JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
JP1/IM - Incident Masterと連携する場合には,次の設定をする必要があります。なお,JP1/IM - Managerが提供するJP1/IM - Incident Master連携機能の使い方・考え方は,JP1/IM - Incident Masterのマニュアルに記載されています。マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」をあわせて参照し,適切な設定を行ってください。
- <この項の構成>
- (1) JP1/IM - Incident Master連携での設定項目
- (2) 注意事項
(1) JP1/IM - Incident Master連携での設定項目
JP1/IM - Incident Master連携での設定項目を次に示します。
- JP1/IM - Manager(インシデント登録サービス)に関する設定
- インシデント登録サービスの起動設定(jcoimdefコマンドで設定)
- イベント取得開始位置の変更(インシデント登録用システムプロファイル(eds_system.conf)で設定)
- インシデント登録サービスの環境設定(インシデント登録環境定義ファイル(jcdmain.conf)で設定)
- イベント取得フィルターの設定(JP1/IM - Viewから設定)
JP1イベントの監視で使用するイベント取得フィルターの設定をすることで,インシデント登録サービスにもそのフィルターが適用されます。
- インシデント登録定義の設定(JP1/IM - Incident Masterからjcisetfilterコマンドで設定)
- JP1/IM - Viewに関する設定
- JP1/IM - Incident Master画面呼び出し設定(インシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)で設定)
インシデント手動登録定義ファイル(incident.conf)は,JP1/IM - Managerが管理するファイルです。
(2) 注意事項
- インシデント登録サービスを起動する場合,その分JP1/IM - Managerで必要なメモリー,ディスク容量が増加します。見積もりについては,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。
- インシデント登録サービスに障害が発生すると,JP1/IM - Incident Masterにインシデントが登録されなくなります。この状態を避けるため,次のような設定をして対処してください。
プロセス異常終了への対処
プロセスハングアップへの対処
- プロセス管理の障害通知機能を利用して,インシデント登録サービス異常終了時にJP1イベントを発行する。
参照先:「7.1.2 プロセス異常検知時のJP1イベントの発行」
- 1.で発行されたJP1イベントを契機に自動アクションを実行し,JP1/IM - Incident Masterユーザーに通知する。
- ヘルスチェック機能を利用して,インシデント登録サービスハングアップ時にJP1イベントの発行,コマンドによる障害通知を行う。
- JP1/IM - Incident Masterに障害が発生し,インシデント登録が続行できなくなった場合,インシデント登録サービスが休止します。なお,ネットワークエラーなどの一時的なエラーの場合は,インシデント登録サービスが休止しないで,通信をリトライします。
- 通常は,JP1/IM - Managerのインシデント登録サービスを利用してJP1イベントをインシデントとして登録してください。
JP1/IM - Viewからのインシデント登録は,インシデントの自動登録で対象にしていなかったJP1イベント,インシデントの自動登録処理時にタイムアウトなどによって登録されなかったJP1イベントなどを対象にしてください。
- 参照先(機能概要):「8.2.1 インシデント登録機能によるインシデントの自動登録」
- 参照先(機能詳細):マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」
また,定期的にインシデント登録の設定を見直し,これらのJP1イベントもインシデント登録の対象となるよう設計してください。
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