JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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12.10 JP1/IMが監視するシステム全体のメンテナンスの検討

JP1/IMが監視するシステムの中には,メンテナンスを行う場合でも処理を止めることのできないシステムがあります。例えば,24時間,365日間稼働するシステムなどでは,処理を別サーバに移したり,一部の業務処理を短い時間停止したりして,業務への影響を最小限に留めたスケジューリングの基で,メンテナンスを実施します。

メンテナンスの対象ホストでは,メンテナンス作業の一環で一時的にサーバの起動・停止を繰り返したり,業務処理を中断したりすることがあります。この際,それらを異常として検知したイベントが大量に発行されることがあります。

JP1/IMによる運用監視を継続するためには,不要なイベントをフィルタリングし,必要なイベントだけを取得する必要があります。そのためには,メンテナンスの実施順序を考慮し,不要なイベントのフィルタリングのための事前の設定をしておく必要があります。

ここでは,JP1/IMを含めたシステム全体をメンテナンスする際の検討項目,監視継続を考慮した場合の実施の手順について説明します。また,エージェントで問題発生した際の緊急時のメンテナンス実施例についても説明します。

<この節の構成>
12.10.1 メンテナンス実施前の検討項目
12.10.2 JP1/IMが監視するシステム全体のメンテナンス実施例
12.10.3 エージェント単体でのメンテナンス実施例

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