JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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5.10.1 SMTP仮想サーバの実行

Windows Server 2003の場合を例に,Microsoft Internet Information Servicesで,SMTP仮想サーバを実行する手順を次に示します。

  1. インターネットインフォメーションサービスを起動する。
  2. 資産管理サーバを展開して,「既定のSMTP仮想サーバー」を選択する。
  3. メニューから「操作」−「開始」を選択する。
    「既定のSMTP仮想サーバー」の状態が「実行中」になります。
SMTP認証を使用している場合の注意事項
資産管理システムが送信するメールは,Microsoft Internet Information ServicesのSMTP仮想サーバにいったん登録され,SMTP仮想サーバによるSMTPリレーによって,送信先のメールアカウントが存在するメールサーバへ転送されます。
Microsoft Internet Information ServicesのSMTP仮想サーバはSMTP認証(SMTP AUTH)をサポートしていません。そのため,Microsoft Internet Information ServicesのSMTP仮想サーバから最初にメール転送を受け付けるSMTPサーバ側では,資産管理サーバのPCに対してSMTP AUTHが無効になるように設定してください。
また,資産管理システムのSMTP仮想サーバが直接外部のネットワークと接続できるような環境の場合,SMTP仮想サーバがオープンリレーSMTPサーバとして利用される可能性があります。
オープンリレーSMTPサーバとして利用されないようにするためには,「既定のSMTP仮想サーバー」のプロパティで,「アクセス」タブの接続制御の設定で「以下のリストに含まれるコンピュータのみ」を選択して,リストには何も指定しないようにします。
なお,「オープンリレーSMTPサーバ」とは,サーバ設置者の意思に関係なく,スパムメールに代表される種々の迷惑メールの送信元として利用されるSMTPサーバのことです。