JP1/Cm2/SNMP System Observer
APMのポート番号定義ファイルには,APMのデーモンプロセスとコマンドの間の内部通信に使用するポート番号を定義します。ポート番号定義ファイルは,$APM_CONF配下に,必要に応じて配置してください。なお,$APM_NEWCONF配下のapmport.confをひな型として使用できます。ポート番号定義ファイルを作成,修正,または削除した場合,「(5) ポート番号定義ファイル作成・修正・削除時の再起動」を参照してサービスを再起動してください。
ポート番号定義ファイルがない場合(デフォルトの動作),APMのデーモンプロセスとコマンドの間の内部通信に使用するポート番号を,1025〜5000の範囲からOSが動的に決定します。
- <この項の構成>
- (1) 書式
- (2) 定義内容
- (3) 注意事項
- (4) 定義例
- (5) ポート番号定義ファイル作成・修正・削除時の再起動
(1) 書式
ポート番号定義ファイルの書式を次に示します。
- 行中で最初に現れる「#(シャープ)」以降はコメントとして無視します。
- 一行に含めることができる文字数は最大1,024バイトです。
- 空行(何も記述されていない,または一つ以上の空白,タブ文字,コメントだけの行)は無視します。
- キー定義の前後には,空白,タブ文字を記述できますが,キー定義の「:(コロン)」と「;(セミコロン)」の間には数字以外の文字は記述できません。
- 同じキーを複数回定義することはできません。
(2) 定義内容
定義内容を次の表に示します。
キー名 値 HIAPMMIB:
《20365》
((1〜65535))hiapmmibデーモンプロセスが,apmProcMngデーモンプロセスとの通信に使用するポート番号を指定します。 APMPROCMNG:
《20366》
((1〜65535))apmProcMngデーモンプロセスが,次のプロセスとの通信に使用するポート番号を指定します。
- apmserviceデーモンプロセス
- apmchgコマンド
(3) 注意事項
- ポート番号定義ファイルには,ほかのプログラムが使用しないポート番号を指定してください。
- ポート番号定義ファイルの書式または定義が正しくない場合,APMのデーモンプロセスを起動できません。
その場合,ポート番号定義ファイルを修正または削除したあと,「(5) ポート番号定義ファイル作成・修正・削除時の再起動」を参照してサービスを再起動してください。
(4) 定義例
ポート番号定義ファイルの定義例を次に示します。
(5) ポート番号定義ファイル作成・修正・削除時の再起動
APMのポート番号定義ファイルを作成,修正,または削除した場合,次のサービスを再起動してください。
- 「SNMP Service」サービス
- 「SNMP System Observer - Agent for Process」サービス
- サービスの再起動に関する注意事項
- ポート番号定義ファイルの書式または定義の誤りを修正したあとに,「SNMP System Observer - Agent for Process」サービスを部分的に再起動した場合,サービスの停止がタイムアウトすることがあります。
- この場合は,プロセス監視動作定義ファイル(apmini.conf)のINITIMEOUT:キーに指定した時間が経過したあとに,「SNMP System Observer - Agent for Process」サービスを再起動してください。INITIMEOUT:キーのデフォルトは,5分です。プロセス監視動作定義ファイル(apmini.conf)のINITIMEOUT:キーの詳細については,「7.4.1 プロセス監視動作定義ファイル(apmini.conf)」を参照してください。
- なお,サービスの再起動に関するそのほかの注意事項については,「3.5.14(5) サービスの再起動について」を参照してください。
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