JP1/Cm2/SNMP System Observer

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2.3.1 定義できるユーザリソース

ユーザリソースに定義できるのは,他社のSNMPエージェントが実装する企業固有MIBオブジェクトや,ESAのユーザ拡張MIB定義機能を使用して作成したユーザ固有MIBオブジェクトです。ユーザリソースとして取得できるMIBオブジェクトのタイプを,次の表に示します。

表2-5 取得できるMIBオブジェクトのタイプ

MIBオブジェクトのタイプ ユーザリソースに設定可能なMIB値の範囲 ユーザリソースで定義するオブジェクトタイプ ユーザリソースのリソース値
INTEGER -2,147,483,648〜2,147,483,647の整数値 Integer 取得したMIB値
Integer32
Gauge 0〜4,294,967,295の整数値 Gauge(またはCounter※1

オブジェクトタイプをCounterで定義した場合:
前回取得したMIB値と今回取得したMIB値の差分

オブジェクトタイプをGaugeで定義した場合:
取得したMIB値
Gauge32
Unsigned32
CounterBasedGauge64 0〜18,446,744,073,709,551,615の整数値
TimeTicks 0〜4,294,967,295の整数値 Counter(またはGauge※2
Counter
Counter32
Counter64 0〜18,446,744,073,709,551,615の整数値
OCTET STRING 長さ0〜255バイトの印字可能なASCII文字列 String 取得したMIB値
DisplayString

注※1
該当するMIB値がMIBオブジェクトタイプの定義に反して実質的にCounterタイプの性質(値がある条件下で増加する累積値であり,時間当たりの増分が意味を成す性質)を持つ場合は,ユーザリソースで定義するオブジェクトタイプをCounterとしてください。

注※2
該当するMIB値がMIBオブジェクトタイプの定義に反して実質的にGaugeタイプの性質(絶対値が意味を成す性質)を持つ場合は,ユーザリソースで定義するオブジェクトタイプをGaugeとしてください。

取得する複数のMIBオブジェクトを計算式に組み込み,その計算結果をユーザリソースの値にすることもできます。この場合,リソース値は-18,446,744,073,709,552,000〜18,446,744,073,709,552,000の実数値となります。

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