JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド
ジョブネットは,実行順序を関連づけた処理単位(ジョブ)の集まりです。ジョブネットはジョブグループ中に定義します。ジョブ中には定義できません。ジョブネットやジョブをジョブネット中に定義する手順については,「(4) ジョブネット中にジョブネットを定義する」または「5.2.3 ジョブを定義する」を参照してください。
ここでは,ジョブグループが作成されていることを前提に,各種ジョブネットを定義する手順について説明します。
なお,各種ユニットはajsdefineコマンドでも定義できます。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsdefine」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) ジョブネット(ルートジョブネット)を定義する
- (2) リモートジョブネットを定義する
- (3) マネージャージョブネットを定義する
- (4) ジョブネット中にジョブネットを定義する
ジョブグループ中にジョブネットを定義する手順を次に示します。
- [JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[ジョブネット定義]をクリックする。
[ジョブネット定義]が選択状態になります。
- ツリーエリアで,これから定義するジョブネットを管理するジョブグループをクリックする。
クリックしたジョブグループが選択状態になります。
- [編集]-[新規作成]-[ジョブネット]を選択する。
[詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
- ジョブネットに属性などを定義する。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
手順2で選択したジョブグループ中にジョブネットが作成され,リストエリアに表示されます。
- 補足事項
- 実行登録中でもルートジョブネットの定義を追加したり,変更したりできます。JP1/AJS3 - Viewを使用した手順の詳細については,「9.13 実行登録中のジョブネットをサスペンドして下位定義を変更する」を参照してください。
- ジョブネットコネクタと接続するように指定した場合,[接続範囲]に[同一サービス]を指定しているときは[OK]ボタンのクリック時に,ジョブネットコネクタが存在するか,ほかの接続先のジョブネットと接続していないかなどジョブネットコネクタとの接続可否がチェックされます。
[接続範囲]に[別サービス]を指定しているときは,ジョブネットコネクタとの接続可否はチェックされません。この場合は,ジョブネットコネクタとの接続可否を手動で確認してください。
確認メッセージまたはエラーメッセージが表示された場合は,その内容に従って操作してください。
- ジョブネットの定義内容をあらかじめ登録しておいて,指定した日時で定義を切り替えることもできます。定義を切り替える方法については,「9.14 運用中のジョブネットの定義内容を計画的に切り替える(ジョブネットリリース)」を参照してください。
リモートジョブネットは,自マネージャーホストで定義したジョブネットを転送して,別のマネージャーホストで実行させることができるジョブネットです。
ジョブグループ中にリモートジョブネットを定義する手順を次に示します。
- [JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[ジョブネット定義]をクリックする。
[ジョブネット定義]が選択状態になります。
- ツリーエリアで,これから定義するリモートジョブネットを管理するジョブグループをクリックする。
クリックしたジョブグループが選択状態になります。
- [編集]-[新規作成]-[リモートジョブネット]を選択する。
[詳細定義-[リモートジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
- リモートジョブネットに属性などを定義する。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義-[リモートジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
手順2で選択したジョブグループ中にリモートジョブネットが定義され,リストエリアに表示されます。
別ホストのJP1/AJS3 - Managerに定義されているジョブネットをリンクするユニットです。よく利用する別ホストのユニットを,一つのJP1/AJS3 - Viewから参照したい場合に,このユニットを定義します。
ジョブグループ中にマネージャージョブネットを定義する手順を次に示します。
- [JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[ジョブネット定義]をクリックする。
[ジョブネット定義]が選択状態になります。
- ツリーエリアで,これから定義するマネージャージョブネットを管理するジョブグループをクリックする。
クリックしたジョブグループが選択状態になります。
- [編集]-[新規作成]-[マネージャジョブネット]を選択する。
[詳細定義-[マネージャジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
- マネージャージョブネットに属性などを定義する。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義-[マネージャジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
手順2で選択したジョブグループ中にマネージャージョブネットが定義され,リストエリアに表示されます。
(4) ジョブネット中にジョブネットを定義する
ジョブネット中にジョブネットを定義します。ジョブネット中に定義するジョブネットのことをネストジョブネットと呼びます。
ここでは,ジョブグループおよびジョブネットが作成されていることを前提に,ネストジョブネットを定義する手順を次に示します。
- [JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[ジョブネット定義]をクリックする。
[ジョブネット定義]が選択状態になります。
- リストエリアで,これから定義するネストジョブネットを管理するルートジョブネットをクリックする。
クリックしたジョブネットが選択状態になります。
- [編集]-[編集]を選択する。または,ルートジョブネットをダブルクリックする。
[ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
- [排他編集]がチェックされた状態にする。
- アイコンリストからジョブネットのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。
[詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
- ネストジョブネットに属性などを定義する。
リカバリージョブネットの場合は,[属性]タブの[種別]に[リカバリ]を選択してください。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
ルートジョブネットにネストジョブネットが定義されます。
- ネストジョブネットの直下に別のユニットを定義するには,[ジョブネットエディタ]ウィンドウのマップエリアでネストジョブネットのアイコンをクリックして[表示]-[ジョブネットを表示]を選択する。または,ネストジョブネットのアイコンをダブルクリックする。
ネストジョブネットの直下の階層がマップエリアに表示されます。
手順5と同様にしてユニットを定義します。
- ツリーエリアで,手順2で選択したジョブネット(ルートジョブネット)をクリックする。
マップエリアがルートジョブネット直下を表示した状態に戻ります。
- 必要に応じて,手順5~9を繰り返す。
- 補足事項
- アイコンリストのアイコンにマウスカーソルを位置づけると,そのアイコンの名称が表示されます。アイコン名を確認してから,ドラッグすることを推奨します。
- JP1/AJS3以外のプログラムを実行するジョブ(カスタムジョブ)を使用できます。カスタムジョブには,JP1/AJS3で標準提供される標準カスタムジョブと,ユーザーが任意に登録できるユーザーカスタムジョブがあります。カスタムジョブの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 4. カスタムジョブ」を参照してください。
- ネストジョブネットは,スケジューラーサービス(ルートジョブグループ)直下のユニットを第1階層とし,最大30階層まで作成できます。
- マップエリアに定義したネストジョブネットの属性を変更するには,マップエリアのネストジョブネットのアイコン,またはリストエリアに表示されているネストジョブネットをクリックし,[編集]-[プロパティ]を選択してください。
- ルートジョブネットには,起動条件を設定できます。詳細については,「5.4 起動条件の設定」を参照してください。
- [JP1/AJS3 - View]ウィンドウのリストエリアでジョブネットをダブルクリックしたときの動作は,[環境設定]ダイアログボックスの[メイン]タブで変更できます。デフォルトを変更した場合は,ジョブネットをダブルクリックしても,[ジョブネットエディタ]ウィンドウは表示されません。
- [ジョブネットエディタ]ウィンドウのリストエリアに表示されているネストジョブネットをダブルクリックした場合,デフォルトでは[詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。ダブルクリックしたときの動作は,[環境設定]ダイアログボックスの[エディタ・モニタ]タブで変更できます。変更方法については,「11.5.11 リストエリアでユニットをダブルクリックしたときの動作を変更する」を参照してください。
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