JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド

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4.11.1 クラスタシステムへの登録

<この項の構成>
(1) Windows Server 2003の場合
(2) Windows Server 2008の場合
(3) Windows Server 2012の場合

(1) Windows Server 2003の場合

マネージャサービスをMSCSのリソースとして登録します。クラスタシステムへの登録は,実行系サーバで実施してください。

登録項目と登録内容を次の表に示します。

表4-14 クラスタシステムへの登録項目登録内容(Windows Server 2003の場合)

項番 登録項目 登録内容
1 名前 任意の名称を入力します。
2 説明 任意の説明を入力します。
3 リソースの種類 「汎用サービス」を選択します。
4 グループ 前提条件で示したBSMグループ名を入力します。
5 実行可能な所有者 実行系および待機系の2台のノードを選択します。
6 依存関係 MSCSのクラスタアドミニストレータで設定したネットワーク名リソースおよび物理ディスクを設定します。
7 サービス名 「SM_MgrSvc」を入力します。
8 レジストリレプリケーション 次のレジストリを追加します。
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\COMMON
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\JP1Alerts
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\Manager Service

注※
クラスタシステムに登録するリソースの依存関係を次の表に示します。

表4-15 登録するリソースと依存関係

項番 名前 サービス名 依存関係 リソースの種類
1 物理ディスク
2 IPアドレス
3 #2 ネットワーク名
4 BladeServerManager SM_MgrSvc #1,#3 汎用サービス

(凡例)
−:該当しない

汎用サービスリソースのプロパティの[詳細設定]タブの設定内容は,MSCSのデフォルト値のままにしてください。

(2) Windows Server 2008の場合

Windows Server 2008の場合は,次の手順に従ってリソースをクラスタシステムへ登録してください。クラスタシステムへの登録は,実行系サーバで実施してください。

  1. 実行系サーバでフェールオーバークラスタ管理またはフェールオーバークラスターマネージャーを起動し,「クラスタ名.ドメイン名」の下の「サービスとアプリケーション」に,「空のサービスまたはアプリケーション」を作成し,任意の名称で登録する
  2. 手順1で作成した名前に,汎用サービスを追加し,使用するサービスとして「SM_MgrSvc」(マネージャサービス)を登録する
  3. 「クラスタ名.ドメイン名」の下の「サービスとアプリケーション」から手順1で作成した名前のアイコンを右クリックし,[記憶域の追加]を選択する
    [記憶域の追加]ダイアログボックスが表示されます。
  4. [利用可能なディスク]の一覧から,使用する共有ディスクにチェックを入れて,[OK]ボタンをクリックする
    BladeServerManagerに,共有ディスクが追加されます。
  5. 手順2で登録した「SM_MgrSvc」のプロパティに,次の内容を登録する

    表4-16 クラスタシステムへの登録項目登録内容(Windows Server 2008の場合)

    項番 登録項目 登録内容
    1 実行可能な所有者 実行系および待機系の2台のノードを選択します。通常,デフォルトで追加されていますので,変更の必要はありません。
    2 依存関係 手順4で追加した共有ディスクを指定します。
    3 レジストリレプリケーション 次のレジストリを追加します。
    32bit Windows Server 2008の場合
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\COMMON
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\JP1Alerts
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\Manager Service
    64bit Windows Server 2008の場合
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\System Manager\COMMON
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\System Manager\JP1Alerts
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\System Manager\Manager Service
  6. 手順2で登録した「SM_MgrSvc」を右クリックし,[このリソースをオンラインにする]を選択して,オンラインにする

(3) Windows Server 2012の場合

Windows Server 2012の場合は,次の手順に従ってリソースをクラスタシステムへ登録してください。クラスタシステムへの登録は,実行系サーバで実施してください。

  1. 実行系サーバでフェールオーバークラスターマネージャーを起動し,「クラスタ.ドメイン名」の下の「役割」から,「役割の構成...」を実行する
  2. 高可用性ウィザードの「役割の選択」で「汎用サービス」を選択する
  3. 高可用性ウィザードの「サービスの選択」で使用するサービスとして「SM_MgrSvc」(マネージャサービス)を登録する
  4. 高可用性ウィザードの「クライアント アクセス ポイント」で,クライアントがこのクラスター化された役割にアクセスするときに使用する名前とIPアドレスを入力する
  5. 高可用性ウィザードの「記憶域の選択」で共有ディスクを選択する
  6. 高可用性ウィザードの「レジストリ設定のレプリケート」で次のレジストリを追加する
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\System Manager\COMMON
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\System Manager\JP1Alerts
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\System Manager\Manager Service