JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド
[デフォルト値の設定]ダイアログボックスでは,次に示す設定をします。
- ダイアログボックスのデフォルト値を変更する
- [詳細定義]ダイアログボックスで特定の定義項目の変更を許可しないようにする
- [ジョブネットエディタ]ウィンドウで使用しないユニットアイコンをアイコンリストに表示しない
[デフォルト値の設定]ダイアログボックスのツリーエリアで定義項目を選択した場合と,アイコン名を選択した場合の画面を次の図に示します。
図15-82 [デフォルト値の設定]ダイアログボックス(定義項目を選択した場合)
図15-83 [デフォルト値の設定]ダイアログボックス(アイコン名を選択した場合)
表示項目について説明します。
- ツリーエリア
- カスタマイズできるダイアログボックスとその設定項目が階層で表示されます。デフォルト値を変更できる項目を,次の表に示します。なお,「ダイアログボックス名」の列の< >内に記される内容は,[デフォルト値の設定]ダイアログボックスのツリーエリアでの表示内容です。
表15-26 デフォルト値を変更できる項目
ダイアログボックス名 設定項目 詳細定義(全ユニット共通)※1
<詳細定義-共通>終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[ジョブグループ] 基準日指定 基準日(曜日指定)週 基準日(曜日指定)曜日 月区分 基準時刻設定 詳細定義-[ジョブネット](ルートジョブネット用)
<詳細定義-ルートジョブネット>多重起動 保存世代数 優先順位 打ち切り時間 スケジューリング方式 ジョブネット監視-実行所要時間 実行順序制御※2,※3,※4 接続範囲※2,※3,※5 実行順序制御方式※2,※3,※4 保留 詳細定義-[ジョブネット](ネストジョブネット用)
<詳細定義-ジョブネット>ジョブネット監視-実行所要時間 詳細定義-[リモートジョブネット](ルートリモートジョブネット用)
<詳細定義-ルートリモートジョブネット>多重起動 保存世代数 優先順位 打ち切り時間 スケジューリング方式 ジョブネット監視-実行所要時間 保留 詳細定義-[リモートジョブネット](ネストリモートジョブネット用)
<詳細定義-リモートジョブネット>ジョブネット監視-実行所要時間 詳細定義-[プランニンググループ] 基準日指定 基準日(曜日指定)週 基準日(曜日指定)曜日 月区分 基準時刻設定 実行順序制御※3,※4 接続範囲※3,※5 実行順序制御方式※3,※4 詳細定義-[起動条件] 起動条件 監視世代の多重実行 起動条件成立した実行世代の滞留 異常終了後の動作 詳細定義-[UNIX Job] 実行優先順位 終了判定-判定結果 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[PC Job] 実行優先順位 終了判定-判定結果 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[Queue Job] 実行優先順位 終了判定-判定結果 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[ジョブネットコネクタ] 接続範囲※5 詳細定義-[判定ジョブ] 判定条件 条件(終了コード) 条件(ファイル) 条件(変数(文字列)) 条件(変数(数値)) 詳細定義(イベントジョブ共通)※1
<詳細定義-イベント-共通>打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 詳細定義-[JP1イベント受信監視] 終了判定 実行前のイベント検索 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[ファイル監視] 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[メール受信監視] プラットフォーム 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[メッセージキュー受信監視] 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[MSMQ受信監視] 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[ログファイル監視] 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[Windowsイベントログ監視] 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[実行間隔制御] 打ち切り時間指定 打ち切り後の状態 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義(アクションジョブ共通)※1
<詳細定義-アクション-共通>プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 詳細定義-[JP1イベント送信] イベントの到達確認 プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[メール送信] プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[メッセージキュー送信] プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[MSMQ送信] 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[JP1/Cm2状態通知] プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[ローカル電源制御] プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[リモート電源制御] プラットフォーム 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[Custom Job]
