JP1/Cm2/SNMP System Observer

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2.3.2 ユーザリソースの定義方法

ユーザリソースの名称,取得するMIBオブジェクト,計算式などをユーザリソース定義ファイルに定義します。ユーザリソース定義ファイルについては,「7.3.14 ユーザリソース定義ファイル」を参照してください。ユーザリソースは,最大10,000個定義できます。また,一つのリソースに,最大32個のサブリソースを定義できます。ただし,複数のユーザリソース設定ファイルがある場合,すべてのユーザリソース設定ファイルを通して最大10,000個のユーザリソースが定義できます。

ユーザリソース定義ファイルを作成後,ユーザリソース定義コマンド(ssocolconf)を実行します。ssocolconfコマンドを実行すると,ユーザリソース定義ファイルを読み込んで,SSO上にユーザリソース設定ファイルを作成します。なお,他ホスト上で動作するSSOからユーザリソースを参照したり,収集条件を設定したりする場合は,作成したユーザリソース設定ファイルを各ホストに配布してください。ユーザリソース設定ファイルのファイルパスを,次に示します。

UNIXの場合:$SSO_CONF/rsc/user*
Windowsの場合:$SSO_CONF\sso\rsc\user*

注※
"user*"は,"user"で始まる32バイト以内の英数字および「-(ハイフン)」で構成されるユーザリソース設定ファイル名を示します。なお,リソース設定ファイル名は,リソース定義ファイルで設定したカテゴリ名を小文字に変換した文字列です。

ユーザリソース定義の作成,削除,変更を有効にする手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) 定義の追加
(2) 定義の削除
(3) 定義の変更

(1) 定義の追加

ユーザリソース設定ファイルを新規作成する場合,またはリソース単位に定義を追加し,ユーザリソース設定ファイルを再作成する場合は,次の手順を実行してください。

  1. ユーザリソース定義ファイルを作成または編集します。
    ユーザリソース定義ファイルは,SSOインストールディレクトリ外に作成することを推奨します。特に,ユーザリソース設定ファイル格納ディレクトリ(UNIXの場合:$SSO_CONF/rsc,Windowsの場合:$SSO_CONF\sso\rsc)下には作成しないでください。ユーザリソース設定ファイル格納ディレクトリ下にユーザリソース設定ファイル以外のファイル(例:ユーザリソース定義ファイル,そのほかのワークファイルなど)を配置すると,ssocolmngデーモンプロセスが不当にCPUを占有,または不当にメモリを消費することがあります。
  2. リソース収集条件設定ウィンドウ,またはリソース収集データ参照ウィンドウを起動している場合,すべてクローズします。
  3. ssocolconfコマンドでユーザリソース設定ファイルを新規作成または再作成します。
  4. ssocollectdデーモンプロセス,ssocolmngデーモンプロセス,およびssorptdデーモンプロセスを再起動します。

(2) 定義の削除

定義を削除すると,該当するユーザリソースの既存の収集データはssoextractlogコマンドおよびリソース収集データ参照ウィンドウで参照できなくなります。必要に応じてssoextractlogコマンドによってテキスト形式で抽出しファイル保存してください。

ユーザリソース定義の削除手順を次に示します。

  1. ssocolstopコマンドまたはリソース収集条件設定ウィンドウを使用し,該当するユーザリソースの収集をすべて停止します。
  2. 必要であれば,該当するユーザリソースの既存の収集データをssoextractlogコマンド(-textオプションおよび-savefileオプション指定)によって,テキスト形式で抽出しファイル保存します。
  3. ssodbdelコマンドまたはリソース収集データ参照ウィンドウを使用し,該当するユーザリソースの収集データをすべて削除します。
  4. ssocolsetコマンドまたはリソース収集条件設定ウィンドウを使用し,該当するユーザリソースの収集条件定義をすべて削除します。
  5. リソース収集条件設定ウィンドウまたはリソース収集データ参照ウィンドウを起動している場合,すべてクローズします。
  6. 一部のリソースだけを削除する場合は,ssocolconfコマンドでユーザリソース設定ファイルを再作成します。ユーザリソース定義ファイル単位で削除する場合は,該当するユーザリソース設定ファイルを削除します。
  7. ssocollectdデーモンプロセス,ssocolmngデーモンプロセス,およびssorptdデーモンプロセスを再起動します。

(3) 定義の変更

ユーザリソース定義を変更する場合は,条件によって次の手順を実行してください。

〔条件1〕同一英語リソース名(rsc_label_eキー値)のリソース定義内で,次に示すどちらかの場合
  • リソースID(rsc_idキー値)を変更する場合
  • 既存のサブリソースに関する定義 (subrsc_label_j,subrsc_label_e,subrsc_mib_dataキー)を一部削除する場合
ユーザリソース定義を変更する前に,該当するユーザリソースの既存の収集データおよびリソース収集条件設定をすべて削除する必要があります。既存の収集データは,必要に応じてssoextractlogコマンドによってテキスト形式で抽出しファイル保存してください。
「(2) 定義の削除」と同様の手順を実行してください。

〔条件2〕同一リソースID(rsc_idキー値)のリソース定義内で,英語リソース名(rsc_label_eキー値)を変更する場合
ユーザリソース定義変更後,該当するユーザリソースの既存の収集データをリソース収集データ参照ウィンドウで参照することができなくなります。
既存の収集データは,必要に応じてssoextractlogコマンドによってバイナリ形式またはテキスト形式で抽出しファイル保存してください。
ユーザリソース定義の変更手順を次に示します。
  1. 該当するユーザリソースの収集をすべて停止します(ssocolstopコマンドまたはリソース収集条件設定ウィンドウを使用)。
  2. 必要であれば,該当するユーザリソースの既存の収集データをssoextractlogコマンドで抽出しファイル保存します。
    • バイナリ形式で保存する場合
      ssoextractlogコマンドを-bin,-savefileオプション指定で実行することによって,バイナリ形式の収集データを保存します。
      リソース収集データ参照ウィンドウから参照することはできませんが,ssoextractlogコマンドの-text -logfileオプションで参照することができます。
    • テキスト形式で保存する場合
      ssoextractlogコマンドを-text,-savefileオプション指定で実行することによって,テキスト形式の収集データを保存します。
  3. ssodbdelコマンドまたはリソース収集データ参照ウィンドウを使用し,該当するユーザリソースの収集データをすべて削除します。
  4. ssocolsetコマンドまたはリソース収集条件設定ウィンドウを使用し,該当するユーザリソースの収集条件定義をすべて削除します。
  5. リソース収集条件設定ウィンドウまたはリソース収集データ参照ウィンドウを起動している場合,すべてクローズします。
  6. ssocolconfコマンドによってリソース設定ファイルを再作成します。
  7. ssocollectdデーモンプロセス,ssocolmngデーモンプロセス,およびssorptdデーモンプロセスを再起動します。

〔条件3〕上記以外の場合
「(1) 定義の追加」と同様の手順を実行してください。

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