JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
JP1/AJS3では,UNIXジョブの実行に先立って,次に示すシェルのログインスクリプトが実行されます。
- sh,kshの場合
/etc/profile $HOME/.profile- cshの場合
/etc/csh.login $HOME/.cshrc $HOME/.loginそのため,ログインスクリプトの中にechoやcatコマンドなど,標準出力ファイルへ出力するコマンドがあると,ジョブの実行結果以外のテキストが標準出力ファイルに出力されます。また,ログインスクリプトの中で,対話環境が前提であるstty,tty,tset,scriptコマンドなどを実行すると,ジョブが異常終了するおそれがあります。このような場合は,これらのコマンドを実行しないようにログインスクリプトを変更してください。
なお,シェルで読み込むログインスクリプトで上記以外のものについては,各OSでの動作を確認してください。
例えば,sh,kshの場合は,ログインスクリプトの該当する個所に,次に示す網掛けの部分を追加してください。
cshの場合も同様に,該当する個所に,次に示す網掛けの部分を追加してください。
- 補足事項
- AIXでは,/etc/environmentの情報は引き継ぎません。次の例を参考にして,ログインスクリプトを変更してください。
- if [ "$JP1JobID" != "" ] ; then
- . /etc/environment
- export 設定したい環境変数
- fi
- /etc/environmentを読み込んだあと,設定したい環境変数に対してexportコマンドを実行してください。
- 注意
- 上記の設定は,sh,ksh(.profile)だけで有効です。その他のcshなどでは無効です。上記の設定をした場合,ログインスクリプトの中で/etc/environmentを読み込むため,各情報の設定順序が変わることがあることを考慮する必要があります。このため,ログインスクリプトに/etc/environmentの読み込みを追加する際は,/etc/environmentで設定している環境変数をログインスクリプトでも設定している個所がないかを確認し,挿入個所に十分注意してください。
- ログインスクリプトの最初で/etc/environmentを読み込むように変更することを推奨します。
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