<詳細定義-Custom Job (PC)>または
<詳細定義-Custom Job (UNIX)>終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 詳細定義-[引き継ぎ情報設定ジョブ] 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 実行ユーザー種別 実行登録 登録方法 計画実行-デーモン起動時に予定時刻超過 計画実行-実行登録時に予定時刻超過 確定実行-デーモン起動時に予定時刻超過 即時実行-起動条件 即時実行-起動条件の有効範囲(回数) 即時実行-起動条件の有効範囲(時間) 日時変更 開始日時 前倒し変更時の扱い 配下の開始日時もずらす 即時実行 前倒し変更時の扱い 配下の開始日時もずらす 再実行(ルートジョブネット用) 再実行するルートジョブネットを保留状態にする 異常状態の先行ユニットを警告終了にする 再実行(ネストジョブネット用またはジョブ用) 再実行で指定したユニットを保留状態にする 異常状態の先行ユニットを警告終了にする 待ち合わせ条件の設定
<待ち合わせ-待ち合わせ条件の設定>待ち合わせ方法※6 待ち合わせる世代がない場合※6
- 注※1
- 同じ項目を,共通および各ダイアログボックスで設定した場合,あとから設定した方が有効となります。
- 注※2
- プランニンググループ配下でユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※3
- JP1/IM - Planning Operation(オペレーションジョブ実行)用スケジューラーサービス配下でユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※4
- 08-00以前のJP1/AJS2 - Managerへの接続時にユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※5
- 08-10以前のJP1/AJS2 - Managerへの接続時にユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※6
- 待ち合わせ条件が未定義の場合に適用されます。待ち合わせ条件が未定義の場合とは,次のどちらかの場合です。
- ・ユニット作成後,一度も待ち合わせ条件が設定されていない場合
- ・[待ち合わせ条件の設定]ダイアログボックスで,待ち合わせ対象ユニットの設定をしないで[OK]ボタンをクリックして,待ち合わせ条件の設定を削除した場合
- 変更を許可しないようにできる定義項目を,次の表に示します。
表15-27 変更を許可しないようにできる定義項目
ダイアログボックス名 設定項目 詳細定義-[ジョブグループ] 基準日指定 基準日(曜日指定)週 基準日(曜日指定)曜日 月区分 基準時刻設定 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[ジョブネット](ルートジョブネット用)
<詳細定義-ルートジョブネット>実行エージェント※1 多重起動 保存世代数 優先順位 打ち切り時間 スケジューリング方式 ジョブネット監視-実行所要時間 実行順序制御※2,※3,※4 接続範囲※2,※3,※5 実行順序制御方式※2,※3,※4 保留 種別 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[ジョブネット](ネストジョブネット用)
<詳細定義-ジョブネット>実行エージェント※1 優先順位 ジョブネット監視-実行所要時間 保留 種別 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[リモートジョブネット](ルートリモートジョブネット用)
<詳細定義-ルートリモートジョブネット>実行エージェント 多重起動 保存世代数 優先順位 打ち切り時間 スケジューリング方式 ジョブネット監視-実行所要時間 保留 種別 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[リモートジョブネット](ネストリモートジョブネット用)
<詳細定義-リモートジョブネット>実行エージェント 優先順位 ジョブネット監視-実行所要時間 保留 種別 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[プランニンググループ] 基準日指定 基準日(曜日指定)週 基準日(曜日指定)曜日 月区分 基準時刻設定 実行順序制御※3,※4 接続範囲※3,※5 実行順序制御方式※3,※4 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[起動条件] 起動条件 監視世代の多重実行 起動条件成立した実行世代の滞留 異常終了後の動作 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[UNIX Job] 実行エージェント※1 コマンド文 スクリプトファイル名 パラメーター 環境変数 環境変数ファイル名 ワークパス 実行優先順位 標準入力ファイル名 標準出力ファイル名-ファイル名 標準出力ファイル名-追加書き 標準エラー出力ファイル名-ファイル名 標準エラー出力ファイル名-追加書き 終了判定-判定結果 終了判定-警告しきい値※6 実行時のユーザー 転送ファイル1-転送元ファイル名※7 転送ファイル1-転送先ファイル名 転送ファイル1-ファイルを削除する 転送ファイル2-転送元ファイル名※7 転送ファイル2-転送先ファイル名 転送ファイル2-ファイルを削除する 転送ファイル3-転送元ファイル名※7 転送ファイル3-転送先ファイル名 転送ファイル3-ファイルを削除する 転送ファイル4-転送元ファイル名※7 転送ファイル4-転送先ファイル名 転送ファイル4-ファイルを削除する 保留 種別 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 所有者 JP1資源グループ 実行ユーザー種別 詳細定義-[PC Job] 実行エージェント※1 実行ファイル名 パラメーター 環境変数 