JP1/IT Service Level Management

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4.5.1 レポートのデータを画面で確認する

ここでは,レポートのデータを画面に表示して確認する方法を説明します。

<この項の構成>
(1) 作業の前に
(2) 作業手順
(3) 画面の見方
(4) 関連項目

(1) 作業の前に

(2) 作業手順

この作業で使用する[レポート]画面を次に示します。

[図データ]

  1. [レポート]ボタンをクリックする。
    [サービス一覧]エリアと[レポート]エリアが表示されます。
  2. [サービス一覧]エリアからレポートの出力対象にする監視対象サービスの監視対象を選択する。
    選択した監視対象サービスの監視対象の当月の状況が[レポート]エリアに表示されます。
    状況は,月次の総合評価表と月次の性能グラフで表示されます。当月分を確認する場合は,手順4.に進んでください。
  3. YYYY年]プルダウンメニューおよび[MM月]プルダウンメニューで,確認したい年月を選択して,[更新]ボタンをクリックする。
    なお,当月分を出力する場合は,指定を省略できます。
    指定した年月の監視対象サービスの監視対象の月次の総合評価表と月次の性能グラフが[レポート]エリアに表示されます。
  4. 指定した年月の監視対象サービスの監視対象の状況を[レポート]エリアで確認する。
    月次の総合評価表と月次の性能グラフで,監視対象サービスの監視対象の状況を確認してください。

(3) 画面の見方

[サービス一覧]エリア
[サービス一覧]エリアについては,「4.1.2 監視で使用する画面」を参照してください。
[レポート]エリア
[図データ]
月次の総合評価表と月次の性能グラフが表示されます。
表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 [サービスグループ] レポートを表示する対象となる監視対象サービスの監視対象が属する,サービスグループの名称が表示されます。
2 [サービス] レポートを表示する対象となる監視対象サービスの監視対象の名称が表示されます。
3 [監視対象] レポートを表示する対象となる監視対象の名称が表示されます。
4 YYYY年]プルダウンメニュー レポートを表示する対象となる年を選択しますYYYYは年です。現在の月を含めて過去5年の範囲の年を選択できます。
ただし,[MM月]プルダウンメニュー(MMは月)で12月を選択した場合,5年前は表示されません。現在が1~11月であれば最大で5年前を,12月であれば最大で4年前を選択できます。
MM月]プルダウンメニューを選択する前に選択してください。
デフォルトは当年です。
5 MM月]プルダウンメニュー レポートを表示する月を選択しますMMは月です。1月~12月の中から選択できます。
ただし,現在時刻よりも未来の月は表示されません。
YYYY年]プルダウンメニューを選択したあとに選択してください。
YYYY年]プルダウンメニュー(YYYYは年)で5年前を選択した場合は,現在の月以前は表示されません。
デフォルトは当月です。
6 [更新]ボタン [レポート]エリアに[YYYY年]プルダウンメニュー,および[MM月]プルダウンメニューで選択した年月のレポートを表示します。
7 月次の総合評価表 YYYY年]プルダウンメニュー,および[MM月]プルダウンメニューで選択した月の1か月(月の始まりから月の終わりまで)のサービス性能を集計した情報が表示されます。
[設定]画面での設定に関係なく,レポートを表示する対象となる監視対象サービスの監視対象のすべての監視項目のサービス性能が,各行に表示されます。監視項目を何も設定していない場合は,空行が表示されます。
8 月次の性能グラフ YYYY年]プルダウンメニュー,および[MM月]プルダウンメニューで選択した月のサービス性能の性能グラフが表示されます。
[設定]画面での設定に関係なく,レポートを表示する対象となる監視対象サービスの監視対象のすべての監視項目ごとに性能グラフが表示されます。性能グラフは,縦に並んで表示されます。監視項目を何も設定していない場合は,平均応答時間,スループットおよびエラー率を示す折れ線が1つもない性能グラフが表示されます。
9 性能グラフの詳細 各性能グラフの折れ線グラフ上にカーソルを合わせると表示されます。次の項目が表示されます。
  • 折れ線グラフの種類
  • 日付
    YYYY/MM/DDYYYY:年,MM:月,DD:日)
10 [レポート出力]ボタン [設定]画面での設定に関係なく,レポート出力の対象となった監視対象サービスの監視対象のすべての監視項目のサービス性能について,1か月の稼働時間分の平均値,最大値,最小値のデータをCSV形式のファイルで出力します。出力内容については,「4.5.2 レポートのデータを出力する」を参照してください。なお,レポートの出力に失敗した場合,空のファイルが出力されます。

