JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
実行エージェントプロファイルでは,実行エージェント制限に関する設定をします。実行エージェント制限の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.5.1(6) 実行エージェント制限について」を参照してください。
実行エージェントプロファイルの設定手順について説明します。
- サンプルファイルを環境設定ファイル格納フォルダにコピーする。
サンプルファイルと環境設定ファイル格納フォルダは,次のとおりです。
- サンプルファイル
- JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf\ajsprof_AJSROOT1_agent.conf.model
- 環境設定ファイル格納フォルダ
- 物理ホストの場合:
- JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf
- 論理ホストの場合:
- 共有フォルダ\jp1ajs2\conf
- コピーしたファイルを既定の名称に変更する。
次の名称に変更します。
ajsprof_スケジューラーサービス名_agent.conf- メモ帳などのテキストエディターで編集する。
実行エージェントプロファイルに,必要な項目を設定します。
実行エージェント名や実行エージェントグループ名は,次の操作で出力される,定義済みの実行エージェントまたは実行エージェントグループからコピーすることもできます。
実行エージェントプロファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 3.2.1 実行エージェントプロファイル」を参照してください。
- ajsagtshowコマンドで出力される一覧からコピーする
「(1) ajsagtshowコマンドで出力される一覧からコピーする」を参照してください。
- JP1/AJS3 - Viewの検索結果からコピーする
「(2) JP1/AJS3 - Viewの検索結果からコピーする」を参照してください。
- 注意事項
- サンプルファイルは,次のように設定されています。
- ・適用するユニット完全名:/example
- ・ユニット定義時の制限確認:制限確認をする
- ・ユニット定義時の動作:許可しない実行先を指定したまま,[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じることはできない
- ・ジョブ実行時の制限確認:制限確認をする
- ・許可する実行先:デフォルト実行エージェント(@SYSTEM)でだけ実行を許可する
- サンプルファイルをこのまま適用した場合,/exampleというユニットが存在すると,その配下のジョブがデフォルト実行エージェント以外で実行できなくなります。実行エージェントプロファイルの内容は,運用にあわせて変更してから適用してください。
- 実行エージェントプロファイルの設定を反映する。
次に示す操作によって,実行エージェントプロファイルの設定を有効にします。
ajsprofalterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsprofalter」を参照してください。
- JP1/AJS3サービスが起動していない場合
JP1/AJS3サービスを起動します。該当するホストに構築されているすべてのスケジューラーサービスの実行エージェントプロファイルの設定が有効になります。
- JP1/AJS3サービスが起動している(スケジューラーサービスは停止している)場合
次のどちらかの操作をします。
・スケジューラーサービスを起動します。起動するスケジューラーサービスの実行エージェントプロファイルの設定が有効になります。
・次のコマンドを実行します。
ajsprofalter -F スケジューラーサービス名 -t agent -m set
-Fオプションに指定するスケジューラーサービスの実行エージェントプロファイルの設定が有効になります。
- JP1/AJS3サービスが起動している(スケジューラーサービスは起動している)場合
次のコマンドを実行します。
ajsprofalter -F スケジューラーサービス名 -t agent -m set
-Fオプションに指定するスケジューラーサービスの実行エージェントプロファイルの設定が有効になります。
- <この項の構成>
- (1) ajsagtshowコマンドで出力される一覧からコピーする
- (2) JP1/AJS3 - Viewの検索結果からコピーする
(1) ajsagtshowコマンドで出力される一覧からコピーする
ajsagtshowコマンドで出力される実行エージェント定義の一覧から,実行エージェント名や実行エージェントグループ名をコピーする手順について説明します。
- ajsagtshow -nコマンドを実行する。
- ajsagtshowコマンドの出力結果から必要な実行エージェント名または実行エージェントグループ名をコピーする。
次に示す網掛けの部分から,必要な名称をコピーします。
- 実行エージェントプロファイルに貼り付ける。
コピーした実行エージェント名または実行エージェントグループ名を,実行エージェントプロファイルの「@SYS_AGENTLIST_START」から「@SYS_AGENTLIST_END」の間の行に貼り付けます。
(2) JP1/AJS3 - Viewの検索結果からコピーする
JP1/AJS3 - Viewを使用して検索した結果から,実行エージェント名や実行エージェントグループ名をコピーする手順について説明します。
- JP1/AJS3 - Viewの[検索]ウィンドウで,対象のユニット内で設定している実行エージェントを検索する。
- [検索]ウィンドウの[オプション]−[一覧情報を記憶]を選択する。
検索結果がCSV形式でクリップボードにコピーされます。
- 検索結果を表計算ソフトなどに貼り付ける。
- 貼り付けた内容から実行エージェント名の部分をコピーする。
次に示す網掛けの部分から,必要な名称をコピーします。
- コピーした内容を実行エージェントプロファイルに貼り付ける。
実行エージェントプロファイルの「@SYS_AGENTLIST_START」から「@SYS_AGENTLIST_END」の間の行に貼り付けます。
- 注意事項
- ユニット詳細定義の実行エージェントを省略してマネージャーホストでジョブを実行させている場合,デフォルト実行エージェント「@SYSTEM」は,JP1/AJS3 - Viewの検索結果には出力されません。この場合は,手動で「@SYSTEM」を実行エージェントプロファイルに追加してください。
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