JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

10.5.5 アクティビティの定義例

ここでは,ソフトウェア導入申請業務を例に,Activity Designerでアクティビティを定義する一連の作業を説明します。

ソフトウェア導入申請のアクティビティには,次の二つのパターンが考えられます。

これ以降で,それぞれの定義例を説明します。

<この項の構成>
(1) アクティビティ定義例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)
(2) アクティビティ定義例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

(1) アクティビティ定義例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)

このアクティビティでは,申請されたソフトウェア資産とライセンスキーを登録します。案件画面では,次の項目を指定および添付するように,定義してあることとします。

 
申請者名,申請者部署名,申請者電話番号,ソフトウェア名(必須),ライセンス数(必須),ライセンスキー(必須)(添付ファイル),備考,却下理由
 

ライセンスキーの添付ファイルの内容を次に示します。ファイルには,「ライセンスキー」,「プロダクトID」,「シリアルNo.」を記載します。

Key101,aaa-aaa-aaa,123456789
Key102,bbb-bbb-bbb,123456789
Key103,ccc-ccc-ccc,123456789
Key104,ddd-ddd-ddd,123456789
Key105,eee-eee-eee,123456789
「実行タスク」の設定
選択するタスクとタスクの順番を次に示します。
 
ソフトウェア情報登録
*繰り返し開始
ライセンスキー追加
*繰り返し終了
 
「ソフトウェア情報登録」の「タスクの設定」での設定
「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図10-30 「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)

[図データ]
登録するソフトウェア資産は一つのため,「資産番号」には,「資産番号」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。そのほかの必要な項目は,固定値を設定してください。
「*繰り返し開始」の「タスクの設定」での設定
CSVファイルに記載したライセンスキーを登録するため,「繰り返し対象」には「アップロードファイルの行数」を,「引き当て項目」には,「ライセンスキー」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。
「ライセンスキー追加」の「タスクの設定」での設定
「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図10-31 「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が一つの場合)

[図データ]
「対象となるソフトウェアの資産番号」および「対象となる部署名」は,それぞれの値を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。なお,「対象となる部署名」には,オブジェクトの属性「データ型」で,「部署参照」を選択したオブジェクトだけが指定できます。
また,「プロダクトID」,「ライセンスキー」および「シリアルNo.」には,CSVファイルの列番号を設定します。

(2) アクティビティ定義例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

このアクティビティでは,申請された複数のソフトウェア資産と,それぞれのソフトウェア資産に複数のライセンスキーを登録します。案件画面では,次の項目を指定および添付するように,定義してあることとします。

 
申請者名,申請者部署名,申請者電話番号,ソフトウェア(必須)(添付ファイル),ライセンスキー(必須)(添付ファイル),備考,却下理由
 

ソフトウェアの添付ファイルの内容を次に示します。ファイルには,「資産番号」,「ソフトウェア名」,「ライセンス数」,「ライセンス名」を記載します。

Asset000001,Software001,2,License001
Asset000002,Software002,2,License002
Asset000003,Software003,2,License003

ライセンスキーの添付ファイルの内容を次に示します。ファイルには,「資産番号」,「ライセンスキー」,「プロダクトID」,「シリアルNo.」を記載します。

Asset000001,Key101,aaa-aaa-aaa,123456789
Asset000001,Key102,bbb-bbb-bbb,123456789
Asset000002,Key103,ccc-ccc-ccc,123456789
Asset000002,Key104,ddd-ddd-ddd,123456789
Asset000003,Key105,eee-eee-eee,123456789
Asset000003,Key106,fff-fff-fff,123456789

複数のソフトウェア資産を登録する場合は,該当するソフトウェア資産を特定するために「資産番号」を記載します。

「実行タスク」の設定
選択するタスクとタスクの順番を次に示します。
 
*繰り返し開始
ソフトウェア情報登録
*繰り返し終了
*繰り返し開始
ライセンスキー追加
*繰り返し終了
 
繰り返しの処理自体は階層にすることもできますが,登録するライセンスキーがソフトウェア資産ごとに異なる場合,階層では目的の処理を実現できないため,上記のように階層化しない方法で定義します。
この場合,「ソフトウェア情報登録」のタスクのCSVファイルと,「ライセンスキー追加」のタスクのCSVファイルとの間で情報の引き当てが必要になるため,引き当てキーを両方のCSVファイルに記述しておく必要があります。上記の例では「資産番号」が引き当てキーとなっています。
「タスクの設定」での設定(「*繰り返し開始」)
CSVファイルに記載した情報を登録するため,「繰り返し対象」には「アップロードファイルの行数」を設定します。「引き当て項目」には,「ソフトウェア」または「ライセンスキー」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。
「タスクの設定」での設定(「ソフトウェア情報登録」)
「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図10-32 「ソフトウェア情報登録」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

[図データ]
「資産番号」,「ソフトウェア名」,「数量」,「ライセンス名」には,CSVファイルの列番号を設定します。「部署」および「備考」は,それぞれの値を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。そのほかの必要な項目は,固定値を設定してください。
「タスクの設定」での設定(「ライセンスキー追加」)
「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例を次の図に示します。

図10-33 「ライセンスキー追加」の引き当て項目の設定例(登録するソフトウェア資産が複数の場合)

[図データ]
「対象となるソフトウェアの資産番号」および「対象となる部署名」は,「資産番号」と「部署」を指定するオブジェクトの管理項目名を設定します。また,「プロダクトID」,「ライセンスキー」および「シリアルNo.」には,CSVファイルの列番号を設定します。