環境変数ファイル名 ワークパス 実行優先順位 標準入力ファイル名 標準出力ファイル名-ファイル名 標準出力ファイル名-追加書き 標準エラー出力ファイル名-ファイル名 標準エラー出力ファイル名-追加書き 終了判定-判定結果 終了判定-警告しきい値※6 実行時のユーザー 転送ファイル1-転送元ファイル名※7 転送ファイル1-転送先ファイル名 転送ファイル1-ファイルを削除する 転送ファイル2-転送元ファイル名※7 転送ファイル2-転送先ファイル名 転送ファイル2-ファイルを削除する 転送ファイル3-転送元ファイル名※7 転送ファイル3-転送先ファイル名 転送ファイル3-ファイルを削除する 転送ファイル4-転送元ファイル名※7 転送ファイル4-転送先ファイル名 転送ファイル4-ファイルを削除する 保留 種別 実行先サービス 打ち切り時間指定 終了遅延監視-実行所要時間 所有者 JP1資源グループ 実行ユーザー種別 詳細定義-[Queue Job] ホスト名 ジョブ名 実行ファイル名 パラメーター 実行優先順位 終了判定-判定結果 終了判定-警告しきい値※6 転送ファイル1-転送元ファイル名※7 転送ファイル1-転送先ファイル名 転送ファイル2-転送元ファイル名※7 転送ファイル2-転送先ファイル名 転送ファイル3-転送元ファイル名※7 転送ファイル3-転送先ファイル名 転送ファイル4-転送元ファイル名※7 転送ファイル4-転送先ファイル名 保留 種別 終了遅延監視-実行所要時間 所有者 JP1資源グループ 実行ユーザー種別 詳細定義-[ジョブネットコネクタ] 接続範囲※5 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[ORジョブ] 種別 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[判定ジョブ] 判定条件 条件(終了コード) 条件(ファイル) 条件(変数(文字列)) 条件(変数(数値)) 保留 種別 所有者 JP1資源グループ 詳細定義-[引き継ぎ情報設定ジョブ] 保留 種別 打ち切り時間指定 所有者 JP1資源グループ
- 注※1
- この定義項目を[変更を許可しない]にした場合,詳細定義ダイアログボックスの[実行エージェント]に許可されていない実行エージェント名が入力されていると[OK]ボタンをクリックしてもメッセージKAVV1500-Eが表示されて定義を変更できません。[変更を許可しない]のチェックを外すか,または実行エージェントプロファイルのViewCheckLevelの値を「warning」に変更してから定義を変更してください。
- 注※2
- プランニンググループ配下でユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※3
- JP1/IM - Planning Operation(オペレーションジョブ実行)用スケジューラーサービス配下でユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※4
- 08-00以前のJP1/AJS2 - Managerへの接続時にユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※5
- 08-10以前のJP1/AJS2 - Managerへの接続時にユニットを新規作成した場合,この定義項目は[詳細定義]ダイアログボックスで不活性表示となって変更できないため,デフォルト値の設定は無効になります。
- 注※6
- この定義項目を[変更を許可しない]にした場合は,詳細定義ダイアログボックスで[終了判定]の[異常しきい値]に[警告しきい値]よりも小さい値を入力できません。[異常しきい値]よりも小さい値を入力した状態で[OK]ボタンをクリックするとエラーメッセージが表示され,[警告しきい値]が選択されますが,[警告しきい値]は変更できないため[異常しきい値]を変更して[OK]ボタンをクリックしてください。
- 注※7
- この定義項目を[変更を許可しない]にした場合,詳細定義ダイアログボックスの[転送ファイル1]~[転送ファイル4]で[転送元ファイル名]が空白のときは[転送先ファイル名]の値を入力できません。[転送先ファイル名]を入力した状態で[OK]ボタンをクリックするとエラーメッセージが表示され,[転送元ファイル名]が選択されますが,[転送元ファイル名]は変更できないため[転送先ファイル名]を空白にして[OK]ボタンをクリックしてください。
- ユニットアイコンを表示しないようにできるユニット種別を次に示します。
- JP1イベント受信監視
- ファイル監視
- メール受信監視
- メッセージキュー受信監視
- MSMQ受信監視
- ログファイル監視
- Windowsイベントログ監視
- 実行間隔制御
- JP1イベント送信
- メール送信
- メッセージキュー送信
- MSMQ送信
- JP1/Cm2状態通知
- ローカル電源制御
- リモート電源制御
- [項目名]
- ツリーエリアで選択された項目名が表示されます。
- [参照]ボタン
- ツリーエリアで選択した項目に対するマニュアルの説明が表示されます。
- 設定項目エリア
- ツリーエリアで選択した項目内の項目一覧や,項目のデフォルト状態などが表示されます。
- [変更を許可しない]
- ツリーエリアで,変更を許可しないようにできる定義項目を選択した場合に表示されます。チェックすると,[詳細定義-[アイコン名]]ダイアログボックスの定義項目が不活性になり,変更できなくなります。デフォルトではチェックされていません。
- [ユニットを使用しない]
- ツリーエリアで,ユニットアイコンを表示しないようにできるユニットを選択した場合に表示されます。チェックすると,[ジョブネットエディタ]ウィンドウのアイコンリストにユニットアイコンが表示されなくなります。デフォルトではチェックされていません。
- 補足事項
- 「詳細定義-Custom Job (PC)」で設定した内容は,オペレーションジョブを新規作成する場合の[詳細定義-[オペレーションジョブ]]ダイアログボックスにも適用されます。
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