JP1/Cm2/SNMP System Observer
ユーザリソースに定義できるのは,他社のSNMPエージェントが実装する企業固有MIBオブジェクトや,ESAのユーザ拡張MIB定義機能を使用して作成したユーザ固有MIBオブジェクトです。ユーザリソースとして取得できるMIBオブジェクトのタイプを,次の表に示します。
表2-5 取得できるMIBオブジェクトのタイプ
MIBオブジェクトのタイプ ユーザリソースに設定可能なMIB値の範囲 ユーザリソースで定義するオブジェクトタイプ ユーザリソースのリソース値 INTEGER -2,147,483,648〜2,147,483,647の整数値 Integer 取得したMIB値 Integer32 Gauge 0〜4,294,967,295の整数値 Gauge(またはCounter※1)
- オブジェクトタイプをCounterで定義した場合:
- 前回取得したMIB値と今回取得したMIB値の差分
- オブジェクトタイプをGaugeで定義した場合:
- 取得したMIB値
Gauge32 Unsigned32 CounterBasedGauge64 0〜18,446,744,073,709,551,615の整数値 TimeTicks 0〜4,294,967,295の整数値 Counter(またはGauge※2) Counter Counter32 Counter64 0〜18,446,744,073,709,551,615の整数値 OCTET STRING 長さ0〜255バイトの印字可能なASCII文字列 String 取得したMIB値 DisplayString
- 注※1
- 該当するMIB値がMIBオブジェクトタイプの定義に反して実質的にCounterタイプの性質(値がある条件下で増加する累積値であり,時間当たりの増分が意味を成す性質)を持つ場合は,ユーザリソースで定義するオブジェクトタイプをCounterとしてください。
- 注※2
- 該当するMIB値がMIBオブジェクトタイプの定義に反して実質的にGaugeタイプの性質(絶対値が意味を成す性質)を持つ場合は,ユーザリソースで定義するオブジェクトタイプをGaugeとしてください。
取得する複数のMIBオブジェクトを計算式に組み込み,その計算結果をユーザリソースの値にすることもできます。この場合,リソース値は-18,446,744,073,709,552,000〜18,446,744,073,709,552,000の実数値となります。
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