確認内容を次の図に示します。

    図A-10 jscmgetpropertyコマンドによる確認内容

    [図データ]

    Control ManagerのWebコンソールによる確認内容を次の図に示します。

    図A-11 Control ManagerのWebコンソールによる確認内容

    [図データ]

jscmgetpropertyコマンドおよびControl ManagerのWebコンソールについては,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。

(2) サーバモジュール交換時の設定手順

サーバモジュールの交換時の作業の流れを次の図に示します。

図A-12 サーバモジュールの交換時の作業の流れ(1/3)

[図データ]

図A-13 サーバモジュールの交換時の作業の流れ(2/3)

[図データ]

図A-14 サーバモジュールの交換時の作業の流れ(3/3)

[図データ]

(a) Control Managerからの管理対象サーバの削除

次のどちらかの手順を実行してください。

■Control Managerのバージョン08-02-02,または08-03-01以降を使用している場合

  1. jscmgetpropertyコマンドを実行して,ホストの情報を確認し,控えておく
    次の情報を確認し,控えておいてください。
    • IPアドレス
    • サーバパック名
    • MACアドレスの個数
    • MACアドレスの値

      [図データ]

  2. Control ManagerのWebコンソールでフィルタリング設定情報を確認し,控えておく

    [図データ]

  3. 交換するサーバモジュールのMACアドレスを指定し,svrcnfinfo -delコマンドを実行して,サーバ情報を削除する
  4. BSMの[シャーシインベントリ]ウィンドウで,サーバモジュールの[Gigabit Ether MACアドレス情報]に表示されるオンボードNICのMACアドレスを確認し,控えておく

    [図データ]

jscmgetpropertyコマンドおよびControl ManagerのWebコンソールについては,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。また,[シャーシインベントリ]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の資産管理について記載されている章を参照してください。

■チーミングキットを使用しないでチーミングしている場合

  1. すべての管理対象サーバに対してjscmgetpropertyコマンドを実行して,ホストの情報を確認し,控えておく
    次の情報を控えておいてください。
    • IPアドレス
    • サーバパック名
    • MACアドレスの個数
    • MACアドレスの値

      [図データ]

  2. Control ManagerのWebコンソールでフィルタリング設定情報を確認し,控えておく

    [図データ]

  3. 交換するサーバモジュールを含むサーバシャーシを管理するBSMの登録情報をControl Managerから削除する
    詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。
  4. BSMの[シャーシインベントリ]ウィンドウで,サーバモジュールの[Gigabit Ether MACアドレス情報]に表示されるオンボードNICのMACアドレスを確認し,控えておく

    [図データ]

jscmgetpropertyコマンドおよびControl ManagerのWebコンソールについては,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。また,[シャーシインベントリ]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の資産管理について記載されている章を参照してください。

(b) チーミング情報の確認

チームの再作成時に次の情報が必要になるため,チーミング情報をあらかじめ取得し,控えておいてください。

(c) OSでのネットワーク設定情報更新

サーバモジュールを交換したあと,次の手順で,OSでネットワークに関する設定情報を更新してください。

■Windowsの場合

Windows LAN冗長化構成(Intel(R) PROSetでのチーミング構成)を組んでおり,かつ「N+1チーミングキット」(GV-AR9MAC)を購入しているなど,チーミングで作成された仮想NICデバイスに対し,物理NICと異なる専用のMACアドレスを設定していない場合,チームに含まれる物理NICを交換したときは,そのチームを削除して再作成する必要があります。

チームの作成,削除の手順の詳細については,サーバモジュールに添付されているマニュアル「ソフトウェアガイド」の各OSの章に記載されている,「付属ソフトウェアの使い方」の「Intel PROSet」の,「AFT/SFT/ALBチームの設定方法」および「AFT/SFT/ALBチームの削除方法」を参照してください。

■Linuxの場合

(d) 管理対象サーバの情報更新

次の手順で,BSMが管理している管理対象サーバの情報を更新してください。

■管理対象サーバがAgentホストの場合

エージェントサービスを再起動してください。ただし,直前の操作でOSを再起動している場合,この操作は不要です。

■管理対象サーバがAgentホスト以外の場合

[ホスト管理]ウィンドウの[接続管理]メニューから[登録]を選択し,[ホスト登録]ダイアログボックスでホストを登録してください。

ホストの登録方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のコンソールサービスの操作方法について記載されている章を参照してください。

(e) Control Managerへの管理対象サーバの登録と再設定

次のどちらかの手順で,Control Managerへ管理対象サーバを登録してください。

■Control Managerから管理対象サーバを削除した場合

次の手順で,Control Managerに登録されている情報を再設定してください。

  1. 交換したサーバモジュールがN+1コールドスタンバイ機能の予備系サーバモジュールではない場合,サーバモジュールの電源をONにし,OSを起動する
    HVMが稼働するサーバモジュールを交換した場合,サーバモジュールの電源をONにし,LPARをActivateにしてから,OSを起動してください。
  2. OS起動後,[ホスト管理]ウィンドウで,交換したサーバモジュール上で稼働しているホストのアイコンが活性化することを確認する
  3. jscmgetpropertyコマンドまたはControl ManagerのWebコンソールを使用して,登録対象サーバの情報が登録されていることを確認する
    次のことを確認してください。
    MACアドレスの値
    • BSMの[シャーシインベントリ]ウィンドウで,サーバモジュールの[Gigabit Ether MACアドレス情報]に表示されるMACアドレスが,jscmgetpropertyコマンドまたはControl ManagerのWebコンソールに表示されるMACアドレスと同じであること。

