JP1/Integrated Management - Message Optimizer
機能
リリース許可状態の定義をリリースし,リリース解除許可状態の定義をリリース解除します。また,編集中またはリリース編集中の定義をリリース許可状態にします。
形式
jmorelease [{-r|-p [-u]} {-e イベントソース名 | -e イベントソース名 -g 変換メッセージ群名 | -f 変換フォーマット名 | -s 適用先システム名 | -d 発行元名}]形式1(すべてのリリース許可状態の定義をリリースし,すべてのリリース解除許可状態の定義をリリース解除する場合)
jmorelease形式2(定義を1件リリースする場合)
jmorelease -r {-e イベントソース名 | -e イベントソース名 -g 変換メッセージ群名 | -f 変換フォーマット名 | -s 適用先システム名 | -d 発行元名}形式3(定義を1件リリース許可する場合)
jmorelease -p [-u] {-e イベントソース名 | -e イベントソース名 -g 変換メッセージ群名 | -f 変換フォーマット名 | -s 適用先システム名 | -d 発行元名}
実行権限
Administrators権限
前提条件
- JP1/IM - Message Optimizer Assistantサービスが開始状態であること
- jmoreleaseコマンドが実行中でないこと
- JP1/IM - MO Assistantでリリース処理を実行中でないこと
格納先フォルダ
JP1/IM - MOインストール先フォルダ\bin
引数
-r
定義をリリースする場合に指定します。このオプションは-e,-g,-f,-s,または-dオプションと同時に指定します。-e,-g,-f,-s,-dオプションで指定した定義は,定義の状態がリリース許可状態であれば,リリース状態となります。リリース許可状態ではない定義(未定義状態,編集状態,リリース解除許可状態,リリース編集状態,リリース状態の定義)を-e,-g,-f,-s,-dオプションで指定した場合,エラーになります。
-p
定義を1件リリース許可する場合に指定します。このオプションは-e,-g,-f,または-sオプションと同時に指定します。-e,-g,-f,-sオプションで指定した定義は,定義の状態が編集状態またはリリース編集状態であれば,リリース許可状態となります。
編集状態またはリリース編集状態ではない定義を-e,-g,-f,-sオプションで指定した場合,エラーになります。-e,-g,-f,-sオプションで指定する定義と一緒にリリース許可を行う定義の状態が編集状態またはリリース編集状態以外の場合は,コマンドはその定義の状態を変更しないで次の処理を行います(エラーにはなりません)。
-u
-e,-g,-f,-sオプションで指定する定義をリリース許可する際に,同じ識別情報を持つ定義※がすでにリリース許可状態の場合,リリース許可状態の定義およびそれに関連する定義を編集状態に変更してからオプションで指定する定義をリリース許可します。また,同じ識別情報を持つ定義がリリース状態,またはリリース編集状態にある場合,リリース状態,またはリリース編集状態の定義およびそれに関連する定義をリリース解除許可状態に遷移させてからオプションで指定する定義をリリース許可します。
このオプションは-pオプションと同時に指定します。
-pオプションを指定してこのオプションを指定しない場合,-e,-g,-f,-s,-dオプションで指定する定義をリリース許可する際に,同じ識別情報を持つ定義がすでにリリース許可状態,リリース状態,リリース編集状態のとき,エラーになります。
- 注※
- 同じ識別情報を持つ定義とは,変換メッセージ群定義が,次の条件をどちらも満たす定義のことです。
- 同じイベントソース定義以下に存在する。
- 選択している適用先システム定義が完全一致している。
-e イベントソース名
イベントソース名を指定します。
- -rオプションと同時に指定した場合
指定したイベントソースを1件だけリリースします。
- -pオプションと同時に指定した場合
指定したイベントソースを1件だけリリース許可します。
指定したイベントソースが存在しない場合,エラーになります。
-e イベントソース名 -g 変換メッセージ群名
イベントソース名,および変換メッセージ群名を指定します。
- -rオプションと同時に指定した場合
-rオプションと同時に指定した場合の処理を次に示します。
