JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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付録B.2 UNIXの場合

psコマンドを使用したときに表示されるプロセス名を次に示します。

<この項の構成>
(1) JP1/IM - Manager

(1) JP1/IM - Manager

JP1/IM - Managerのプロセスを次に示します。なお,表内の括弧( )内の数値は同時に実行するプロセス数です。

表B-3 JP1/IM - Managerのプロセス(UNIX)

親プロセス名 機能 子プロセス名 機能
jco_spmd
(1)※1
プロセス管理 jcamain
(1)
アクション実行サービス
(プロセス管理表示名:jcamain)
evtcon※1
(1)
イベントコンソールサービス
(プロセス管理表示名:evtcon)
evflow
(1)
イベント基盤サービス
(プロセス管理表示名:evflow)
jcsmain
(1)
セントラルスコープサービス
(プロセス管理表示名:jcsmain)
jcdmain
(2)※2
インシデント登録サービス※3
(プロセス管理表示名:jcdmain)
evgen
(2)※4
相関イベント発行サービス※5
(プロセス管理表示名:evgen)
jcfmain(1) IM構成管理サービス
(プロセス管理表示名:jcfmain)
jcfmain(1) JP1/IM - ManagerのIM構成管理 IM構成管理サービス
jcfallogtrap(0〜157)※6 ログ収集プロセス
pdprcd(1)※7 IMデータベース プロセスサーバプロセス。
pdrsvre(3) 後処理プロセス。プロセス異常終了時の後始末処理。
pdmlgd(1) メッセージログサーバプロセス。メッセージ出力を制御する。
pdrdmd(1) システムマネージャプロセス。ユニット起動・停止の制御および接続ユーザーを管理する。
pdstsd(1) ステータスサーバプロセス。ユニット用ステータスファイルのI/Oを制御する。
pdscdd(1) スケジューラープロセス。シングルサーバプロセスへのトランザクションの割り付けを行う。
pdtrnd(1) トランザクションサーバプロセス。トランザクションを制御する。
pdtrnrvd(1〜128)※8 トランザクション回復プロセス。トランザクションの決着・回復を制御する。
pdlogd(1) ログサーバプロセス。システムログ取得およびログ関連プロセスを制御する。
pd_buf_dfw(1) デファードライトプロセス。DB格納ディスクへのバックグラウンドライトを制御する。
pdlogswd(1) ログスワッパプロセス。システムログ関連ファイルの割り当て,解放,I/Oの管理,およびシンクポイントダンプを取得する。
pdsds(10〜32)※9 シングルサーバプロセス。SQLを処理する。

(凡例)
−:なし。

注※1 これらのプロセスは,一時的にプロセス数が増加することがあります。

注※2 最大で2,通常は1です。内訳は次のとおりです。

注※3 JP1/IM - Incident Master連携用の機能です。デフォルトでは動作しません。

注※4 最大で2,通常は1です。内訳は次のとおりです。

注※5 相関イベントを発行する機能です。デフォルトでは動作しません。なお,相関イベント発行サービスは,統合監視DBを使用しない場合の機能です。

注※6 開始時は0個,リモート監視の監視ファイル数に応じて,最大157個起動します。

注※7 IMデータベースをセットアップすると,自動起動スクリプトの設定の有効・無効に関係なく,システム起動時にpdprcdプロセスが起動します。

注※8 開始時は1個,pdsdsプロセスが異常終了するたびに一時的に増加します。

注※9 開始時は10個,IMデータベースへのアクセス要求数に応じて,最大32個起動します。


クラスタシステムで運用する場合,物理ホストおよび論理ホストごとに,上記のプロセスを実行します。同時に実行するプロセス数は,実行している物理ホストおよび論理ホストの数に,上記のプロセス数を掛けた数になります。なお,クラスタシステムで動作しているプロセスは,psコマンド実行時には次のように表示されます。ただし,IMデータベースのプロセス(pdprcdおよび親プロセスがpdprcdであるプロセス)は,論理ホスト名に表示されません。

jco_spmd 論理ホスト名
evflow 論理ホスト名
jcamain 論理ホスト名
evtcon 論理ホスト名
jcdmain 論理ホスト名
evgen 論理ホスト名
jcfmain 論理ホスト名
jcsmain 論理ホスト名
 

表中で,親プロセスがjco_spmdであるプロセスはプロセス管理が制御しており,jco_spmd_statusコマンドでプロセスの状態を確認できます。

正常に動作している場合の表示例を次に示します。

# jco_spmd_status
KAVB3690-I JP1_CONS の状態通知処理を開始します
稼働中のプロセスを表示します
プロセス名称 プロセスID
    evflow      3672
   jcamain      4088
    evtcon      4236
   jcsmain      4846
   jcdmain      5423
     evgen      5624
KAVB3691-I プロセスは全て起動しています
 

jcsmainは,セントラルスコープ機能をオンにした場合にだけ表示されます。jcdmainは,JP1/IM - Incident Master連携用のインシデント登録サービスの起動をオンにした場合にだけ表示されます。evgenは,相関イベント発行機能をオンにした場合にだけ表示されます。また,jcfmainは, IM構成管理の機能をオンにした場合にだけ表示されます。

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