JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.2.2 CSVファイルから取得する場合

Asset Information Managerでは,CSVファイルから資産管理データベースへ,資産情報を一括して取り込めます。これをインポートといいます。

インポートには,次の三つの方法があります。

それぞれのインポート方法の特長について説明します。インポートする情報に応じて,効率の良い方法を選択してください。

  1. 業務メニュー「インポート」からのインポート
    登録したい資産情報のCSVファイルに対して,インポートの条件を作成し,CSVファイルの資産情報を一括で更新します。条件には,Asset Information Managerの管理項目に,CSVファイルのどの項目を引き当てるかを設定します。
    この方法では,Asset Information Managerにログインできる環境であれば,どこからでもインポートできます。
    また,CSVファイルのフォーマットや,クラスおよびクラス間の関係を意識することなく資産管理データベースの情報を更新できます。
    さらに,ユーザレポート,業務フィルターの書式,インベントリ情報の引き当て設定,およびインポート/エクスポートの条件を登録することもできます。
    ただし,複数のCSVファイルをまとめてインポートしたり,登録と削除を同時に実行したりすることはできません。
  2. jamCsvImport.batでのインポート
    業務メニュー「インポート」からのインポートと同様の処理を,資産管理サーバ上のコマンドラインから実行します。CSVファイルのフォーマットや,クラスおよびクラス間の関係などを意識することなく,「機器に関する情報」などのカテゴリで資産情報を更新できるので,運用を自動化するのに便利です。ただし,jamimportコマンドに比べると,処理に時間が掛かります。
    この方法では,インポートの条件の変更および保存はできません。
  3. jamimportコマンドでのインポート
    更新したい資産情報のCSVファイルをクラスごとに作成し,CSVファイルの内容を取捨選択することなく一括してインポートします。
    この方法では,すべてのオブジェクトクラスをインポートでき,複数のCSVファイルも一度にインポートできます。また,CSVファイルの各行に対して,登録,変更,削除の指定ができます。
    クラス単位に更新できるため,バックアップ用にエクスポートしたデータの復元や,ピンポイントのデータの更新に利用できます。ただし,データファイルの作成方法に従ってCSVファイルを作成し,関連するクラスがある場合,共通するプロパティの値を同じにして同時にインポートする必要があります。

各インポート方法の手順については,「7.1 CSVデータの登録(インポート)」を参照してください。また,インポートできる情報(クラス)の詳細は,「14.1 クラス構成」を参照してください。