- -gオプションで指定した変換メッセージ群と同じ識別情報を持つ変換メッセージ群がリリース解除許可状態にあるかを検索します。
- 1.の検索でヒットした変換メッセージ群,変換メッセージ群に属する変換メッセージ定義,および変換メッセージ群に関連づけられている変換適用関係をリリース解除します。
- -gオプションで指定した変換メッセージ群,変換メッセージ群に属する変換メッセージ定義,一緒に指定した-eオプションで指定したイベントソース,変換メッセージ群に関連づけている変換適用関係および適用先システムをリリースします。このとき,適用先システムをリリースした場合は,リリース許可状態のすべての適用先システムをリリースします。
- -pオプションと同時に指定した場合
-gオプションで指定した変換メッセージ群,変換メッセージ群に属する変換メッセージ定義,イベントソース,変換メッセージ群に関連づけている変換適用関係および適用先システムをリリース許可します。指定した変換メッセージ群名がデータベースに存在しない場合,エラーになります。
-f 変換フォーマット名
変換フォーマット名を指定します。
- -rオプションと同時に指定した場合
指定した変換フォーマットを1件だけリリースします。
- -pオプションと同時に指定した場合
指定した変換フォーマットを1件だけリリース許可します。
指定した変換フォーマットがデータベースに存在しない場合,エラーになります。
-s 適用先システム名
適用先システム名を指定します。
- -rオプションと同時に指定した場合
指定した適用先システムおよびリリース許可状態の適用先システム,適用先システムが使用する重大度マッピング定義,適用先システムが使用する変換フォーマット,すべての発行元をリリースします
- -pオプションと同時に指定した場合
指定した適用先システム,適用先システムが使用する重大度マッピング定義,適用先システムが使用する変換フォーマットをリリース許可します(発行元はリリース許可を行わなくてもリリースを実行するとリリース状態に遷移するため,リリース許可は行いません)。
指定した適用先システムがデータベースに存在しない場合,エラーになります。
-d 発行元
発行元を指定します。
-rオプションと同時に指定した場合,指定した発行元を1件だけリリースします。
このオプションは-pオプションと同時には指定できません-pオプションと同時に指定した場合,エラーになります(発行元はリリース許可を行わなくてもリリースを実行するとリリース状態に遷移するため,リリース許可は行いません)。
指定した発行元がデータベースに存在しない場合,エラーになります。
戻り値
0 正常終了 16 Administrators権限を持たないユーザーによって実行された 17 引数の指定に誤りがある 18 コマンドを多重実行した 19 JP1/IM - Message Optimizer Assistantサービスが起動されていない状態でこのコマンドが実行された 32
- -e,-g,-f,-s,-dオプションの値がデータベースに存在しない
- リリースまたはリリース許可を行う定義を指定したとき,指定した定義がデータベースに存在しない
34
- リリース許可状態ではない定義(未定義状態,編集状態,リリース解除許可状態,リリース編集状態,リリース状態の定義)を-e,-g,-f,-s,-dオプションで指定した
- 編集状態またはリリース編集状態でない定義を-e,-g,-f,-sオプションで指定した
64 内部処理でエラーが発生した 255 その他のエラーが発生した
注意事項
- コマンド実行中に何らかのエラーが発生した場合,定義の状態はコマンド実行前の状態から変化しません。
- このコマンド実行中はJP1/IM - MO Assistantで操作しないでください。
- オプションを指定しない場合でリリース・リリース解除の対象となる定義が1件もなかったとき,このコマンドは正常終了します。
使用例1
リリース許可状態の定義をすべてリリースします。また,リリース解除許可状態の定義をすべてリリース解除します。
jmorelease
使用例2
リリース許可状態のイベントソース(ajs2view.log)をリリースします。
jmorelease -r -e ajs2view.log
使用例3
編集状態のイベントソース(ajs2view.log)に含まれる変換メッセージ群(本番環境)およびそれに関連する定義をリリース許可します。
jmorelease -p -e ajs2view.log -g 本番環境
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