注※ 画面が表示されているマシンの現在の年月を基準にします。


月次の総合評価表に表示される内容
指定した年月について,平均値,SLO遵守率,平均値の先月比の総合評価が表示されます。監視項目ごとの総合評価に表示される値を次の表に示します。

表4-3 月次の総合評価表に表示される値

項番 監視項目 評価項目 表示される値
1 平均応答時間 平均値 1か月の平均応答時間合計/1か月のリクエスト件数(単位:ミリ秒)
2 SLO遵守率 (1.0-しきい値超過時間/1か月の稼働時間)×100(単位:%)
3 先月比 (当月の平均応答時間/先月の平均応答時間-1.0)×100(単位:%)
4 スループット 平均値 1か月のリクエスト件数(JP1/ITSLM - URがレスポンスの取得にタイムアウトしたリクエストの件数を除く)/1か月の稼働時間(単位:件/秒)
5 SLO遵守率 (1.0-1か月のしきい値超過時間/1か月の稼働時間)×100(単位:%)
6 先月比 (当月のスループット平均/先月のスループット平均-1.0)×100(単位:%)
7 エラー率 平均値 (1か月の間にHTTPステータスがエラーのレスポンスを返した件数+JP1/ITSLM - URがレスポンスの取得にタイムアウトしたリクエストの件数)/1か月のリクエスト件数(単位:%)
8 SLO遵守率 (1.0-1か月のしきい値超過時間/1か月の稼働時間)×100(単位:%)
9 先月比 (当月のエラー率平均/先月のエラー率平均-1.0)×100(単位:%)

注 平均値およびSLO遵守率は,小数点以下第1位で四捨五入して表示されます。先月比は小数点以下第2位で四捨五入して表示されます。


月次の性能グラフに表示される内容
指定した年月についての性能グラフが監視項目ごとに表示されます。
各性能グラフの軸および表示範囲は次のとおりです。
  • 縦軸:監視項目
    表示した月の最小値~表示した月の最大値の範囲で表示されます。ただし,SLOしきい値が最大値より大きい場合は,SLOしきい値が最大値となります。
  • 横軸:日付(日)
    1~指定月の最終日の範囲で表示されます。
監視項目ごとに月次の性能グラフに表示される内容を次の表に示します。

表4-4 月次の性能グラフに表示される内容

項番 監視項目 折れ線の種類 表示される内容
1 平均応答時間 最大値線 平均応答時間の最大値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
ただし,平均応答時間およびスループットが0となった時刻の平均応答時間は最大値としては扱いません。
2 最小値線 平均応答時間の最小値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
ただし,平均応答時間およびスループットが0となった時刻の平均応答時間は最小値としては扱いません。
3 平均値線 平均応答時間の平均値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
ただし,平均応答時間およびスループットが0となった時刻の平均応答時間は平均値の計算には使用しません。
4 SLOしきい値線 平均応答時間のしきい値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
5 スループット 最大値線 スループットの最大値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
6 最小値線 スループットの最小値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
7 平均値線 スループットの平均値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
8 SLOしきい値線 スループットのしきい値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
9 エラー率 最大値線 エラー率の最大値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
ただし,エラー率およびスループットが0となった時刻のエラー率は最大値としては扱いません。
10 最小値線 エラー率の最小値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
ただし,エラー率およびスループットが0となった時刻のエラー率は最小値としては扱いません。
11 平均値線 エラー率の平均値をつないだ折れ線グラフが表示されます。
ただし,エラー率およびスループットが0となった時刻のエラー率は平均値の計算には使用しません。
12 SLOしきい値線 エラー率のしきい値をつないだ折れ線グラフが表示されます。

(4) 関連項目