      [図データ]

    • 付録A.3(2)(a) Control Managerからの管理対象サーバの削除」で控えておいた,[シャーシインベントリ]ウィンドウに表示されていたMACアドレスが,jscmgetpropertyコマンドまたはControl ManagerのWebコンソールに表示されていないこと。
    MACアドレスの個数
    IPアドレス
    jscmgetpropertyコマンドおよびControl ManagerのWebコンソールについては,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。また,[シャーシインベントリ]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の資産管理について記載されている章を参照してください。
  4. 手順3の管理対象サーバに対してJP1イベントフィルタリング設定をしていた場合,JP1イベントフィルタリングを再設定する
    JP1イベントフィルタリングの設定方法については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。
  5. 手順3の管理対象サーバに対してサーバパック情報を設定していた場合,JP1/Integrated Management - Central Information Masterを使用して再設定する
    サーバパック情報を設定したあと,jscmgetpropertyコマンドを使用して,管理対象サーバのサーバパック名が「付録A.3(2)(a) Control Managerからの管理対象サーバの削除」で控えておいたサーバパック名と同じであることを確認してください。
    サーバパック情報の設定方法については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。

■Control Managerから管理対象サーバを削除していない場合

次の手順で,Control Managerに登録されている情報を再設定してください。

  1. BSMをControl Managerに登録する
    詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Control Manager」を参照してください。
  2. すべての管理対象サーバに対して,「■Control Managerから管理対象サーバを削除した場合」の手順を実行する

(3) LANスイッチモジュールまたはスイッチ&マネジメントモジュール交換時の設定手順

LANスイッチモジュールまたはスイッチ&マネジメントモジュールの交換時の作業の流れを次の図に示します。

図A-15 LANスイッチモジュールまたはスイッチ&マネジメントモジュールの交換時の作業の流れ

[図データ]

(a) JP1/Cm2/NCの構成情報更新

LANスイッチモジュールまたはスイッチ&マネジメントモジュールに対して構成情報の同期を実行し,モジュールから最新の情報を取得してください。

構成情報の更新方法については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Element Configuration 運用・操作ガイド」,またはマニュアル「JP1 Version 9 JP1/Cm2/Network Element Configuration 運用・操作ガイド」を参照してください。

(4) NICボードLANボードLAN拡張カード,またはLAN+RAID拡張カード交換時の設定手順

NICボード,LANボード,LAN拡張カード,またはLAN+RAID拡張カードの交換時の作業の流れを次の図に示します。

図A-16 NICボード,LANボード,LAN拡張カード,またはLAN+RAID拡張カードの交換時の作業の流れ(1/2)

[図データ]

図A-17 NICボード,LANボード,LAN拡張カード,またはLAN+RAID拡張カードの交換時の作業の流れ(2/2)

[図データ]

(a) MACアドレスの確認

次のように,MACアドレスをあらかじめ取得し,控えておいてください。

(b) Control Managerの管理情報更新

次の手順で,NICボード,LANボード,LAN拡張カード,またはLAN+RAID拡張カードを使用する管理対象サーバモジュールの電源をONにし,OS情報をControl Managerに登録してください。

  1. サーバモジュールの電源をONにし,OSを起動する
    HVMが稼働するサーバモジュールを交換した場合,サーバモジュールの電源をONにし,LPARをActivateにしてから,OSを起動してください。
  2. OS起動後,[ホスト管理]ウィンドウで,サーバモジュール上で稼働しているホストのアイコンが活性化することを確認する
  3. 付録A.3(4)(a) MACアドレスの確認」で控えておいたMACアドレスの個数および値が,jscmgetpropertyコマンドまたはControl ManagerのWebコンソールに表示されているMACアドレスの個数および値と同じであることを確認する

(5) FC-HBAボードFC-HBA拡張カード,またはファイバチャネル拡張カード交換時の設定手順

FC-HBAボード,FC-HBA拡張カード,またはファイバチャネル拡張カードの交換時の作業の流れを次の図に示します。

図A-18 FC-HBAボード,FC-HBA拡張カード,またはファイバチャネル拡張カードの交換時の作業の流れ

[図データ]

(a) ストレージ運用支援機能の設定変更

ストレージ運用支援機能を使用している場合,ストレージ運用支援の設定を変更してください。

ストレージ運用支援の設定方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のストレージ運用支援について記載されている章を参照してください。

(6) コンボカード交換時の設定手順

コンボカードの交換時の作業の流れを次の図に示します。

図A-19 コンボカードの交換時の作業の流れ(1/2)

[図データ]

図A-20 コンボカードの交換時の作業の流れ(2/2)

[図データ]

(7) PCIカード抜挿,またはPCIカード(NIC,FC-HBA,コンボカード以外)交換時の設定手順

PCIカード抜挿,またはPCIカード(NIC,FC-HBA,コンボカード以外)交換時の作業の流れを次の図に示します。

図A-21 PCIカード抜挿,またはPCIカード(NIC,FC-HBA,コンボカード以外)交換時の作業の流れ

[図データ]