JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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12.7.7 セントラルスコープに関するシステム設計

セントラルスコープを使用する場合,次の点について検討してください。

<この項の構成>
(1) JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)で管理するホスト情報の検討

(1) JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)で管理するホスト情報の検討

JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)では,監視ツリーの自動生成や監視オブジェクトの状態変更などの際にホスト名の比較を行って,監視ツリーの構造を決めたり,監視オブジェクトの状態を変更したりしています。

ホスト名の比較には,JP1/Baseのjp1hosts情報,OSのhostsファイル,DNSやNISの設定を利用できますが,これらで定義されたホスト名と自動生成の対象となる製品が認識するホスト名,JP1イベントを発行する製品が認識するホスト名に違いがある場合,情報の収集や監視オブジェクトの状態変更が正しく行われないことがあります。

  • 自動生成を利用して収集した同一ホストの監視オブジェクトが,別ホストの監視オブジェクトとして表示される。
  • 監視オブジェクトで監視するホスト名と,JP1イベントのホスト名のマッチングが取れないため,監視オブジェクトの状態が変化しない。

このような問題を避けるため,JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)では,JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)独自にホスト情報を管理できます。他製品が認識するホスト名をJP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)独自のホスト情報に登録することで,問題を回避できます。

ホスト情報は,jcs_hostsファイルに記述し,その情報をホスト情報DBに登録することで有効になります。jcs_hostsファイルは,OSのhostsファイルと同じ書式で,[監視ツリー]画面で監視するホストの実ホスト名,エイリアス名,IPアドレスを記述します。一つのIPアドレスに対し,八つまでホスト名を指定できます。

監視オブジェクトの監視環境を構築する前にホスト情報ファイルを作成し,ホスト情報DBにその情報を登録するようにしてください。

(a) 注意事項

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